ノーナリーヴスの西寺郷太さんと、初めてがっつり
お仕事しました! で、本日発売になったのが、この
『噂のメロディ・メイカー』です!!!
郷太さんと初めて会ったとき、僕はうら若き高校一年生で、郷太先輩はうら若き高校三年生。
そういや、当時の郷太先輩は青い学ランを身に
まとっておられましたが、僕も負けじと青い学ランを
身にまとってました(同じ高校なので)。
京都中の女子高からは「アオムシ」と揶揄され、桂駅のトイレで青い学ランからおされな私服(おもにシップスかミチコロンドン)に着替えて、四条に遊びに向かったもんです。
3年の月日が流れ、僕が早稲田大学入学のために上京すると、郷太先輩はすでに早稲田の3年生で。
家も近かったことから、よく郷太さんのお宅にお邪魔して、ビートルズの話、マイケルの話、夢の話、いろんな話をしました。
ノーナリーヴスの前身バンドの頃から、郷太さんが作った曲がたくさんは入ったテープをもらい、聴きこむようになりました。
97年に彼がメジャーデビューしてテープからCDへと媒体は変わりましたが、それでもずっと彼の音楽を僕は習慣のように聴いていました。
やがて僕は出版社に入り、週刊誌の編集者になりました。ほとんど会わない年も多くなりましたが、それでもライブ会場にはできるだけ通い、CDを聴き続けました。
僕が編集者としてある程度のキャリアを積むようになったころ、やっといろいろと一緒に仕事ができるようになりました。
マイケル関連企画、ケントモリを紹介してもらい『DREAM&LOVE』の書籍化、ライオネル・リッチーのインタビュー、SPA!でのコラム連載などなど。
そして、初めてがっぷり組ましてもらった作品が、
この『噂のメロディ・メイカー』なのです。
物語の主人公は西寺郷太本人。「ワム!の〈ラスト・クリスマス〉をゴーストライターとして作曲したという日本人がいる」という噂を聞きつけ、6年かけて衝撃の真実にまでたどり着いた軌跡を郷太さん自ら綴っています。
ということは、編集担当の僕もまぁまぁ本の中に出演しているため、
「自分のセリフに自分で赤字を入れる」「京都弁のクセをちょっと弱める」など細やかで不思議な体験をさせてもらったのも、この本が初めてになります。
今までそれなりに単行本を編集してきましたが、
ここまで腹を割り、身を削った作品はこれが初めてですし、今後も生まれないと思います。
図らずも、京都に置いてきたはずの「アオムシだった頃の自分」が思わず顔を覗かせるほどノスタルジー溢れる作品になりました。
そして、それはたぶん、読んでくれた人の甘酸っぱくてせつないノスタルジー的なものとも共鳴する内容になっていると自負しております。
カバーは早稲田カラーのエンジですが、
行間ににじみ出るアオムシ魂を
ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。
以上、甘酸っぱく作文調でお届けしましたーーーー!
みんな買ってやーーーー!!!
田辺健二
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