自分が乳がんにかかって、セカンドオピニオンをとることは普通のことなんだと思うようになりました。
しかし、自分の状況を考えると、その必要はないと思ったので、セカンドオピニオンは受けていません。
なぜ必要ないと思ったかというと、どこに行っても同じことを言われると思ったし、温存手術を希望する意思が全くなかったからです。
MRIがあまりにも強烈な印象で、全摘しかないという気持ちになっていました。それでも、MRI検査の段階では先生は温存手術の選択ありと判断されていました。
セカンドオピニオンができる施設を一応は探してみました。
もし、セカンドオピニオンが受けられる施設が分からない人は、主治医に聞いてもいいでしょうが、都道府県がん診療連携拠点病院のホームページなどで探せると思います。私は、そうしました。
セカンドオピニオンも聞きに行かなかったので、ほんとに簡単な説明で手術方法を選択しなければならない事態になりました。
今、考えれば、もっと詳しく説明を受けるために、再度説明してもらってもよかったのかなあと思います。ネットなどで調べることはできますが、先生に聞いたほうが早いし、無駄な労力を使わなくていいのかもしれませんね。
私の場合は、心の底で、告知した先生を拒否していたのかもしれませんね。
まずは、乳房切除術と皮下乳腺全切除術の違いについて調べました。
皮下乳腺全切除術は、乳輪も残せ、乳腺だけを取り皮膚も残った状態で、再建するのが前提だとわかりました。ブログをみていると、再建をしていらっしゃらない方もいて、乳輪部が残せるのだったら、再建しなくてもこの方法がいいのかなと、一時真剣に考えました。希望してもそんな手術は先生はしてくださらないでしょうね。
どうなるのか、とにかく写真が見たくて、ネットで探したところ、乳がんの手術よりも性転換の手術例の写真をたくさん見ることができました。性転換手術では、もちろん乳腺を全部切除するわけではないので、ほどよくふくらみが残っていて、この写真がかなり私に誤解を与えました。冷静に考えて、もっと乳腺は取り除くから、再建しなければ皮膚がたるむはずということにしばらくして、思いが至りました。
それだったら、乳房切除術でいいやと思いました。
胸のふくらみを残すことにはこだわりがなかったのですが、自分でも不思議ですが、乳輪部は残してほしいという思いがありました。
再建についても、再建する意思は全くありませんでしたが、とりあえず調べました。
その時は、人工物を体に入れるのは怖かったので、自分の組織でと思いました。
先生は「肉」と表現されましたが、正式には筋肉も使うと分かりました。肉っていわれると脂肪をイメージしませんか?
実際は、筋肉のことでした。
場所も「背中」と言われましたが、それは広背筋のことで、他にも腹直筋を使う方法や穿通枝皮弁といって筋肉を取らない方法もあるんだと判明。
結局、先生は自分たちができる方法しか説明されていないようで、ちょっとずるいなと思いました。
しかも、説明を受けた病院の場合は、再建手術は別の病院でしかしないわけですから、情報提供は幅広くてもいいのでは・・・。
もし、本当にこの段階で再建する意思があるとしたら、より自分にあった方法が知りたいと思うのが普通ではないでしょうか?
自分の組織を使用する方法は、インターネットで写真を見て、乳がんの手術と違う部分も手術しなければならないことに強い抵抗があったので、私は希望しませんでした。
20年前に手術を受けた経験から、一度手術をした部分は元通りにはならないと感じているからです。何が自分にとってマイナスかプラスかは、個人個人で違うので、これって自分で考えるしかないですよね。私も今の気持ちがずっと続くかどうかはわかりません。
以上のように、手術方法の決定については最初から全摘の気持ちでたいして揺らぎはありませんでしたが、一通り調べましたし、ちょっとは悩みました。
とにかく、全摘、再建なしで気持ちは決まりました。
あれ~っ、今、気が付いたのですが、手術方法は転院してからの先生に聞いてもよかったんですね。
それから決めても全然、問題なかったはずですね。
告知の時に考えて決めてという先生の言葉の呪いにかかっていたみたいです・・・。
今、気が付いた(#⌒∇⌒#)ゞ
やっぱり、アタマが固くなっていたようです。