浅い眠り。レム睡眠の中で僕らは様々な夢をみる。眠りから覚めた時、忘れ去られる夢もあれば、いつまでも胸の中に住み続ける夢もある。
夢、それは記憶の断片。そして未来へのメッセージ。
でも、そもそも人間だけが夢を見ているのだろうか?例えば、中央分離帯の街路樹は、もっと肥沃(ひよく)な土地でのびのびと光合成をする夢を見たりはしないのだろうか?
例えば、今まさにその殻を破ろうというセミは、来年、再来年の夏まで飛び続ける夢を見たりはしないのだろうか?
夢、それは私たち人間だけに与えられた神からの贈り物なのだろうか?もしそうだとすれば、いつ頃から僕らは夢を見ることを許されたのだろうか?
夢、夢ってあたかもそれが素晴らしい物のようにあたかもそれが輝かしい物のように僕らはただ賛美してきたけれど、実際のところどうなんだろう?
何十万人もの命を一瞬で奪い去った核爆弾や細菌兵器。あれだって最初は名もない化学者の純粋で小さな夢から始まっているんじゃないだろうか?そして今また僕らは僕らだけの幸福のために、科学を武器に生物の命までをもコントロールしようとしている。
一体どこまで行けばいいのだろう?どこに行くというのだろう?一体何ができるのだろう?何をすべきなんだろう?
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