あなたにとって憧れの女性は?

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何冊か大切にしている本があって

最初は文庫本で読んだんだけど 

ハードカバーで買い直した

愛蔵書です。


田辺聖子さんの

「不機嫌な恋人」

のヒロインの小侍従は見事な女で

憧れています。


宮中一の美女誉高い小侍従は

周りからは数ある恋の一つと

思われている年若い恋人を

心から愛しているけれど

相手は若さゆえの傲慢から

彼女をわざとぞんざいに扱います。


この男が真実の恋に目覚めた時

最高の恋人となるだろうと

上手に導いて育てていますが

恋の相手は別の女人でした。


それを悟った時の引き際が潔かった。

自分に自信のある女は

恋に敗れても惨めになったり

しないんだなと。


この小侍従、宮中一の美女なので

次の帝になる方から

口説かれていて、相手は権力者

のらりくらりと交わしていましたが

いよいよ帝になるとなって

「自分のものになれ」

と命じられました。


これを断ったので

「自分は帝だぞ」

と激怒されるのですが

実は位を降りた帝からも求愛されて

こちらは権力の座から降りたので

強制する事なく告白出来る。

「女はどちらを愛しく思うでしょう」


まあ好きな人とは違うけど

長年おつかえした

尊敬出来る院(帝)の奥さんの

一人になって子供を産んで

まずまずな生き方で憧れの女性の

一人です。