小さな貝殻
今日、近所のMちゃんが
一人でウチに遊びに来ました。
「リアに会いに来たんだ」と元気良く玄関を入り
すたすたとリアの前に行って
「Mちゃんさぁ、2年生になったから宿題いっぱいなんだよ」
「学校のプール楽しいよ」
・・・などなど、いっぱいリアにお話してくれていました。
その後はルナや杏と
ひとしきり遊んで
「じゃあ!また来るねっ」
と、また唐突に帰り支度をはじめて
靴を履いていた時に
リアの写真の前に
小さな巻貝があるのを見つけて
「Mちゃん、ホラ!おじいちゃんからもらった貝忘れたよ」
と言うと
Mちゃんは、少し頬を赤らめながら
「・・・あのね、リア、一回も海に行った事ないって言ってたから、Mちゃんの宝物の貝をリアにあげようって思ったんだ」
そう言うと
またリアのお骨と写真の前に戻って
スカートのポケットやかばんから
いっぱい貝殻を出して
「コレもコレも全部リアにあげるっ」
「コレがあれば海と同じだよ」
と、話しかけて
写真の周りを貝殻で埋め尽くしてくれました。
その貝殻たちは
昨年、家族で九州のおじいさんのお宅に帰省した時に
海で拾って来た、Mちゃんの大切な思い出の宝物だったんです。
Mちゃん
ありがとうね。
リアもきっと天国でとっても喜んでるよ