カストル油 | 世界珍ネタHunter!
エンジン内部の磨耗を防ぐ為には、当然の事ながら潤滑油が必要になる。エンジン内部の摩擦部分の磨耗を防ぎ円滑に稼動させるために必要になるエンジンオイルであるが、我が国の航空機用エンジンオイルにも植物性カストル油が昭和12年頃迄は主用されていた。カストル油はひま(とうごま)の種を絞って採った油で、黄色味を帯びて粘りがあり、油膜保持性では現代の化学合成オイルと比較しても同等以上の性能を誇るがその反面、熱と酸化による劣化が早く昭和初期頃迄の航空機用エンジンオイルとしてはエンジン性能の違い等で交換時間の差があるが連続使用可能時間は凡そ8時間~20時間迄と決められていた。これは酸化して劣化したカストル油がこの時間以上使用続けているとエンジン内部に対して腐食作用を起してしまうのを避ける為でもあった。今現在カストル油と言えば、連想するのが「カストロールの香り」という言葉で、これは1960年代から使われており当時の植物性レーシングオイル「カストロールR30」を使用した際のひまし油ベースにしたオイルの強烈な排気ガス臭の甘い香りを称して「カストロールの香り」と言われる。日本の航空機用のエンジンオイルに従来の植物性カストル油をこの間々使用するか、鉱物性の鉱油にするかの議論が、昭和9年頃から、海軍内部で始まった。この議論は結局、カストル油の従来からの効用を支持する現状維持論と、アメリカでの鉱油使用時の実際上の効用からする鉱油推薦論とのいずれを採るかの問題であった。
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