「ジャムタウン」終盤戦! | ノーナ・リーヴス オフィシャルブログ「LIFE」Powered by Ameba

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西寺郷太・奥田健介・小松シゲル NONA REEVES

今日も ‪#‎JAMTOWN‬ 夜公演。今週で終わります^^!

最初の皆の感想が「こんなに郷太がでてくると思わなかった。音楽作ってるだけかと思ってた」というもの。20数曲作ったわけですから、ま、それだけでもすごいといえばすごいのですが、めっちゃ出てます。

日本で楽曲やストーリーまで完全書き下ろしオリジナルのミュージカルってほとんどないそうなんです。「銀河鉄道999」とか、ゴダイゴさんの名曲やアニメの人気がある、そういうものはあったみたいですが。「CHICAGO」とか「レント」とか海外の人気ミュージカルが日本版になったりするのは多いみたいですね。

僕は本格的ミュージカルはじめてですが、アンサンブルの若者たちに聞くと、日本のミュージカルの職業的な音楽家ってほとんど稽古場や現場に来ないそうです。これには僕もびっくりしました。

今まで、会ったことない、もしくは一回だけ挨拶をした、とかそんな感じだそうで。女優や俳優の仲間からはキーの変更もしない(海外もの、たとえばバースタインのものとかだと契約で出来ない場合もあるのですが)、歌えないお前が悪い(であればキャスティングの問題、プロデューサーの責任であって個々の歌い手のせいではない、ありえない理屈です)などというおかしなルールも多く、たいていの場合は音楽を理解していないか、面倒臭がった(これは悪質)年長者のゴリ押しで演者が泣いていたとのこと。
もちろん例外もあったのでしょうが。

多くの人間が動く「舞台」はかなりのお金がかかるのはわかります。
ただ、やはり実際にギャランティの問題や待遇の悪さなど(ミュージカルなのに、音楽家を低く扱うのはなぜw!)、そういったこれまでの音楽家の方々のやけくそな仕事ぶりもわからなくもない。

ただ僕は錦織一清さんが少年時代から大好きで、天才だと尊敬している彼に選ばれ、信じてもらったのでここまで頑張れました。

冨田謙さん、奥田健介、カシーフという天才音楽家の献身的な協力には感謝してもしきれません。

作った本人が毎公演すべてで出演する、っていうのもなかなかないでしょうね。ブロードウェイとかでもありえないんじゃないでしょうか。むこうはユニオンがしっかりしてますし、そういった意味では演奏家は影の存在。今回の「ジャムタウン」は全然違います。まさに「ニュー・ミュージカル」ですね。

エンジニア兼重哲哉君が最高レベルの能力と忍耐を重ねてくれたおかげでオリジナル・キャストによる公式アルバムもリリースできます(画期的なことです)。GOTOWN RECORDS を作っておいてよかった。誰にも頭を下げずに自分の作品がリリースできるのですから。3月9日、NONA REEVES新作「BLACKBERRY JAM」と同時発売。

 CDがあるからこそ、これからの再演の夢に向けて進んでいけるとおもいます。

とはいえ、まず大切なのはこの初演です。
あと数回。ぜひ来てください。

錦織さんが数日前、僕に言ってくれました。
「あのな、郷太。日本で作ったオリジナルのミュージカルで音楽が叩かれたり、文句を言われない方が難しいんだぞ。それを、俳優からもミュージシャンからも、ダンサーからも、各所から絶賛されているってのは本当に凄いことなんだ」と。

最初から最後まで僕はドラム叩き歌ったり踊ったり、なんやかんやします!



JAMTOWN 劇中全曲ダイジェスト紹介