ほぼ一ヶ月ぶりに富士見に来た。前回来た時は新緑がまだ柔らかかったが、駐車場も庭も雑草が生い茂り、雨上がりの木立の間を抜けてくる風に、葉っぱや樹脂、土の匂いがかすかに混じっていてもうすっかり夏だ。
花の少ない時期だが、散歩コースの道端のあちこちに野バラの小さい白い花が薄暗い木陰を背景に浮かんで見えた。
庭の雑草の間には、咲き残ったハマナスの花が一輪、まだ色づいてはいないがブルーベリーがしっかり実をつけていた。
軒下にアシナガバチが3箇所ほど小さな巣を作っていて、ま、仕方がないか、と鷹揚に構えたのだが、隣地との境として伐採した木の枝を積み重ねてあるあたりにどうやら大きなスズメバチも巣を作っているようで、盛んに出入りを繰り返している。
なんとかするには相手が悪い。この夏はそっと過ごすしかないか。