またまた、お久しぶりです。

パソコンを買い替えて、プロバイダも変えたら接続がうまくいかなくて大変でした。


今日は母の日ですね。

私の母は10年前に亡くなりました。


最近、母への思いが少し変わってきた気がします。

自分では意識していなかったのですが、どこかで喪の作業が終わっていなかったのだと思います。


母は10年くらい病気を患っていて、病院の対応にいやな思いをしたこともあったし、そんな病院にかからせたままにしていた自分をどこかで責めていました。

もっといい病院にかかっていれば、もっといい治療が受けられたのではないか・・・。

母の病気はそんなに多い病気ではなく、原因や治療方法も確立されていません。


また、医療にかかわる仕事をしている私は、病院のスタッフに要望も言いにくかったのです。

もちろん、これは言い訳ですね。

対応が気になったのも、自分が医療について知っているから疑問に思っただけで、家族は何も感じていなかったことも多いのです。

だから、家族にいうこともできませんでした。


そして、最期を病院で過ごしてしまったこと。


ただし、途中から通院する病院を変えてとても良かったし、最期に入院していた病院もとてもよくしていただきました。



こんな思いをずっと誰にも言えずにいました。

以前のブログに書きましたが、このことを緩和ケアの先生に去年、話をしました。

そうしたら、いつの間にか気持ちが軽くなってきました。


自分の選択もそれなりに良かったのだと思えるようになってきました。

偶然にも最後に入院していた病院の院長先生とお会いする機会がありました。

少し失礼かなとも思ったのですが、直接お礼を言いました。

病院では家のような看取りはできないのかと思っていたのですが、病院でもいい看取りができました。

最期は、スタッフの方も病室に入ってこられることもなく、心電図のモニターも病室から出してくださり、家族だけの時間を十分に作ってくださったのです。

夜間の付き添いも許してくださったので、毎晩毎晩、家族で面会ぎりぎりまで過ごし、平日は父が泊まり、金曜日から日曜日は私が泊まることができました。

感謝です。


そして、先日。

母の日が近づくとどうしてもカーネーションに目が向きます。

これまでは、赤いカーネーションしか買ったことがありません。

もちろん、母が亡くなってからの母の日もです。

でも、今年は亡くなったお母さんにと書いてあった白いカーネーションの花束を見て、これもいいかなと思いました。


こんな風に思えるようになったのは、きっといいことではないかと思います。