ずっと風俗をやってた。

16〜17年くらい、ずっとやってた。


ここ最近ずっと出勤してない。

理由は引越しと海外旅行があったから。


引越しが落ち着いたら、また出勤しようと思ってた。

だけど体調不良が続いていたから、気づいたら2ヶ月出勤してなかった。


やっと体調不良がよくなってきたから、久しぶりに出勤しようと思った矢先に、梅毒になった。


強制的に出勤できなくなった。


これを機に、今しか辞めるキッカケはないかもしれない。

なかなか辞めよう辞めようと思っていながら、ずるずるなぜか抜けられなかったこの世界。


この2ヶ月弱、出勤しなくてもいいという状況は、お金がなくなる不安感と、忘れられそうな不安感もあったけど、どこか安心感もあった。


昼の仕事も始めよう、と

自分を変えたいとずっと思っていたから、今しかチャンスはないかも。


そう思って、辞めようと決意した。


だけどページが消せない。


自分がキャストページから消えてしまうことは、この世から自分の居場所がなくなってしまう気がした。


もともとこんなところが居場所だなんて、何を言ってるんだろうと思う。


ずっとそう思い込まないと、やってこれなかっただけかもしれなくて、本当は居場所でもなんでもないのかもしれない。



でも初めて体を売ったあの日、自分がこの世界で存在していいんだ、嘘でも商品管理のためのチヤホヤでもなんでもよかった、ただ自分のことを褒めてもらえた、また出勤してね、また会いたい、そんな薄っぺらい言葉が私にはとてつもなく、心に響いて、初めて見つけた私の居場所だ、と感じたあの日のことは、ずっと私の心に残っている。



何をしても怒られて、否定されて、認めてもらえたことはなかった。


だけどそこにいるだけで、怒られることもなく、否定もされない。私という商品はとても大切に扱われた。


体調は大丈夫か、メンタルは大丈夫か、なんでも話して、すごい大人気だよ、ナンバーワンになれるよ、看板になれるよ、完売だよ


この世界ではみんなに言っているだろう言葉が、私にはとてもとても嬉しくて、自分にも褒めてもらえる部分があったんだ、褒められるのは慣れてなくて小っ恥ずかしいけど、なぜかまたその言葉がほしくなって、次の出勤日を考えて、そんな生活を15年以上続けた。



仕事内容が辛くても、どれだけ体が傷ついて痛くても、バケモノみたいな人間に体を舐めまわされようとも、自分の体がどんどんどんどん汚く、汚れていって、いくら体を石鹸で洗ってもとれないくらい、身も心も汚れてズタボロになっても、どうでもよくなった。


こんな体どうにでもなればいい、使えるうちは使いつくそう。


学生の頃思い描いていた恋愛、結婚なんて、そんなものはもう私の中から消え失せた。


こんな汚れた私が、恋愛、結婚、そんなフツウの女の子の生活なんて、できるわけがない。こんな体になって、これだけ汚い世界を見て、男のことを信用なんて、できるわけがない。もう手遅れになっていた。


みんなが恋愛話をしていても、羨ましいとか、彼氏がほしいとか、全く思わなくなった。


男はみんな金ヅルだし、無料のセックスするなんて考えられない。

プライベートで男と遊ぶ時間があるなら、仕事してお金を得て、そっちのがどう考えても時間の有効活用だと思った。


1時間イコール1まんえん。

この人と2〜3時間ご飯行くくらいなら、3,4万稼いだほうがいい。


そんな考えが定着した。


彼女もち、既婚者、たくさん来店して私の体を何回も会いに来て貪っていた。


どうせ恋愛したって裏切られる。


傷つくくらいなら1人でいたい。


私はもともと恋愛体質で、彼氏ができるとかなり依存して、ストーカーなみにやばいことを自分でもわかっていたから、そんな彼氏に裏切られたら、本当に何をしでかすか自分でもわからない。


だから恋愛はしないほうがいい。


誰も信用できない。


自分からダメな世界に、どんどん進んでいった。