アフリカ諸国に広がる日本のカイゼン活動 | 世界珍ネタHunter!

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改善活動の内容は生産設備の改造や工具の新作、製作など業務効率の向上や作業安全性の確保、品質不具合防止など生産に関わる範囲全てに渡り改善は上からの命令で実行するのではなく作業者が自分で知恵を出して変えていく事が大きな特徴で、企業側はQCサークルなどの形で活動を支援することが多い。また、改善は一度行ったら終わりではなく次々と改善を行っていく持続性、継続性が重視されている。QCサークルの活動と相まって、業務の効率化や安全性向上を目指して現場の人たちが常に改善案を考え実行にすることを一般には「カイゼン(Kaizen)」と呼び、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「習慣化」の5Sのスローガンなどがよく知られる。もともとは国内の製造現場から生まれたカイゼンだが、この動きは企業の海外進出と相まって国内にとどまらず、アフリカ諸国にも根付きつつ在る。2008年に横浜で開催された第4回アフリカ開発会議に参加したエチオピアのメレス・ゼナウィ首相が自国の発展のためにこの考え方を持ち帰り、広めた。エチオピアはアフリカ最古の国で、その歴史は紀元前10世紀ごろ迄遡る。人口の面で見ても9200万人を抱え年間2.6%の成長率を誇るアフリカで2番目の大国であり、政府は2025年までに中所得国の仲間入りを目指している反面、その産業は伝統的な農業が中心で、農村の人口が増えることで広範囲の土壌浸食や森林破壊を引き起こしていて、このままでは政府の目標を達成することは困難な状況にあった。そこで、ゼナウィ首相が日本から持ち帰った「カイゼン」を早速国内で応用する事にした。カイゼンの考え方はシンプルで、「職場の環境を整理整頓された状態で保つこと」「作業員たちに上からの指示を待つのではなく、創造的な提案をするように促す」「身近にある資源を使って作業する」というもの。この実現のため、エチオピア貿易産業省内に「カイゼン・プロジェクト」チームが設置され、エチオピア国内の企業30社を対象として個別診断・指導を行うパイロットプログラムを実施。パイロット版の結果を受けて、エチオピア版の「カイゼン」を普及させていくための国家計画が策定された。2011年には「エチオピア・カイゼン機構」が作られ、本格的にカイゼンの普及が行われている。カイゼン機構のGetahun Tadesse氏によると、最初の数ヶ月は職場の組織作りとチームの価値観作りが行われ、続いて動機付け・生産性・何かを変えていこうという雰囲気を形成し、イノベーションや管理は長期的な目標として置かれているとのこと。これまでに160社以上にカイゼンが取り入れられ、昨年1年間でカイゼン訓練を受けた人の数は1万1000人に上った。ロンドンやニューヨークでも製品の取り扱いがある手織物メーカー「ムヤ・エチオピア」の創業者サラ・アベラ氏も、カイゼンを取り入れようと考えていると言う。カイゼンを広めているアドバイザーの1人であるBonsa Regassa氏は、「労働者たちが自信を持って意見を出し、その意見を責任者たちが検討する」という仕組みを作るまでが大変で、「私たちはエチオピアの労働文化を変えたいと考えています」とその目標を語った。

日本での5Sは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「習慣化(しつけ)」だが、こちらでは「分類する(Sorting)」「順番にセットする(Setting in order)」「きれいにする(Shining)」「標準化・規格化する(Standarding)」「維持する(Sustaining)」の5つ。