友人 2
一緒に音楽をやっている友人が部屋に来た。
別れを告げられたときいろんな人に泣いて電話しまくった。
自分は人から別れを告げられたことは今回が初めてだ。
あなたが嫌いになったから、ではなく、どんな理由があったかは彼女自身にしか分からないが、異性としての恋愛感情がなくなったので、恋人としてはつきえあないということだった。
遊びにきてくれた彼は、出会いと別れをきちんと経験している。
自分と彼女両者をそれなりに知っている人物だ。
彼の言葉はとても含蓄があった。
いろいろなことを話した。彼女となんでうまくいかなかったのか、
俺の問題点、彼女の問題点、友達でいたいっていうのは、別れようっていうより残酷だと思うよ、そんなことを話した。
人と話すことがこれほどありがたいと思ったのは初めてだった、
「電話じゃやっぱりわからないから」といって、部屋まで来てくれた彼の
温情は感謝しきれないほど感謝している。「俺は慰めるのと別れた経験だけは****さんより自信あるから」と笑って彼は帰った。
どうもありがとう。
次の日、昨日電話で散々泣きついた友人と渋谷で会ってもらった。
彼女もまた出会いと別れを繰り返して、今では一番最初につきあい、別れた彼と仲の良い(およそ微妙な感情も含む)友人関係を構築している。彼女とは五年前のバイト先で知り合って後の飲み友達だった。
人と別れたときは人になぐさめてほしい。男友達の言葉はかけがえがない。
それと同じくらい、やっぱり女性の言葉も欲しかったからだ。
雨だしやめようか無理しないでと言っても、平気平気と言って渋谷まで出てきてくれた。
お茶をして、そういえばハウルまだ見てない、というと、じゃあ見に行きましょうといって、彼女は二度目だというのに一緒に映画を見た。
内容はよく覚えていないけど、隣に誰かがいて、一緒に何かを見ている時間は辛さが和らいだ。
飲み屋に入って映画の感想や互いの仕事やら家庭のことやらを話して、別な店に河岸を変えた。このお店も、たまに彼女と飲む店だった。
どれ話してごらんよ、お泣きよ、と言われて、堪えていたとは全然思ってなかったのにやはり涙が出て止まらなかった。支離滅裂に彼女となんで別れてしまったのか、今でもメール打ちたい、電話したい、けどそれはこんな状態でしちゃ駄目だし、俺が辛いと思っている何百分の一でもいいから、彼女も少しはさみしい、辛いって思ってるんだろうか。それとももう全然何も思ってはいないんだろうか。そう思うとほんと辛い、そんな泣き言を言った。
泣いて落ち着いて、酔いも回ってきたので、半蔵門線で解散することにした。
ホームで本当にありがとう、今日はありがとうと頭を下げた。
彼女が頭を抱いて、大丈夫だから、と言った。まだ涙が出た。
大丈夫って何だろうか。自分で切り開く先に大丈夫があるなら、
その障害を可視的に、一個一個処理できるように、
はやく心を強くしたい。
彼女からはメールはなかった。
俺もメールはしなかった。
別れを告げられたときいろんな人に泣いて電話しまくった。
自分は人から別れを告げられたことは今回が初めてだ。
あなたが嫌いになったから、ではなく、どんな理由があったかは彼女自身にしか分からないが、異性としての恋愛感情がなくなったので、恋人としてはつきえあないということだった。
遊びにきてくれた彼は、出会いと別れをきちんと経験している。
自分と彼女両者をそれなりに知っている人物だ。
彼の言葉はとても含蓄があった。
いろいろなことを話した。彼女となんでうまくいかなかったのか、
俺の問題点、彼女の問題点、友達でいたいっていうのは、別れようっていうより残酷だと思うよ、そんなことを話した。
人と話すことがこれほどありがたいと思ったのは初めてだった、
「電話じゃやっぱりわからないから」といって、部屋まで来てくれた彼の
温情は感謝しきれないほど感謝している。「俺は慰めるのと別れた経験だけは****さんより自信あるから」と笑って彼は帰った。
どうもありがとう。
次の日、昨日電話で散々泣きついた友人と渋谷で会ってもらった。
彼女もまた出会いと別れを繰り返して、今では一番最初につきあい、別れた彼と仲の良い(およそ微妙な感情も含む)友人関係を構築している。彼女とは五年前のバイト先で知り合って後の飲み友達だった。
人と別れたときは人になぐさめてほしい。男友達の言葉はかけがえがない。
それと同じくらい、やっぱり女性の言葉も欲しかったからだ。
雨だしやめようか無理しないでと言っても、平気平気と言って渋谷まで出てきてくれた。
お茶をして、そういえばハウルまだ見てない、というと、じゃあ見に行きましょうといって、彼女は二度目だというのに一緒に映画を見た。
内容はよく覚えていないけど、隣に誰かがいて、一緒に何かを見ている時間は辛さが和らいだ。
飲み屋に入って映画の感想や互いの仕事やら家庭のことやらを話して、別な店に河岸を変えた。このお店も、たまに彼女と飲む店だった。
どれ話してごらんよ、お泣きよ、と言われて、堪えていたとは全然思ってなかったのにやはり涙が出て止まらなかった。支離滅裂に彼女となんで別れてしまったのか、今でもメール打ちたい、電話したい、けどそれはこんな状態でしちゃ駄目だし、俺が辛いと思っている何百分の一でもいいから、彼女も少しはさみしい、辛いって思ってるんだろうか。それとももう全然何も思ってはいないんだろうか。そう思うとほんと辛い、そんな泣き言を言った。
泣いて落ち着いて、酔いも回ってきたので、半蔵門線で解散することにした。
ホームで本当にありがとう、今日はありがとうと頭を下げた。
彼女が頭を抱いて、大丈夫だから、と言った。まだ涙が出た。
大丈夫って何だろうか。自分で切り開く先に大丈夫があるなら、
その障害を可視的に、一個一個処理できるように、
はやく心を強くしたい。
彼女からはメールはなかった。
俺もメールはしなかった。