本文:
(前略)
あーベンズの歌詞全訳するぐらいわけないっすよ
(後略)
と言う訳で第一回。
「プラネットテレックス」 ゴミ訳
投げつけてみても戻ってこないし
かじってみたってきれいなままで
どんなにつぶしてもなくならないし
どんなにつぶしてもついてくる
バタンと閉めたら聞こえてきたのは
みんなこわれてしまったんだ
みんなはこわれてしまったんだ
ひっぱりだしてもどろどろのまんま
すっかりかわいた骨のかけらと
チャイムが鳴ったらまっすぐおうちへ
アスファルトにキス 標識を塗りつぶし
けど
やっぱり
みんなは みんなはこわれてしまった
みんなは みんなこわれてしまったんだ
どうしてわすれること出来ないの?
どうしてわすれること出来ないの?
どうしてわすれること出来ないの?
解説:『「プラネットゼロックス」がこの曲の元タイトルだった。しかし「ゼロックスって商標登録されてるじゃん」
と気づき、「プラネットテレックス」に変更。アルバムのなかで唯一スタジオでセッション中に出来た曲。
メンバーが大量のワインで酔っ払った状態でスタジオに入った折、ひと晩でレコーディング完成。トムは完全に泥酔していて、寝っころがった状態でボーカルを録った。レディオヘッドの全曲中、この曲がもっとも頻繁にリミックスされるのは事実。』
この訳はかなり難しかった。音によって接続されただけの単語がならんでいる感じ。どうしても肉付けするのに日本人くさい体型になってしまう。どうしても元が気になる人は英文を読んでもらった方がいい気がする。
しかしきれぎれであって腐敗していていまいちウバザメなのかプレシオサウルスなのか分からない。(分からない人はお父さんかお母さんに聞いて下さい)
酔っぱらったトムヨークの寝言である以上ただ感傷にひたってるだけのような気もする。覚醒しているOKコンピュータの歌詞のほうが満足できると思う。
またトムのインタビューは翻訳していて面白い。これも言葉遊びが秀逸である。手でもって物理的な現象を楽しんでいるすな場の幼児みたいな言葉である。
「実験の結果はたのしめた、実験するのが楽しかった、」そのままシングル切ってもいいんじゃないのか。
以前、歌詞の意味をあれこれ詮索される事に対して
「シルクハットにそれっぽい言葉をいれてかきまぜてるだけ」
という政策を打ち出して振り切ろうしてはったが、インタビューの言葉こそそういう感じがする。
トムの横にコリンがいて熱心に返答している事もあるし、またコリンだけが全力で答えている時もある。後者のときはキャプションに「トムはこの直前車で逃走してしまった」とあったりして笑える。コリン曰く、
「彼は僕がぜんぶ説明してくれると思ってるんだろう。」
困った顔してそこまで通訳したら完璧だ。さすがは互助組織。たぶん、ウバザメなのかプレシオサウルスなのか、トムの描いた絵も判別可能なんだろう。ただ穴のついた箱の絵だったとしても。