アイ・ガット・イット・バッド (デューク・エリントン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

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I Got It Bad (And That Ain't Good)
エリントンの曲だな、とすぐ分かる夢の中をさまようような、不思議な余韻がいつまでも耳の中に残る美しい曲です。
エリントンについてはあまり詳しくないので僕の持っている、66年の「ザ・ポピュラー」以外にも録音していると思います。このアルバムはエリントンの全盛期後半のもので、録音の良さとヒット曲が散りばめられているので、エリントンの入門編として選んだのですが正解でした。
エリントンのイントロに続いて思わず引き込まれそうになるジョニーー・ホッジスのアルトが切々と歌います。デューク・エリントンは、若い頃はなんとなくモタモタした感じがしてカウント・ベイシーの方が好きでしたが、歳を重ねるにつれて、エリントンの良さがわかってきました。オーケストラという楽器を使ってこれほど自分の出したい音を自在に表現できた人は少ないでしょうね。
この曲、ピーターソンやキャノンボール、ガーランドなども演っていてそれぞれに味がありますが、エリントン楽団の深みのあるサウンドにはやはり敵いません。