犬型ロボットといえば、ソニーのアイボ、最近ではボストン・ダイナミクスのビッグドッグが有名だったが、アメリカ、フロリダ州アトランティック大学の「アストロ(Astro)」だって犬型ロボットだ。アストロの頭部は3Dプリンターで出力され、そこにコンピューターの脳が内蔵されている。見た目が犬っぽいだけでなく、犬のように賢い。おすわりも伏せもできる。目玉もちゃんとある。更にはディープラーニングで経験から学習して、さまざまなタスクを解決できるようになるのだ。 ちなみにその外見はドーベルマンをモデルにしているのだそうで結構強面。いきなり近寄って、よーしよしよし! っとムツゴロウなでするのはちょっとムリめな威圧感を放っている。それでも、内蔵センサー、レーダー撮像、カメラ、指向性マイクといったデバイスのおかげで、「オスワリ」「マテ」「フセ」といった指示を聞くことができる。じっくりお付き合いしてみれば、頼れる相棒に思えてくるに違いない。開発チームは、将来的には手によるジェスチャーの認識、色の区別、人や犬の顔の認識、ドローンとの連携といったことも実現したいと考えているそうだ。アストロは人間の脳からインスピレーションを受けています。世界のもっとも複雑な問題を解決する上で貴重なリソースとなるだろう機械学習と人工知能によって命を宿しました。と、フロリダ・アトランティック大学のアタ・サラジェディニ学部長は声明で述べている。周囲の環境にリアルタイムで反応できるよう設計されていることから、いずれは荒れた地形を移動し、危険な状況に対応することも可能になるだろう。銃器や爆発物の臭い、あるいは空気中に漂う異物の臭いを嗅ぎ取ったり、データベースにアクセスして犯罪者の顔を認識したり、人間の耳には聞こえない助けを求める声を聞き取ったりと、警察犬や軍用犬、災害救助犬としての拡張性も高い。ほかにも盲導犬として視覚障害者をサポートしたり、健康診断のためのモニタリングを行ったりと、人間のサポート犬として役立つことが期待されている。
