nonji儚馳

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物語に先入観はいらない

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女神達のトルネード

雑踏の都会、増殖した人間が連なる改札、列は苛立ちを呼び、ストレスはいつも側にいる、誰かに押される人混み、狭い車両、リュックが邪魔しイヤホンから下品な音が漏れ、スマホに夢中で動かない石、群衆は時間に追われて、モグラ生活、どこかで怒鳴り、女性が倒れ、学生達が道を塞ぎ並ばない、横入りする老害、誰もが振り落とされないように必死にしがみつく、諦めるな、乗れなくても嘆くな、そして出口。
出口は爽快だ、戦争が終わり地下シェルターから出た様だ、ヒトラーも見たかっただろう光、俺は戦争を知らないが、平和は知っている。

銀座は海に近いせいか潮の香りがした、気のせいかも知れないが、気のせいとは何だろう、情報か。
無くても情報的には存在すると言うのか。
しかし、何だろうかこの街には汚い汚れたモノを白ペンキで塗り潰してなかった事にしようとしている所がある、狭い空き地に細長いビルを建ているが、常に募集中だ。


とあるオフィスで仕事の話をしに来たのだ。42才の仕事探しは厳しいのである。面接も目出度く10回目になり慣れたものだ、相手の視線だけで不採用だと分かる、今回は地下の倉庫番らしく年齢不問だけで後の文章は読まずに電話したら翌日面接となり至る、この立派なビルの11階にあるというダルマ社、名前が笑えるが名前はどうでもよい、用は属する事と金だ。
内線では素っ気ない女の事務的対応で待たされる。
内線の女だろう眼鏡な女子に案内された。中に入ってみると椅子が向かいあって並んでいました。
そして、どうもどうもと年配の白髪交じりでオールバックが入って来た、あのお父さんの匂いがした。
お座り下さい。
山本です、宜しくお願い致します、
履歴書と職務経歴書を差し出しました。さっとめを通して、いつから働けますか、明日からでも大丈夫です、最初の1カ月はバイトで時給1200円で、その後は月収30万で、交通費は全額支給、社会保険完備、そうですかそうしたら明日、この住所の場所に行って小川と言うのがおりますので、到着後に電話して下さい。携帯番号がこれで、9:00でお願いで宜しいですか?分かりました
こんな採用は珍しく、眠れない夜は終わるのかどうか、、、。

翌朝、人の塊の一部になり俺も地下のモグラ達に迷惑をかけ8:45に到着後、電話する。
おはようございます、山本ですけど
、あっ小川です話は聞いてます、今どちらですか、あっそうですか、落ち着きの無い感じだ、どうやら、小川という人は、ここにはまだいないらしいく、あっそうしましたらそのあっ前にあるかっ狩野商会ビルありますよね、あっはい、中にはっ入って頂いてはっあっうっ総合受付が有りますので9413に内線をおおお願いします。まっまっまた後でね。
分かりました。
それでは宜しくはっ

そこは海に近いある倉庫やらトラックやらが激しく通い合う赤い電車が街の上を走っている、場末なのか、競艇か、パチンコスロット、駅には労働者か、吹き溜まりに溜まっていた。

女性が出た、山本ですけど、はい、おはようございます。階段を下りた所の扉を開けて通路を真っ直ぐに歩いて頂きまして、突き当たりを左にそこの扉から入って下さい、はい分かりました、それではお待ちしております。
山本は向かった、ビル外観は凄く綺麗で現代風のガラス張りの20階位のビルだが案内された地下はコンクリートで薄暗い、左に曲がった、扉には「残響の世界」と書いてある。

ドアを開けると、電話が置いてある、プププッ、プププッ電話鳴る、山本は電話に出た、山本さんですか、はい、小川です、すいませんが、急に用が入ってしまいまして、そこに今行けないんですよ、ですので、今から仕事の説明をしますね、さっきとは別人の様な話し方だ、いや別人だろう、まぁいいけど、電話を背にして右に行くと非常口が有ります、それとは反対側に行くと倉庫が有りますからそこに事務所が有りますのでそちらで待機していて下さい。
そこは地下にある倉庫であった。蛍光灯が切れかかっているのだろうチカチカしている。
事務所は小さなガラス窓がありそこから中がみえた。倉庫の中は何もなく広い、電話が置いてあるデスクが有るだけの事務所で倉庫内に入る用のドアはこちら側にカギが掛けてあり開けられない。何故こちら側なのかなんて疑問にも思わない。
山本はとりあえず座り朝買ってきた缶コーヒーとクリームパンを出しかじった、人と接しないこんな仕事でも、意外と給料高いし奇跡だな、しかし、俺はここにくる運命があったのかと、思いながらスマホを見るとWi-Fiがフリーらしい、世の中も捨てたもんじゃ無いな、便利で何よりです。読みかけの推理小説を読んで、犯人の奇々怪界な運命に感動していると正午になった。

