福岡の友人から今年初めての新聞投稿が届いた。
最近掲載されていないので、そろそろかなと思っていた。
私のブログでは珍しく超真面目だがとても分かり易い。
わたしも賛成です!
朝日新聞「声」欄 2018年2月15日掲載文
改憲論議 野党は選択肢示して
7日の本紙で、阪田雅裕・元内閣法制局長官の憲法9条改正私案を読んだ。
私の理解では、その要点は、単に自衛隊を条文に書き加えるのではなく、自衛隊の最低限の役割を明記するとともに限定的な集団的自衛権を盛り込むことで、国家権力に歯止めをかける、というものだ。
自民党案による改憲に賛成か反対か、という二者択一で国民を分断するのではなく、現実路線に立ったもう一つの案を示した点で、その意義は大きいと思う。
自民党の憲法改正草案を読むと、その考え方には、国民より国家を優先させる色合いが強く、国民の義務が強調される一方で国家権力を縛ろうという意図はあまり感じられない。
このまま、そんな自民党が主導して作った案が国民投票の俎上に載ることになれば、国民は選択に困ることになると思う。
ここは野党も「憲法を1ミリも動かさず」ではなく、現実路線に立って、自民党案に対抗する改正条文案を示していただきたい。改憲して、今よりも自衛隊の役割や国家権力に歯止めをかけられるような憲法に改めると主張した方が、国民の支持を増やせるのではないかと思うのだが、いかがだろうか。
(naka)