
クランクケース内から排出されるブローバイガスは内圧コントロールバルブ全開時と全閉時では、バルブ開口面積の増加に伴いパイプ内に圧縮波が誘起され圧力の上昇が起こり、反対に開口面積の減少に波動波が伴わなわれる。つまりこの事は圧縮・膨張波の脈動をバルブが受けて作動すると言われている。だが、排出されるブローバイガスはエンジンの回転数等によって一定ではないしバルブ取り付け部で圧力波の反射影響によって高周波振動が起こりバルブの作動が制限される可能性も十分にあり得る事とブローバイガスに含まれるオイルミストが結露によってエマルジョン化してバルブに付着し張り付き等を起こす可能性もある。又、一般的なウェットサンプ式エンジンでは、減圧し過ぎてクランクケース内部が極端な負圧になりオイルパンに溜めてあるオイルをオイルポンプが吸込み難くなったりシリンダーやガスケット類を痛め易くなってしまう弊害も起こり得る。単気筒や2気筒なら効果が高いとされているが、多気筒になると内圧変化が小さい事から減圧バルブの効果が薄いとされている事や、車種によっては取り付けても効果が薄い場合は取り外した方がベスト。因みにアグスタ用にも内圧コントロールバルブが販売されているが、EBS(エンジン ブレーキコントロール システム)がバイパスエアバルブの開度やスロットルバルブの開度から自動的にエンジンブレーキの強さを適正化するシステムが備えられているので公道レベルの走行では装着は略無意味に近い。ブローバイガスをエアークリーナーBOXに還元してる車両に装着し大気開放せずにブローバイガスをエアークリーナーBOXに接続した状態では、内圧コントロールバルブを取り付けてもエアークリーナーBOXがエアーチャンバーの役目をしているので効果が無いばかりか無駄な抵抗にしかならない。車種によっては効果がはっきり体感出来るものと、逆に体感出来ない物がある事を装着前に理解して於く必要がある。

