車用オイルとバイク用オイル | 世界珍ネタHunter!

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近年の車用エンジンオイルは、エンジンのフリクションを低減して燃費を向上させる為に、従来よりもオイル粘度がW-5~W-20と言う低粘度オイルが採用されることが増えた。この事で8000rpmを超える高回転域を使用することが多いバイク用エンジンに用いると、低粘度ゆえに油膜切れによる軸受けメタルやピストンリング、カムシャフトジャーナルなどの摩耗や焼き付きが発生しやすいとも言われ、更に低粘度化による潤滑性能の低下を補うためと摩擦損失を少なくする為に添加剤として非リン系液状有機モリブデンが摩擦調整剤として添加されるようになった。そもそもこの有機モリブデンはコストが高いという事と、ポリマーや硫黄系添加剤と同じくスラッジの要因の一つになるデメリットはあるものの、摩擦低減効果が大きい添加剤として、エステルやアミン系と並んで高い評価を得ているが、このFM剤のためにオートバイの湿式多板クラッチに滑りなどの悪影響を与える可能性が指摘されるようになった。事実、低摩擦特性に処方した車用のエンジンオイルを用いて、クラッチ等の滑りが生じる問題が発生する可能性はあるが、クラッチ・摩擦板に偏磨耗がなく、かつ高温側粘度が40番以上であれば、実際には殆どの車用として販売されているオイルでもMA・MB双方指定のバイク用に使用できる。そもそも車用エンジンオイルとして販売されるオイルには、高回転域を多用するバイクには使用不可と表記されているが、高負荷に対する耐久性はベースオイルの選択、及び粘度とポリマーの依存度でほぼ決まり、単純に潤滑性能を評価する場合、低摩擦特性の方がむしろ車用オイルの方が潤滑性能が高いといえる。バイク用エンジンオイルのベースオイルも、APIのカテゴリーでグループⅡ以下の鉱物油が占める割合がまだ高い。ただし、実際に車用オイルをバイクに用いる際はAPI(米国石油協会)オイルグレード表示では、SG以下の物を選択し、JASO(日本自動車規格)オイルグレード表示のMAはせん断安定に優れている事からミッションに負荷が掛かる大排気量車向き、MBはエンジン内部フリクションロスを嫌う中小排気量車向きの選択がある。但しバイクによってMAの指定がある場合はMAを選択した方が望ましい。MB指定のバイクにMAオイルを用いた場合は不具合の可能性は低いが、MA指定のバイクにMBグレード(低摩擦特性)のオイルを使用した場合にはリスクが伴う可能性が高い。基本的には車用エンジンオイルのバイク用エンジンオイルへの流用はNGだが、出先でエンジンオイルを継ぎ足す必要に迫られた場合のみにした方が無難だといえる。



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