シリンダの冷却 | 世界珍ネタHunter!

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空冷エンジンのシリンダ冷却フィンを何処まで増す事が出来るかが性能向上の一つの大きな要素であった。カウリングとバッフルプレートの採用は細かいフィンを有効に働かせるようになった。フィンを薄く高く細かいピッチにする事に鋳造技術の改良が色々と工夫させられ住友金属は金型低圧吸引式のブルノールの方法を輸入し、中島では正田飛行機の埋込みフィン方式を援助してこれを採用した。ブルーノ法では4.5mmピッチ迄、植込法では2mmピッチ迄の製造が可能であった。フィンのピッチを3mm以下にしても冷却には効果が得られない。ブルーノ方は所謂真空金型で砂型よりも冷却速度も速く量産性は高かったが、金型の材質上の問題が起こり実用には大分手間どった。植込フィンは生産性が非効率なので量産には無理があった。排気よりの後頂部は最も冷却が必要で、この部分のフィンの高さは60mm以上にもなった。液冷エンジンは冷却液の循環を充分にして大きなラジエターを設ける事により冷却能力は割合自由に増す事が出来るが、ラジエターが大型すれば設置面積と前面抵抗の問題もあり高温冷却法によってラジエターを小さくする事が一般に行われて来た。これには沸点の高いエチレングリコール(不凍液)を用いる方法と、冷却水系を高圧にして水の沸点を高める高圧冷却法とが発達した。エチレングリコールを用いると寒冷地停止中の凍結防止にも有効で、初めドイツで流行し後にイギリスで普及したがドイツではその後高圧冷却法を発達させ、巧妙なサイクロン分離機で高圧循環系から低圧蒸気を抽出して放熱器で凝縮させ再び水系にかえす所謂蒸気冷却法を完成させ普及した。これはラジエター内に多量の水を循環させないし、圧力も別にそう高くないので上手い方法であった。空技廠の熊沢俊一氏が彗星のアッタにこれを実施して成功した。冷却水温度は120℃、水圧5気圧程度が用いられた。






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