中国人が9000年前から米の発酵飲料をたしなんでいたことは、河南の発掘現場から見つかった証拠から判明しているが、近年になって陝西(せんせい)省で紀元前3400年~2900年にさかのぼるビール醸造設備が発掘された。これは、中国でもビールが作られていたことがわかる初めての痕跡で、容器に残っていた残滓から、古代ビールの成分は、ホウキモロコシ、ユリ、ジュズダマという穀物、大麦であることがわかった。大麦の存在は、特に驚きだった。大麦が中国に入ってきた時期が、これまで言われていた説から1000年もずれるからで、最新の証拠からは、古代の中国人は食べ物として利用する何世紀も前からビールを作るために大麦を使っていたことになる。
