ターボコンパウンド・エンジンターボチャージャーやスーパーチャージャーは一般には知られているが、ターボコンパウンド・エンジンとなると知らない人が殆どではないだろうか・・・。そもそも過給システムの一つでは在るが、開発された経緯は他の過給システムとは目的が若干異なる。例えばスパーチャージャーの場合、インペラを駆動させるにはクランクシャフトの回転力を利用してる訳だが、インペラを駆動させる事で失われる馬力損失を少なく抑え、且つ失われた馬力を回収させる目的で開発されている。つまり簡単に説明すれば、過給エンジンが目標とするスロットルパルブ全開の臨界高度を高め様とする場合、インペラの回転数を上げる必要性が出てくるが、インペラの回転数を上げればその駆動に出力増加の一部が消費されてしまうのを緩和させる為である。戦時中石川島航空工業で生産された栄「一一型」を用いて、ターボコンパウンド・エンジンの研究開発が行われたが、クランク軸に行っていた高周波焼入れによる表面強度不足やクランク軸ベアリング等のトラブルが在った為に実用には至らなかった。このアイデアが実用化されたのは、1952年のライトR3350デュプレックス・サイクロン・ターボコンパウンドとなる。写真は、同エンジンであり、後方から撮影された写真に円形の物が写っているが、これがターボボコンパウンドエンジンのユニット部であり、内部にはインペラと流体カプリングありこれが減速ギアを経由してクランクシャフトへパワーが伝達する。