島国日本の弱点 | のんコ* ジャパン

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いつもありがとうございます!塩見典子です。人生は一本の映画のようなもの。観術に出会い 人間の無限の可能性と尊厳性・日本のミッションを確信し、和心で世界を結ぶ基軸教育を日本から発信する JAPAN DERAMに取り組んでいます。 〜ご縁に感謝して〜

こんにちは。塩見典子です。


今日も素晴らしいお天気ですね。


今日はNohさんのコラム「島国日本の弱点」をご紹介します。


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2011.9.2 島国日本の弱点

日本は今、どんな道の上に居るのでしょうか?


政治や芸能界でも変化の動きが見えるこの晩夏。世界経済の潮流を俯瞰すると、ギリシャを皮切りに欧米の先進国が財政破綻のリスクを抱え、どの国もこれといった明確な成長戦略を示せぬまま、失業率は上がり、経済は停滞、変化の方向性を喪失したまま、次なる目標を見出すことができていません。



金融界のマネーは、金や先物商品、穀物へと向かい、新たな価値を生み出すことには注がれず、新たなバブルの種をあちこちに生み出し続けています。大企業から先に国際化を進め、国内の工場や雇用はどんどん失われ、ロボットとIT化で人間の居場所もなくなり、効率をもとめる資本主義社会は、人間の尊厳性を奪う一方です。

私達人類は、一体どこから、どのように来て、なぜ今ここに存在するようになったのでしょうか。


これから、どこへ向かって、どのように、なぜ行かなければならないのでしょうか?


私たちは今、前例のない世界に住んでいます。指数関数的に多様な技術・インフラ・社会が発展・成長し、ライフスタイルも10-20年で様変わりする時代です。2010年に需要のある仕事のTOP10は、2004年にはまだ存在していませんでした。100年前に人類が空を飛べたのは、ほんの数秒間だけでしたが、今では月や火星に行き、宇宙ステーションまで建造しています。


存在しないと考えられていたブラックスワン(黒い白鳥)が見つかり、爬虫類と同様に卵を産んでいたと思われていた恐竜が胎生だった証拠が発見され、36光年の距離に地球に良く似た惑星が見つかり、生命が隕石から齎されたことが定説になりつつある中、次々と常識は覆され、根本からパラダイムがひっくり返るような発見が相次ぐこの世界で、私たちが世界を観る「ものの観方」は10年前も今も変化しないままで本当に大丈夫だと言い切れるでしょうか。


次々と新しい事実が発見される今も紛争や戦争は続いており、良いニュースもあれば悪いニュースも生みだされ続けています。間違いなく日本海の漁業に影響を与える中国の渤海で起きた海底油田の原油流出事故は、東京都の2.5倍の面積を汚染しながら、なぜメキシコ湾の事故より報道されないのか?皆さんは不思議に思わないでしょうか。


私達が情報を得る媒体とその認識の仕方が旧いままでは、いつまでも変化する世界に翻弄され、ついていくのがやっと、ストレス・プレッシャーから抜け出すことのできない人生をずっと過ごす羽目になります。


この時代、今の日本に生きる私たちは、一体何を変化させなければならないのでしょうか?


島国日本の強みは、古来より海を隔てて外部から守られた自然環境に培われた文化と、その結果として醸成された他に類を見ない独特の価値観・思想・哲学(武士道など)にあり、わび・さびの文化にあると私は感じていますが、逆に島国日本の弱点は、ガラパゴス携帯に代表されるように、他国と疎通・交流を積極的にしようとしないライフスタイルそのものにあると感じています。


この時代に価値観を鎖国して、貿易、税制、商品開発、研究などをこれまでのやり方から”変えない”選択をするのであれば、益々世界に取り残されて行くだけでしょう。逆に今の日本に必要なのは、世界と繋がること。特に大陸の隣国である韓国と繋がることにあると、私は感じています。


第三の開国に必要なのは、そうした日本人の在り方の開国です。


地政学的に島国であるだけでなく、思考回路的にも島国となってしまい、異なる価値観や多様な考えをシャットアウトし、人の意見に耳を貸せなくなったら、個人も組織も国家も衰退の道を歩むしかありません。


自らが先に心を開き、考えを拓いて、疎通・交流をしてゆかなければ、新しい価値・新しい産業を生み出すこともできず、国家財政の危機を免れることもできません。


日本だけでなく、先進国すべてに共通する課題です。


この時代の課題を解決するには、その本質的な原因が何かを知る必要があります。人と人が分かり合えない、疎通・交流ができない原因が「線」の問題であるとすれば、人が集まる組織における仕事や人間関係の問題は「面」であり、すべてに共通する「点」が自分自身が何者なのか分からない、自分の本当の心が解からないという一点に集約されます。


その本質的な問題、人間とは何なのか、5次元真実ひとつの動きが、どうして(of, by, for)、自分と自分の宇宙自然を創造・破壊し続けているのか?を悟り知ることなしには、人生はスタートしません。


この宇宙空間の74%はダークエネルギー、22%は暗黒物質で満たされ、残りの4%が光を発散している物質であると物理学では定義されていますが、人間が見ている世界はその中の銀河系の中の太陽系の中の地球の中のさらに一部分であり、この宇宙の4%×0.000000000001%も認識できていないことになります。


しかも人間が無意識で認識している世界が99%、意識して認識できている世界が1%であれば、さらに小さな範囲しか人には認識できていません。その不完全な認識をベースに、「自分が絶対正しい」と争うことが如何に意味のないことなのか、「知の完全性」の罠にはまっていることに是非気がついて頂きたいのです。


真実の世界を認識する為には、「無知の完全性」が必要であり、宇宙の外から観る「次元上昇した観点」が必要になります。


そのうえで判断基準の問題を理解し、固定された観点から解析を蓄積してきたのが今の自分の記憶や思考であること、部分的な目標・目的を土台として不完全な思考を展開し、争っていることを認識することが、人と人が分かり合う為の第一歩です。


次に、この宇宙自然の法則を理解でき、人類の歴史と文化文明の流れとひとつになって、今の時代の要請を認識することなくしては、本物のビジョン、夢、理想を創造することはできません。そして、人間と人間の関係における問題も整理・統合することはできないのです。


観術を道具に、それらすべてを認識できる個人が連帯し、島国日本が第三の開国を通して韓国とひとつになってゆくことでしか、この時代の危機は突破できません。


一人でも多くの方にその事実を確認して頂き、この9月に発足する日韓ビジョン同盟から日本の新しい歴史、人類の新しい時代の幕開けを共に興してゆければと感じています。


今日も最後まで目を通して頂いて、本当にありがとうございました。


みなさんの行動が、未来と歴史を創ることを確信しながら―― 


Noh Jesu