あsd
バンコクの中心にあるルンピニ公園周辺を舞台に稼ぐ未成年の売春グループ。 タイではこの公園は立ちん坊売春婦が多いところとして誰もが知っている。 公園を一周すれば百人ぐらいの十四歳から五十歳近くの売春婦が客を待ち、その中に少数だが十四歳から十七歳ぐらいの少女が薄暗い角でたむろしているのを目撃できる。 横断歩道橋の下で化粧しながら客待ちをする少女、相手は通行人である。 ルンピニ公園にいる売春少女の大半はバンコクのスラム街や地方の破壊家庭から逃げてきた家出少年少女達で殆どがシンナー、大麻、覚せい剤の常習者だ。 でも、その日暮らしの暗さはまったくない。 ルンは十五歳、彼女もそんな一人。 彼女は両親が離婚した二年前にバンコクのスラムに住む祖母を頼ってタイ東北部シサケット県から出てきてルンピニ公園のグループに加わった。 彼女の最初の客は在タイの外人で処女だったので一万バーツ(約三万五千円)払ってくれた。「彼は優しい人だった。貧乏だから体を売らなければならなかった、と言ったらお金を払ってくれたうえに、服と靴を買ってくれた」という。彼女の話によれば、このルンピニ公園で週三回は客を取って、次の週の食いぶちと家賃の支払いに当てるという。 ルンピニ公園に来る客は通常近くのホテルに連れて行く。 ルンは午後八時から午前四時まで客を求めて立ちん坊をするが、もし客がつかない場合は午前五時にルンピニ公園内に向かう。 その頃には、すでにジョキングしている馴染みの人がいる。 ルンの話だ。「ジョギングしている男性の殆どは年寄りで、奥さんが夜,町に出させてくれない人達なの。彼らはジョギングするふりをして私達を連れだすの」。年寄りの朝の運動か。 別の女の子の証言だ。「公園での少女売春は特別の固定客がいる。Sという名の制服警察官だ。この警察官は私達を捕まえるのだが警察署には連れて行かない。セックスを強要する。」 知人のNGO氏は「買春するタイ人男性の数は買春する観光客の数よりはるかに多いのだが、観光業界が予想以上に売春の機会をかなり作り出している。これは、地元の客より観光客の方がカネ離れがはるかに良いと言う事が原因だ。タイ,フィリピン、カンボジアのような国では売春が観光の目玉になっている。観光が作り出す売春の需要がますます若い女性を発掘する。究極的には観光客はドルで、年齢、性別に関係なく子供を買うことが出来る」と話していた。