スピリチュアル剤SPi【7】

【行く末】
国、「ヤ・ミカエル」が描く世界は、俺が思う限りでは、人間が人間で無くなる…
ことを意味する…
「ヤ・ミカエル」の話しは…
「京介…」
「わかって欲しい、私が描く世界を…」
「国、政府は私の描く世界に同意してくれたんだ…」
俺は、薄々わかっていた…
「ヤ・ミカエル」が描く世界…
しかし、それを…
受け入れる事が出来ない…
俺が…いる…
そうか…!
俺が「ヤ・ミカエル」に怯えていたのは…
「ヤ・ミカエル」が…
俺の心、頭の中に…
彼が描く世界を俺に植え付けようとしていたからだ…
俺はそれに気づくと…
「ヤ・ミカエル」の呪縛から解放されたのか?
心が軽くなり…
自分が自分である事を取り戻し…
彼「ヤ・ミカエル」の話しを聞くことが出来るようになった!
「ヤ・ミカエル」の話しが続いた…
「私は、この国…世界の未来を考え、辿り着いた結果…」
「それは…」
「あの世に近い世界を作ることになんだ!」
「この世の、心無い人間には、もうウンザリなんだよ!」
「むしゃくしゃしていたから、だとか…」
「意味もなく人を殺める…」
「自分の私益から…」
「金目当てで…」
「人を殺める…」
「愛する家族を奪われた…」
「被害を受けた人達…」
「その時から、その人達の人生が変わっる…」
「景色は、全てモノクロになり、この世界…」
「色が付いた世界からモノクロの世界に変わっるんだよ!」
「被害を受けた人は、愛する家族を奪われ…」
「命を…」
「ヤ・ミカエル」は感情を露わに俺に訴えていた!
「そして、私も家族を失ったんだよ…」
「ヤ・ミカエル」は、声を潜め…
天上を見上げ、俺に語った。
「この世には、虫ケラ以下の人間が多過ぎるんだよ…!」
「私はあえて、愛する人を失った人達と共に考え….」
「考え抜いた結果…」
「この世にいる…」
「虫ケラ以下の人間と共に…」
「暮らす事なく…」
「生きるには…」
「奪われた命…」
「それは何処に行くかの追求して…」
「たどり着いた結果が…」
「あの世だったんだよ…」
「あの世は、全て死の世界では無く…」
「私の考えでは、この世3次元を超越した世界であり…」
「ユートピアである事を私が定説化して…」
「人々に理解されるように、なったのだよ!」
俺は、「ヤ・ミカエル」を崇拝するヤンピーそして…
ヤンピーを崇拝する新しい世代若者の心情がおぼろげに理解出来…?
そして、遣る瀬無い気持ちが心を満たし…
涙が頬を伝い…流れた…
俺は、受け難い「ヤ・ミカエル」の心情に…
心が揺さぶられていたが…
やはり、「ヤ・ミカエル」はあの世への執着だけで無く…
国を動かす事を考え…
この世をあの世…
ユートピア化する事を考え出したのであった!
それが、虫ケラ以下の人間の洗浄であり…
全ての人間の心を洗浄することが目的であり…
「スピリチュアル剤」「SP i」の提案を国、政府、厚生省に提言したのであった…
「京介…」
「わかってくれたかなぁ?」
「国は、あまりにも増え過ぎた…」
「虫ケラ以下の人間…」
「高齢者の負担に人生の喜び…」
「活路を生み出せない…」
「新しい世代若者…」
「増え過ぎる、モラルがない高齢者、ボケ老人…」
「そんな世の中になってしまい…」
「いささか困惑していた…」
「国…政府が…」
「私の考えを全て受け入れてくれたんだよ!」
「そして、政府関係者から「ヨリヒロ」に圧力をかけ…」
「この話を持ちかけ、承諾させたのだよ!」
「そして、全く興味がないのかと思っていた…」
「京介の会社「ヤンケル」がリサーチでこの島に訪れた時から…」
「山田くんの紹介で…」
「京介の素晴らしさを知ったんだよ…」
思った通り、山田から俺ら「ヤンケル」の情報は筒抜けであったのだ…
「やはり、山田くんが言うように、京介には信念を感じる…」
「…「ヨリヒロ」の研究者などはメンタルが弱く…」
「解決出来ないと判断して、京介達にかけてみたんだよ….」
「なんだか、勝手な事ばかり言いやがって…」
俺は「ヤ・ミカエル」からの呪縛が解け、意見する事が出来…
この島…
直和県の現状が「ヤ・ミカエル」から語られ…
はじめたが…
俺は、裏切り者の山田を睨みつけてた…
【空港】
俺は、山田の裏切りはともかく…
心が揺れ動いていた…
それは…
この国が行おうとしている…
人々、人間の人格を変える国の政策…
しかし…
この世の存在を望まない…
虫ケラ以下の人間…
高齢者の負担に人生の喜び、活路を生み出せない…
新しい世代若者…
モラルがないボケ老人…
高齢者…
そんな人…の
人間の未然防止…ため
または、犯罪を犯した人間…の
心の浄化のため…?
