入院2日目(手術前日)
かなり長文です。
昨日のブログで書いたように、手術前日の説明の時にモンスターに変身してしまいました。
自分としてはちょっとかわいらしさも残る怪獣くらいと思っているけど・・・(笑)
私の場合は、転院したため、入院するまでほとんど主治医と話をする機会はありませんでした
この段階でもこの病院でよかったのかな?という気持ちがまだあったんです。
それは、乳がんの手術件数がとても少ないことと、最大の理由は病院のホームページで外科のページを見たらとてもがっかりしてしまったからです。
先生と話しているうちに、不安なことについて聞きたくなってしまいました。
明日が手術と思ったら、切羽詰まった感じです。
先生に病理検査は誰がするのかを聞いてしまいました。
私:「どんな本を見ても乳がんは病理診断が難しいと書いてあって、病理検査からセカンドオピニオンをとってもいいと書いてあります。今回は診断は別の病院でつけてきたので心配してませんが、ここは乳がんの手術件数が少ないので心配です・・・」
先生:「今回は全摘なので断端とか心配しなくても大丈夫です。専門の先生じゃないから心配ですよね。ここでも診断がはっきりしないときには別の機関に依頼するときはあるし、私が怪しいと思ったら再検査を依頼します。まめさんがセカンドオピニオンを受けに行ってもいいけど、私に言ってもらえれば、ちゃんと専門の先生に依頼しますよ」
これを聞いてかなり安心しました。
そして、だんだんと本音曝露状態に突入してきました・・。
私:「私の手術は誰がするんですか?」
これは、主治医がするということを確認したかっただけなのですが、主治医はかなりびっくりした表情でした。後から思うに、主治医は自分では嫌だと思われていると感じたのでしょうね。
どうして、こんな質問をしたかというと、ホームページの内容が乳がんの患者さんは手術の練習台と思っているのではないかという表現があったからです。
断わっておきますが、これは私個人の見解です。
他の人が見ても何も思わなかったのかもしれません。
私も手術前でなければ何とも思わなかったのかもしれません。
この病院で大丈夫かなという不安に気持ちで見ている患者が見たらという意味です。
しかも、そのページは患者向けのページではなく、全国の医学生向けの研修医募集を兼ねたようなページです。
変な誤解を与えるといけないので、具体的な内容については省略します。
私:「先生はここの外科のホームページを見たことがありますか?あれを見ると本当にこの病院でいいのかという気持ちでした。書かれていることは事実だと思いますが、患者からみるとあんまりです。もちろん、この病院には研修医の先生もいるので、それに協力しなきゃいけないということも理解しています。でも、あそこに書かれている表現が嫌です」
先生:「見たことありませんでした。よくそこまで調べてここに来ましたね。来ていただいてありがとうございます。良く来ましたね」
主治医は私をここに紹介した病院の外来にもいかれているし、向こうでカルテも見たとおっしゃっていたので、転院に至った経緯はご存じだと思っていたらそうでもなかったようでした。
ここで、経緯をかくかく云々説明。
さらに心にたまっていたものが噴出してきてついに言ってしまった~
私:「MRIの時の先生の印象が良くなかったのでこちらに来るのにすごく悩みました」
前の病院でも今の主治医にMRI検査の結果説明時に会ったのですが、その印象がとっても悪かったのです。
先生:「あの時は私も動揺していました。あの画像を患者さんに見せたら拡がっているのがわかるから何と言おう?と思ったんです」
そういう気持ちだったんだ~。冷たくされたんじゃないとわかって落ち着きました。
そして、最後の先生の言葉に安心しました。
「なかなかゆっくり話す時間がなかったので、今日は腹を割って話をしてくれてよかったです。思いが一緒になりました。ホームページは見たことありませんが、そんな考え方は良くないし、全国の医学生だけでなく患者さんも目にするわけだから、患者さんをそんな気持ちにすることはいけない。自分はそんなことは絶対させない!」
とても力強く、感情をこめておっしゃって下さいました。
こっちの方が、いやいやそんなに熱くならなくても大丈夫ですよと言いたくなるほどでした。
思い切って話をしてよかったです。これで信頼できるし、安心して、すっきりして手術に臨めます。
こうやって、モンスターから患者に戻りました
======================
手術前になって、この病院でいいのかなんて悩んでいる患者さんって少ないかもですね。
おまけに、病院のホームページにダメだしする患者って初めてかも・・・。
ちょっと口うるさい患者と思われてしまったんじゃないかと心配です。
退院してホームページを確認したら、当たり障りのない内容に書き換えられていました。
たぶん主治医が頑張って書き換えるようにしたんでしょうね。感謝です。
MRI検査の件についてはもっといろいろと話をしました。
この時は、先生の気持ちや立場、前の病院のシステムもわかり、そうだったんだととても納得していました。
しかし、術後半年たった今、実は完全には納得した状態ではなかったんだなと思っています。
先生の気持ちは理解できたので、先生に対しての怒りとかは無くなったのですが、自分の立場に戻るとそれだったらこうして欲しかったという欲求が高まってきます。それに、また、同じことが繰り返されるのではないかという不安もあります。
私は私を信じて本当のことを客観的に示してもらった方が安心できるし、そこで質問をさせてもらいたいのです。それができなかったために、今回はずっと不安な気持ちや疑いを持って手術に至ったような気がしています。
ここまで本音を言ったので、説明はいつでも客観的に正確に説明してほしいって伝えようかなと思います。