娘が人になりつつある。
おむつを洗いながらそう感じた。便の臭いが、人のそれに近くなってきているのだ。
生まれたての頃は、ごはんが炊けたときのような臭いだった。育児書のイラストでは、おむつの上にある便を、コロリとトイレに捨てていたが、まったくそんな気配はない軟便。どちらかというと液便か。
いくらなんでもひどいインチキイラストである。
やがてそんな軟便も、徐々にヨーグルトのような臭いになり、軟便と液便の中間くらいになった。
新生児は胃酸分泌がないため、口にする物は殺菌する必要があると言う。実際、母乳は無菌だし、哺乳瓶ならり殺菌処理が必要である。
それというのも、胃酸が人体最大の殺菌力を誇っているからだ。その殺菌力はかなりの物で、病原菌も、ビフィズス菌も、その99.9%を殺してしまうらしい。某乳製品メーカーが「今度は腸まで届く」と商品改良したのはその為だろう。
その胃酸がないから、ヨーグルトに似ているのかな?と妙に納得していた。
それが、2~3日前から、人の便に似た臭いになってきた。それに伴い、便も少しずつ軟便らしさを増している。
ある小説に「妹のおしめで部屋中くさくて、かわいいなんて思わない」という一文があった。
いずれそんな状態になるのだろうか。
産後の母親の体についてもそうなのだが、現実の子育ては、本に載っていないことだらけである。