航空機用ファクシミリ航空機用ファクシミリとして開発された物は、主として天気図を送信したり、索敵機から敵艦隊等を偵察した時の隊形報告等を図にして送信出来る様にする為に昭和12年頃から技術研究所での落合技師の研究を航空技術廠で引継ぎ、横須賀航空隊の96式陸上攻撃に搭載して済州島付近上空迄飛行し送受信試験が行われた。送受信試験で使われたファクシミリは、独立同期で送受信共ドラム式で送信側は光電管に依り96式4号無線電信機の変調を行い、受信側は臭化カリュウムによる着色方式であった。準備調整時間を除いて1画面辺りの送受信時間は約1分、横須賀航空隊から天気図を送信したものは、九州南端で明瞭に受信出来た。但し送受信試験では短波電信機が用いられた為、混信及び空電に依る影響を受けたと言う。無線周波数帯を変更すれば、この欠点を改善する事は可能だったのだが実戦に於いて制空権を有していない地域の上空で長時間無線電波を送受信してる事は、敵に無線電波を逆探知されてしまい偵察任務が困難になる事が想像された。ほぼ実用段階に達したのだが、上記の理由から海軍側の関心が薄れ数台生産されたのみで量産化される事は無かった。 戦前、航空機用ファクシミリが開発されたが、現在では静止衛星を利用したインマルサットと呼ばれる通信ネットワークが構築されている。このインマルサットとは、グローバル衛星通信ネットワークであり、 4つのインマルサット静止衛星を経由して音声通話、ファクシミリ、メール、インターネット、パケット通信など様々な衛星通信サービスが飛行中の機内で利用出来る様になっている。