電話が鳴る、山本さん、小川ですけど、今日はちょっと行けそうに無いので、そこに17時迄いてもらっていいですか、何か問題が有れば内線は9413です。今度はさっきの奴だった。明日も9時でお願いしますね、はい、分かりました、それでは宜しくお願い致します。

昼飯を買いに行こうと事務所を出ようとした時に車が入って来た。黒塗りのワンボックスカーが2台、中から3人のジャージを着た奴等が車から何かを出し始め組み立て始めた。鉄の棒を両端にし大きな鉄棒みたいな物に鎖を掛けたり、回して見たり、椅子の様なベンチプレスの様なものをセットしたりその向かいに椅子を並べ始めた。
手際が良く一瞬でセットし終え車は去って行った。
何だろう、全然解らない。

音かザワザワ聞こえ話し声も聞こえ何だ何だと倉庫内を覗くと、顔に仮面を着けた集団が入って来て椅子に座っている、山本は焦った、何か催しが開催される様子だ。
集団の前に立ち蜜柑を食べながら何かを説明している、倉庫内は響くのでよく聞き取れないが、ショータイムと言う声が聞こえた、山本は観ている。

スキンヘッドにサングラスの大男が女性2人を連れて来た。他にも悪そうな輩が5人程居る。
髪が長い細い女と金髪の短い女だ、
2人は手錠をかけられ首輪にロープで繋がれ頭には鼻口だけが見えるマスクを被らされていて、ロングのジャンバーを着ているが中は裸の様だ。
先ず金髪の髪の短い女の手錠が外され鉄棒の真ん中に両手を縛られ吊るされ、そして両足の膝にも紐が縛られて、女はMを描かされた。
歓声が上がる
先程説明をしていた奴が今度は番号を言っている順番に吊るされた女の近くに集まった。これは競だ、人身売買だ。

いつか雑誌で読んだ事がある日本の何処かの島に借金や、何らかのトラブルでどうしようもない女性が売られ集まる場所が有ると、施設では男性相手の仕事だろうけど、でも部屋と飯はあるらしい。
そんな想像をして、観ていると吊るされた女は裸にされていた。
品定めでもしているのか、吊るされる運命は変えられない、俺がここで観ている運命は何だ。こんな事はAVでしか見た事無いし、架空の話だと思っていたが、真逆の運命
ジャジャジャジャージ!

もう1人の女は椅子に座らされ、そこでもMを描かされていた、そして背もたれが後ろに倒された。ピアノの旋律が聴こえてきた、ドビュッシーだと気づくのには時間はかからなかったが、それどころでは無い。
女達は大き目な蜜柑を口にそのまま丸ごと無理矢理入れられている、あれは多分ぽんかんかデコポンだろう。
俺はデコポンが好きだ。子供の頃フルーツや蜜柑が嫌いだったが、30歳を過ぎたくらいら、美味さを知った、それもタイミングであり、運命だったのかもしれない。

ある男達がバケツを幾つか持ってきていた、女の周りにいる仮面の人達に水鉄砲が配られ女にみすをかけて笑っている。どうやら水では無くローションの様だ、女はどろどろになり、この後仮面の人達は席に戻った
。
女はマスクを剥がされ、デコポンも外された。女は目の前に仮面の人達が居るのを観て驚愕すると共に何かを諦めたのだろう。そしてまたデコポンを咥えさせられて、電気器具を持った数人に天国と地獄を味あわされては叫び声を上げいる。
今度は2人の女は背中合わせで鉄棒に吊るされた、勿論Mを描いている。全てをさらけ出しているこの運命は立派なものだ。

それに比べて俺は小さい小さい。

今度は大きな注射器登場した。
女の後ろの穴に挿していた、前の女を回して後ろの女へ、何回目かで女の悲鳴が倉庫内に響いた、それでも儀式は続いている、司会をしていた男が、女を叱っている、我慢しろと、栓をし、女達が限界に達する悲鳴が響き渡ると同時にメインイベントは始まった。
女神のトルネード、女はクルクルと回転させられながら大きく噴射を繰り返し、何度も叱られ泣きながら絶叫し回転と浣腸は続いている、会場は総立ちで歓声が拍手が鳴り響いた。
デコポンは下に転がり落ちている。

素早く撤収し、元の倉庫内になっているがコンクリートの下はまだ濡れている。
山本は緊張感が鳴り止まない。
倉庫内へのドアにはカギがかかっているので探した。山本は机の引き出しを開けてみたが何も無い、帰り道駅前のスーパーに寄って、ビールを買った、レジからフルーツコーナーが見えたがデコポンは売り切れていた。
あの連中がデコポンを買い占めたんだろう、デコポンの美味しさを確かめたいと強く思った。
明日も仕事に行く気がした。