バルブスプリングは、自重とばね定数によって定まる固有振動を有し、スプリングがバルブの開閉の為に圧縮と復元を繰り返す。ところが、エンジン回転スピードが上がると、圧縮と復元の高調波成分によって加振され共振を起すのがサージングである。これはバルブの不整運動で避けなくてはならない。その為に巻きピッチを変化させ、非線形のばね定数にする。密に撒いた部分が互いに接触したり離れたりすることにより固有振動数が変化する効果がある。もう一つの方法として、ダブルスプリング式にする。一方のスプリングがサージングを引き起こしても、もう一方が所定のばね定数を維持していれば影響は半減する。ダブルスプリングを使用する場合、巻き方向を互いに逆にして、からまないようにする。もしも間違えてスプリングの巻き方向を同じにしてしまった場合、互いのスプリングの固有振動が同調し共振する事でばねが疲労し折損する。又、エンジンの回転を回し過ぎサージングを起した場合でも、バルブスプリングには激しい繰り返し応力が受ける事でスプリング自体に蓄積された疲労により破壊(折損)を起す。

