福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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映画や本、テレビ、音楽のことやイラスト、似顔絵等をきままに書いてます。





 【六星占術と「大殺界」「地獄に堕ちるわよ!」の強烈ワードで一世を風靡した占い師・細木数子。戦後の貧困から夜の街でのし上がり、20代でナイトクラブを次々と成功させ「銀座の女王」となる。その後占い師としてTVと出版界を席巻、著書は占い本としてギネス世界記録を樹立。一方で霊感商法や裏社会とのつながりなど、黒い噂が囁かれた女傑の素顔とはー?昭和から平成にかけての60年にわたる風景を鮮やかに映像化しながら、一人の女の壮絶な闘いと欲望渦巻く虚々実々のドラマが繰り広げられる。(映画.comより)】

 2025年4月よりNetflixで配信。
 1話約50分前後でで全9話です。

 戸田恵梨香と伊藤沙莉は元々好きな俳優なんで楽しみにしてました。
 細木数子に関しては色々と闇の部分があったんで、そこをどの程度描くのかというのに注目していたんですが、結構踏み込んで描いていて見応えありましたね。

 細木数子については“インチキ占い師”って印象しかなかったんで、物語前半の何度騙されても、その都度立ち上がってさらに大きくなっていくバイタリティには素直にすごい人だったんだなと思いました。
 ただ後半、島倉千代子とのエピソードあたりからは悪どい面ばっかり目立って観ていて結構むかつきましたね。

 細木の半生をもとに小説を書くことを依頼される魚澄という作家がもう一人の重要人物として出てきます。最初は細木の波乱万丈の人生や実際に何度も会うたびに感じる細木の人間的な魅力に共感する部分もあったんですが、関係者への取材で裏の顔を知るにつれて、印象が変わってきます。
 細木サイドの依頼なのでイメージダウンにつながることは書けない、しかし、作家としてはいい作品を書きたい。細木の裏の顔の部分は作品としてはとてもおもしろい要素なんでここを外してご機嫌取りみたいな作品は書きたくないという葛藤の部分も見応えありました。

 戸田恵梨香の演技については今更いうまでもないんですが、「細木数子を演じるには線が細すぎる」なんてコメントもちょこちょこ見かけますが、個人的には細木数子という人間の存在感は十分演じきれていたと思います。

 あと70年代の銀座の街並みの再現度もすごかったですね。どこまでがセットでどこからがCGなのかはわかりませんがさすがNetflixオリジナルドラマのクオリティでした。

 最後に個人的な占い師に対するスタンスを書いておきますが、落ち込んでる人を励ますとか、うわついてる人を少し戒める的なアドバイザーのような立ち位置の方はいいと思うんですが、「地獄に落ちる」なんて脅し文句を使って、さらには高価な物品を売りつけるような占い師は詐欺師だと思ってます。
 本作は細木数子の詐欺師的な部分も描かれていて非常によかったと思います。