人3 | 木のうろ

人3

二ヶ月ぶりに会った前の彼女との時間は、やっぱり不意に心を圧迫する。
その時はきちんと別れたけれど、夜になり友達と一緒にご飯を食べ、翌朝先輩と酒を飲み、翌朝出勤し、仕事をする。
そうした時間において、彼女のことを考える時間は減っている。
言葉を換えるなら、考えている水位が減っている。
けれど、やはり水は少しでも溜まってはいる。

mixiでやりとりが始まった人とのメールや電話は今でも続いている。
その人のメールは饒舌で、思いやりがたくさんつまっている。
その分だけ、この人も辛さを味わった人なんだろうなと思う。

夜寝る前に寂しく辛くなったとき、今はその人に電話をする。
朝起床すると、その人からメールが入っている。
ありがたいことだと思う。

すがり、甘え、およそそうした感情以外の何物でもない。
できればその人を理屈抜きに好きになれれば一番良かった。
けれどそうではない。

メールでは、その人は「自分のために時間を充実させて、それで私ともたまに遊んでくれるだけで十分」と書いてあった。

その人が自分に対してもってくれている好意というのも、おそらく理屈抜きの好きではないのだろう。自分は、つき合う人には自分からつきあってくれと行ってきた。おそらく相手も同じタイプだ。
そしてそうしたタイプの人間は、つきあって欲しい、と言われると身構えてしまうのだ。深入りされて己が傷つくのが怖い故に、人の好意をわざとシャットダウンすることがある。

それがどんなに傲慢な行為かは、自分が誰かからシャットダウンされないと永遠に分からない感情だ。

体調は変わらない。
三回日に薬を飲み、帰宅して音楽をして酒で薬を飲んで寝る。
性欲はまったくない。医学的に夢精もしないというのは何か弊害があるのだろうか。