イギリスで始まった産業革命によって、ボルトとナットの需要が格段に拡大して行った。その為、ボルトとナットを大量に生産する機械が必要となり、ネジ切り旋盤が登場する事となった。このネジ切り旋盤の登場で、これまでバラバラだったネジの規格に少しずつ統一の兆しが見え始めた。それまでのボルトとナットは規格等が無くボルトとナットをバラしてしまうとマーキング等をしてない限り再度組み付ける事は略不可能であった。機械メーカーによって製作されていたボルトとナットはやがてネジ専門のメーカーによって製作され、ある一人の男によって明確な規格が誕生する事になった。それが「ウイットウォース・ネジ(ウイットワース・ネジとも言う)の名で現代にその名が残るジョセフ・ウイットウォース(1805~1887年)である。彼の凄い所は、当時のボルトと言うボルト、ナットをとことん調べ上げ、整理しネジ山の形状、外径、ピッチについての「統一見解」を具体的に示した事だった。これはウイットウォース・ネジととしてイギリスの多くの工場に受け入れられ、やがてこのネジ規格で作られたイギリス製の機械類が全世界に広がるのである。(ウイットウォース・ネジとそれ以降のネジの大きな
違いはネジ山の角度が55度で、それ以降のものは60度である。)その後は1865年にアメリカネジと称するアメリカのインチ規格が登場し、フランスではメートル法によるメートルネジが1894年に登場し異なった種類の規格が現在に至る迄存在する。

