22/11 菌根菌の石井さん講演会 | noninomのブログ

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農や一次産業に関する学び、栽培記録やデータ、勉強会などの活動も載せて行きます。

世界の農業は安心、安全で持続可能な有機、自然農へ
-この大きな波がわが国の農業を変革する-
 
(一財)日本菌根菌財団理事長  石井孝昭
2022/11/20 日曜日 西区民文化センター 10:00〜
 
 
過去に受けた講演の記録
土壌細菌、根圏微生物が肥料の代わりに作物に栄養を与えている、
作物の根と微生物が共生関係にある、と言うお話です。
 
「根圏微生物」や「菌根菌」を検索して見てください。
根っこの内部にまで様々な菌が入り込み互いに関係して生きている様を想像できます
🌾🌾🌾にっこりにっこりにっこりにっこりにっこり🦠🦠🦠
 
 
 
①はじめに
僕は少し遅れて入ったのですが、
今のコロナ対策おかしいよね、という話しをしていたようです。
4回も5回も打つようなのワ〇チンじゃないですよと言ってました😆
海外でも活動されいる石井さんは、
ポリオ、狂犬病、黄熱病のワクチンは打った方が良い、
ペストは接触感染だから近づかなければ良いのでは?と。
ラップをかけて電子レンジは❌(良くない)
中国山地は花崗岩でカリが多いので腎臓に負担、
腎臓病が多い。カリ肥料は抑えるべき。
ラウンドアップ、ネオニコチノイド、ベンレートの危険性。
遺伝子組み換えは毒性タンパクを生成または増加させる。
また菌根菌の汚染に繋がる。
キャノーラ油も❌
タンパクは立体構造で遺伝子の僅かな違いで、
毒性のある無しが変わる。
 
少しエネルギーの話し。
桐は農地で生産出来る(特用樹)エネルギー資源となる。
バイオマス燃料など、自然エネルギーからも、
岡村研究所の20kwhのキャパシターに貯めれば有効に。
https://www.omron.com/jp/ja/news/2006/10/c1031.html
 
 
 
②食料問題などから
日本の食料輸入と食糧廃棄物の多さ。
これは意外にも家庭からが多く522万トンと世界トップクラス
国内の農業生産847万トンの62%に迫る。
農林水産省の「みどりの食料システム戦略」
では2050年目標だった、
農薬使用半減、化学肥料30%減、有機栽培を25%(100万ha)に拡大の目標を
2030年に早めた。
菌根菌財団の特許技術、乳化剤を使わないオイル。
ヒノキと柑橘系のとても強い濃縮された良い香りがした。

 

 
③消費者の意識
有機栽培の野菜を買っている…18%
有機栽培が良いなと考えている…65%
そう思わない…17%
(僕から質問。スーパーでは大きくて綺麗な野菜を求め、虫が着いているとクレームなど、意識の問題は大きいですよね?↑の消費者のデータは何処からですか?と聞くと農林水産省が出しているものだそうです。
消費者の意識も問題だが、多くの学者も1度考えが決まるとなかなか変えられない。
現場、圃場で野菜を育てず研究室にしか居ない事も有機、自然農の本当に良い部分が広まらない原因の1つ。
また昔ながらの農家もまさか無農薬、無肥料などで野菜が出来るとは思っていないのでまともに考えない。との回答でした。
スリランカの事例も質問すると、
菌根菌など微生物の働きや窒素リン酸カリ他ミネラルなど様々な栄養素、
土壌の研究などを深めずに安易に国策としてしまった事が原因との事。
既に石井さんの関係のハウスではイチゴの完全無農薬栽培にも成功しているなど、様々な例を教えて頂けました。)
 
 
 
④有機栽培の問題
有機でも殺菌剤があり、1度菌が居なくなってしまうと、復活させるのは困難となる。
客土(他所からの土を入れる事、菌根菌などの有用な菌が居る土を持って来る)が必要。
 
菌根菌の研究を初めて教育にアプローチして16年程でやっと高校の教科書に
「菌根菌」が記載された。
 
 
 
⑤アーバスキュラー菌
4億6千万年前の化石から菌根菌の1つアーバスキュラー菌(AMF)が発見される。
AMFは海でも活動でき、地球上のほとんどの土地の植物と共生している。
北極では活動が弱い。
aglaophyton=アグラオフィトン
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/DEM2/tec/history/plant.html
https://www.nibb.ac.jp/evodevo/tree/02_02_land%20plants.html
 
⑥パートナー細菌
菌根菌と共生して様々な付加機能を持たせる。
パートナー細菌1つには1つの機能。
aはぬめりのあるパートナー細菌
cはフェルト状で水をろ過する機能など。
⇧写真の中の3
「リン溶解能や窒素固定能を持つ」
これも「ここまでわかった自然栽培」とも通じます。
これらをうまく使えばボットン便所の浄化、
病院での使用など公衆衛生にも有効に。
広島は酒蔵が有名だが、蔵に入るのに手を消毒して白装束なんか着ないですよね?
(既に空間が有効な菌で充満していると言う事だと思われる)
「doctor/ドクター」という言葉には捏造するという意味もあるそう😆
 
 
⇧写真は菌根菌やパートナー細菌を使った無農薬イチゴ栽培に成功した事例など。
 
 
⇧写真はアーバスキュラー菌の植物との共生の例。
hypha=菌糸(菌類の体を構成する糸状の構造)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8C%E7%B3%B8
spore=胞子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%9E%E5%AD%90
arbuscule=樹枝状態(菌糸が枝のように広がった)
vesicle=小胞、小嚢
 
⇧各地での成功例
 
 
⇧様々な活用法
菌根菌を利用した有機栽培の可能性
 
 
 
⇧写真は今回の主催者の松本さんのお米。
安芸高田市で菌根菌を使って無農薬栽培をしているそう。
 
ゴルフ場など通常は農薬散布が多いが、
ナギナタガヤ草生栽培で雑草管理の省力化等の
研究も成果が出ている。
バヒアグラスも、パートナー植物
 
〇菌根菌を使いたい場合は
菌根菌財団か、出光興産へお問い合わせをお願いしますとの事でした。