『子どもたちは夜と遊ぶ』
始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。
「僕たちが再び会うために。さあ、ゲームを始めよう」
大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。
世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。
「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番――」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:゚・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・*:゚・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*
上下巻で1062ページ。
一気に.....
本当に一気に読みました。
特に下巻。
昨日の夜は、ほとんど徹夜です(^▽^;)
今回も面白かった。
辻村作品は今度読んだ本が『冷たい校舎の時は止まる』に続き2作品目。
この人はどうしてこんなにも私たちの事を知っているんだろう。
心理を読むのがとてもうまい。
話の内容は、時に面白く、時に暗い。
そして、何より重たい。
この中に登場するi、そしてθ。
これは、誰にでもなりうる自分達。
きっと、少し間違えばそうなっていたであろう自分。
ただ脈略なく文が書かれているようで、実はそこには精巧な脈略が存在する。
そして、そこに見事にはまっていく自分。
読み進めていくうちに「はっ」と気づく。
「はめられていた....」と・・・
こんなにもヒントが沢山示されていたのに。
なぜ気づかなかった??
けれど、そんなはめられた感がまたいい。
軽く中毒になってしまいます。
辻村ワールドは、本当に切ない。
読んでいて痛くなる程に切ない。
話の内容的には多分簡単な話。
しかし、それを感じさせないだけの心理描写。
本当に素晴らしい!!

