娘が撮ってくれていた

私が笑顔の写真がある

こんな

遺された世にひとり

存在するなんて

思いもよらず

我ながら

なんて憎らしい

だからこそ

コレを遺影にすると決めた


黒縁写真立てにおさめたら

まあこれが

我ながら

とってもお似合いで

惚れ惚れする

憎々しくて

いつまでも眺めていられる



わけあって

ベビーちゃんを預かった

その時刻が近づくと

何故か窓の近くに寄りたがり

空へ顔を向けてぐずぐず

スマホの娘の写真を見せると

何故かにんまり笑った

娘のおかげとおもいたい







相づちだけでいいから聴かせて

優しく頷く笑顔に会いたい

どんな言葉も

あなたがいなければ

ひとりごと


万能薬の笑顔が消えても

母は呼吸している

同じ明日が平等に来ると

疑いもせずにいた

あの日あなたの心に寄り添う

言葉ばかりをいまもね

答えのない此方で

さがしてる


おかえりって

言うのを待ってる

それは彼方で

あなたが