サムシング・クール (ジューン・クリスティー) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

 

イメージ 1

 

Something Cool
作詞・作曲:Billy Barnes
ジューン・クリスティはアニタ・オディの後釜としてスタン・ケンントン楽団の専属歌手として活躍しましたが、このアルバムはケントン楽団を退団した後にケントン楽団で一緒だったピート・ルゴロが編曲とバックのオーケストラを率いて録音した、ヴォーカルアルバムの中でも僕の大好きなアルバムの一つです。
「何か冷たいものを飲ませてくれない?」とたまたま隣に座った男にねだる、ややくたびれた娼婦とおぼしき女、「昔はね幾つも部屋のある大きな家に住んでたの。ドレスも沢山持ってたわ…」喋れば喋るほど悲しくなるようなそんな感じが伝わってくる、ハスキー・ヴォイスならではのジューン・クリスティの名唱です。
ヴォーカルが好きじゃない人は、このアルバムはピート・ルゴロを聴くためのにあるのだ、などと不届きなことを言いますが、彼女の歌があるからバックの細工が生きているのだと僕などは思います。
後年に吹き込まれたステレオ録音のものは残念ながら僕も二番煎じだとは思います。