9月10日、スイス・ジュネーブの郊外でLHC実験が始まる。
いよいよである。
LHC (Large Hadron Collider)大型ハドロン衝突型加速器は世界最大の素粒子加速器で、ジュネーブの地下約100Mに円周27KMのトンネルをつくり、二個の陽子を光速まで加速して衝突させ観測する。
日米欧27ヶ国が約5千億円を拠出し14年かけて行う。
宇宙の始まりである「ビックバン」直後のような極めて高いエネルギー状態をつくり出す。物質が生まれた初期の姿を垣間見れるという。
物質が質量を持つのに必要な「ヒッグス粒子」の発見と、大統一理論の裏付けとなる「超対称性粒子」の発見が注目されている。
超対象性粒子の発見は宇宙空間の約2割を占める謎の「暗黒物質」の解明にもつながるとされている。
スティーブン・ホーキング博士は今回始まるLHC実験について「ヒッグス粒子が観測されるのはほぼ間違いない。超対称性粒子がみつかる確立は50%。また、ブラックホールが誕生する可能性もある」と語る。
10月には陽子の衝突実験が始まる。
科学がどこまで発見できるのか、楽しみである。