若くして結婚した夫と私。
共稼ぎを前提としてアパートを借り、さあこれからお金を貯めよう・・・という時にまさかの妊娠。
私の母はキツい性格で、それが嫌で早くに結婚したところもありました。
子供を産んで里帰りした際も、まあ、「なんで私が三食面倒見なくちゃいけないの!?」と思ったのでしょう、
「いつ(自分のアパートに)戻るの?」
と始めに聞いてきたぐらいでした。
・・・頑張ってみたのですが当時の夫の収入だけでは生活がカツカツで、結局、頭を下げて私の実家で同居させてもらうことになりました。
当時、実家は築30年ぐらい。近所で二世帯住宅を建てた、という話になった時母は、
「自分たちの土地に、上モノ(家)を建てて貰ったぐらいで私たちが小さくなって暮らすの嫌だわ」
とはっきり言ったので、それ以来我が家で二世帯の話は出なくなりました。
父は現役の会社員で収入はそこそこあったので、母も強気でいられたのでしょう。
その後。
私も復職して、少し家計に余裕が出たので実家を(結局夫が母に我慢できなくなり、最後はケンカのような形で)出ました。
同じ年に父が仕事を辞め、その翌年、ガンも見つかりました。
父の入院中、母は初めて「家に一人」の生活を経験したのです。その頃は実家もかなりボロボロで、屋根も外壁も100万単位での修繕が必要でした。
「最近、一人では眠れないの。もう、『二世帯住宅は嫌だ』なんて言えないし、言わない」。
ある日、母がポツンと言いました。
いつの間にか、母はかなり弱っていました。家の修繕にも父の闘病にもお金がかかり、様々な不安で眠れなかったのでしょう。
自分たち夫婦の限界を感じたのかもしれません。
・・・その時思ったのです、親子の関係ってある日逆転する時がくるんだなと。
そのことは自分にとって大きな出来事でした。
今まで自分の子供が言うことを聞かないと私が手を出すこともあったのですが、手を出さなくなりました。
子供を子ども扱いすることが減りました。
今では完全二世帯住宅を建て、キッチンもトイレもお風呂も別で、同居にちょうどいい距離をとり快適に暮らしています。
母を受け入れてくれた夫に感謝です。
