札幌に来て痛感する。本当に不景気だ。
この土地に来るまでは不景気、不景気と言いながらも、私は日常生活の中でリアルに不景気を感じたことがなかった。
札幌の雇用問題は深刻だ。条件の良い求人があると1人の募集に100人の応募があることも珍しくない。篩いにかけ選りすぐるのだ。(条件が良いと言っても東京の相場に比べれば中の下くらいだが・・・。かといって物価が安いわけではない。公共料金も日本一高いそうな。)
これでは、本気で働きたい人は道外へ出て行ってしまう。
元気な中小企業も目に付かない。駅前の建物は東京にあるものばかり。
『こちらの地場産業は農業・漁業・観光だから』と言われて納得。
この豊かな土地を活かして、北海道に人が来る、お金が来る、情報が来る産業はどんな産業なのか思案中である。
札幌に暮らして約一ヶ月。感じることはこの土地は“人間らしい生活リズム”を取り戻せるところ。豊かな自然がパワーをくれる。豊かな大地の上でもう一度、人間とは何なのか、生きるとは何なのか、どんな未来を創造するのか、情報社会の中で積み上げたベクトルを一旦ゼロに戻す場所。私ならそんな所があればいってみたい。北海道でしかできないこと、観光にどんなプラスαをつけるのかがキーだと思う。