「大地の再生」「土中環境」 | noninomのブログ

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村をつくりたい
DIY、農と食、田舎暮らし、金融、世界情勢、歴史と自分の過去の経験など書いていきます。
農や一次産業に関する学び、栽培記録やデータ、勉強会などの活動も載せて行きます。

こちらも本の紹介ですが…

 

いや、というか

 

なんでしょうか、考え方、生き方、哲学…

 

 

 

いろんなもの包括する、

 

タイトル通り

大地を再生させる技術

の紹介です。

 

 

 

「大地の再生」

実践マニュアル

空気と水の浸透循環を回復する

矢野智徳、大内正伸 著

大地の再生技術研究所 編

 

 

以前より山川海(一つの河川の流域)を一つの生態系と見て考え

様々な行動、生活、市場、流通を基盤に政策や地域も変えて行ったら良いし

そういった生き方をしたいなと思っていたら

素晴らしいものに出会いましたびっくり


 

始めはこの本より前に映画「杜人」を見たことでした。

 

 

 

 

「ナウシカのような人に出会った」

この表現がしっくりきますニコニコ

 

 




そして

「土中環境」

高田宏臣 著

 


こちらにもとても近い内容が書かれています。

 


「土中環境」には

僕が好きな特別栽培のお米の

玄米から作られたお酒の

五人娘

を昔ながらの製法で作っている


寺田本家さん


も紹介されています



美味しい日本酒

清浄で豊かな地下水によって

作られる事は言うまでもないですが


寺田本家さんは


地下水の源となる裏の丘と神社


鎮守の杜


少しづつ買い足しながら


長年守って行く

決めているそうですにっこり


 

 

 



そしてこの2冊に共通する内容ですが


もう色々とびっくり驚き驚き驚き

 

奇跡の技と言って良いくらいです。

 

 

 

いやびっくりなんですけど僕には

なんかしっくり来ました

 

更に昔の日本人、

江戸時代や最近でも昭和初期くらいまでの人は

そのことをなんとなく理解していたのではないか?

とも

 

 

 

 

 

 

その内容は

 

 

 

「この山は松が沢山生えてて昔は松茸が良く採れていたのに、

今は松食い虫にやられてのぉ」

 

とか

 

「この川もザリガニがよお採れよったのに」

 

とか

 

「最近は採れる魚がほんに減って来よって」

 

とか

 

もうずっと言われ続けていますよね、、、

それぞれ別々の事象のように思っていたのですが、

 

実は同じ事が原因で起こっていたんです!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは

 

 

道路、トンネル、砂防ダム、護岸工事などの

コンクリートやアスファルトなどの重量物

 

 

これによって起こっていたのです!!

 

 

またまた怪しげな事言ってえー

と思われて当然!

実は僕も100%は信じられていません煽り煽り煽り

 

 

映画の映像や本の写真、

真摯な文章から伝わってくるものは

僕にはしっくりくるものばかりでしたが、

 

この目で見られてないからです。

(いや、正確には土の中の事が大半だから見てもわからないかもですが凝視

 

 

 

 

 

 

⚪︎理論としてはこうです。

 

山の中の木々の根の周りや川の下にそって

「通気浸透水脈」

と言うものが張り巡らされており

(地下水や伏流水ですね)

ちょうどそれらは血管のような構造となっている。

 

井戸を掘るとだいたい水が出てくるのもこのおかげですねにっこり

 

 

雨が降ると川や山の土壌表面だけでなく

この通気浸透水脈にも水が浸透し流れる

このことが良く山が水を蓄えていると言われることですね。

 

そして雨が長く降らないと毛細管現象で上がって根に水分を与えたり、

同時にある程度の通気性もあり、

微生物の多様性にも繋がる。

※微生物には好気性(空気が好きな子)と嫌気性など様々います。

この事が植物の根の生育にもとても貢献する事となる。

 

 

そして微生物も繁茂している地下水脈に

水が出たり入ったりしながら

下流に流れていく

そのことで清浄な河川が保たれている。

 

また山から流れてくる清浄でミネラルなど多種多様な元素、栄養素を含んだ水が

川だけでなく地下から海に流れ込む事で

岸近くの海底にも様々な生物が繁茂し

結果人間が収穫する魚なども多く生息できる

 



 土中環境では

この通気浸透水脈に生きる


微生物達が互いに連携し合い

森全体としてネットワーク

構築しているという


これまた漫画のナウシカか?!

(意志のある粘菌)

という話も出て来ます驚き

 

 



逆にコンクリートなどの重量物が多くできると、

その通気浸透水脈を塞ぎ、

水路は眼に見える表面だけの流れとなり、

蓄えることもできず浄化する効果も低い。

 

更に大雨が降った時には

重量物で詰まった地下水脈の

上の山や崖の内部でたまり続けた水分が

臨界点を突破すると一気に溢れ土砂崩れを起こす。

※つまり砂防ダムを作ればその上で土砂崩れが起きやすくなる?驚き

 

重量物で塞がれた周辺の土は「グライ化」している事が多い。

 

 

 

 

 

どうですか?

 

にわかに信じがたいでしょう?

 

 

 

僕もそうです。

でもなぜか合っていると感じます。

 

 

 

 

 

 

 

と言うか

道路が悪いとか言っても壊したら車走れないじゃん!

 

ですよね。

 

 

 

 

しかしこの本の中では

それらに対処する方法も

書いてあるんです!

 

 

 

 

なんたって「実践マニュアル」

ですからねグラサン

 

 

 

 

「大地の再生」の中で紹介されている

山から川までの通気浸透水脈のイメージ図

 

 

 

 

そして具体的な改善方法ですが、

 

これまで詳しく書いてしまうと失礼になるので

ちょこっとニヤリ

 

 

 

 

⚪︎「風の草刈り」

手持ちのノコギリカマや草刈機を使い、

基本高刈りで所々を通路のように低く刈る。

かまぼこ型のように仕上げる。

 

これにより地表面の通気性を確保して病虫害などを防ぎながら、

草の勢いを抑える事ができ、労力も少なくすむ。

 

⚪︎ 溝や「点穴」という穴を掘り、

中に炭、枝、竹などを入れる。

 

これにより水はけを良くしながらある程度の浸透を促し

地下の通気浸透水脈ができるきっかけとする。

炭などを入れる事で微生物の繁茂を助ける。

 

 

 

 

 

カマや移植ゴテ(手持ちのスコップ)などの最低限の道具からでも

挑戦、施工できる方法が書いてある事も素晴らしい。

 

 

 

もちろんユンボなどを使った大掛かりな施工事例なども紹介されています。

 


 

畑などでも周囲に溝を掘って水捌けを良くするといいってことはよく言われますが、

更に所々穴を掘り、中に炭や枝を入れる。

こんなところから僕も実践中です。

 

今年夏頃に溝を掘ってから畑の状態が良くなってきた感じがしていますにっこり

 

 

11月頭に収穫した人参、カブ、春菊、キャベツです。

無肥料でよくここまで育ってくれましたニコニコニコニコニコニコ

 

 

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうニコニコ