荒川か何かの川の手前左側、粗大ゴミでできた山です。車から見えるくらいだからちょっとした小山です。
もう積み上げるのも限界になったのかずっとそのまま放置されていました。
ある時見ると草が生えてきました。すごいなー、金属、プラスティック、瓦礫などで殆ど土は無いだろうに…
草ちゃんがんばれ!
気になって通るたびに見るようになりました。
そのうちに草は増え、やがて小山を覆いました。
今見る人は緑の可愛い丘があると思うに違いない。
そしてずっとずっと経ったある年、ひょろひょろと木が一本生えました。
遠いし、一瞬しか見えないので種類まではわかりません。
「これから先は今までより早く変化していくのではないかな。」
そんな気がして今までよりも熱心に観察し始めました。
最初の木が見えて今年で2〜3年の気がします。
今では本数も増え、最初の木は風に葉を揺らし、木陰も作るようになりました。
あそこを歩くことはできるのでしょうか?
一皮剥けば自動車のフレームやプラスティック製品で三次元の蜘蛛の巣のように編まれた落とし穴だらけの危うい基盤。
草はコンクリートの隙間からも芽を出し、木は岩を抱えても成長します。
ゴミの山はまるでのどかな丘のように人を惹きつけ、緑は殺伐とした風景の中で招くように輝き始めました。