娘が体を震わせて泣いた。

初めての人見知りである。


遊びに行った友人宅で、床に座らせたとたん、突然泣き出した。今まで、誰に会っても泣いた事のない娘の大泣きに、茫然自失。


娘の目の前には友人の子。娘の左側にはそのお宅のチワワがちょこり。

「あれあれ、人見知りかな~」

状況が飲み込めない私の耳に、友人のお母さんのが届き、ようやく理解した。



これも成長している証なのかな?



しばらくしたら落ち着いて、互いに手でそっと触れていた。

先ほどは、未知との接近遭遇に、娘の防御センサーが過剰反応していたのだろう。



帰宅後、ここが自分の家だと確かめるように、床や壁をぺたぺたと叩いていた。

その表情は嬉しそう。



自我。


もしかして既に芽生えているのか知れぬ。


泣いた娘を思い出すと、そう思えてきた。