被害を受けた家族…
被害を受けた人の無念が…
この国、この世に…
多過ぎる事実を俺は知り…
理解出来ていたからだ!
そんな事を思っていると…
「ヤ・ミカエル」が語り始めた。
「京介、私の提案は、全ての人々が心が豊かになる事を前提に考え…」
「血管…血液を通して、脳の洗浄…」
「そして、洗浄された脳、心を活性化させるため…」
「…「スピリチュアル剤」「SP i」が虫となり…」
「血液に混ざり血管を通して全身体に行き届くのだよ…」
「京介も、薄々気がついていると思うが…」
「2か月が過ぎた頃から「SPi」を服用した…」
「新しい世代若者に異変が起きた…」
「その情報が入ったのが、3日前…」
「直和県知事からの連絡で…」
「その内容から、空港を閉鎖し…」
「外部からの来訪を遮断するように政府が決断した…」
「そこで、昨日…」
「直和県知事に連絡したのだが…」
「音信不通となり…」
「直和県庁に念を集中し…」
「私の頭の中に描かれた光景は、想像以上な物だった…」
「…おかしいな「ヤ・ミカエル」事前にテレパシーで…」
「…「SPi」服用後の光景を俺達に送っていたではないのか?」
「俺達は、2か月前…」
「この島、直和県に来た時から…」
「毎晩のように悪夢を観続けた…」
「お前が俺達に予知夢として…」
「送ったのでは無いのか?」
俺は、不思議な感覚にかられ…
岡田と顔を見合わせた?
「私の心情…」
「娘が殺された怨念が無意識に、テレパシーとして…」
「京介達に送っていたんだ…」
「スピリチュアルを極めている…」
「私が…」
「ねじれを生じ、無意識にテレパシーでは無く…」
「念として、送っていたのだろう…?」
「しかし、私は2か月後の予知は出来ない…」
「え、「ヤ・ミカエル」お前…本当か…?」
「本当だ!」
「京介達が観た予知夢との相違はともかく…」
「一刻も対応を急ぐので…」
「話しをすると…」
「…「SPi」を服用して、2か月が過ぎ…」
「異変が現れたのだ!」
「私が念じて描かれた直和県庁の光景は…」
「断末魔と共に、倒れていく直和県の職員…」
「バタ、バタと倒れて行く光景…」
「倒れている職員を確認すると…」
「それが、高齢職員である事が確認出来る…」
「夥しい鮮血が飛び散る光景も…」
「私の頭の中に描かれている…」
「念の映像は、私の目でフォーカスされていて…」
「危害を加えている人の映像が…」
「無いんだ?」
「それなら、「SPi」を服用した新しい世代若者であるかどうか…」
「わからないでしょ?」
俺は、話しの途中…
言葉を挟んだ。
「それが、わかるんだよ…」
「私の目のフォーカスは、ヤンピーのイベントで…」
「私に意見をした…」
「あの若い漁師である事が…」
「私の心に響いてくるんだ…」
「ヤ・ミカエル」の話しが終わり…
俺達、岡田、山田、政府の関係者…
自衛隊の精鋭3人
そして…「ヤ・ミカエル」…
政府が用意した、重々しい衣装に着替え…
俺達に護身用複銃身式のピストルを手渡れ…
重厚な扉を開け…
直和県に上陸した…
【ホテル】
扉の外は、気温が高く、重々しい服装は何を意味するのか…
既に、下着は汗まみれになり、肌にへばりついていた。
俺は、ワキガである事から臭いに敏感で…
かなり注意していたのだが…
脇に大量の汗をかいている事から
胸元のボタンを開き…
脇に手を入れ、テッシュペーパーで拭き取った…のだが…
「やはり、臭いなかぁ…」
俺は、独り言を呟くと…
岡田が…
「どうしたのですか…?」
俺は少し慌てて…
「なんでも無い…」
と答えた。
護身用のピストルは、小型ではあるがずっしり重く…
腰にホルダーと共に付けているが…
ピストルが右腰に装着されている事から…
バランス良く歩けない…
そして、俺達はまず直和空港から近い直和ホテルに向かっているが…
重いピストルの所為なのか?
右脚を少し引きずって歩いている事に気づいた…
「おい!「ヤ・ミカエル」この重い服装と重いピストル…」
「意味があるのか…?」
すると、政府から呼ばれた自衛隊の精鋭が答えた…
「…「ヤ・ミカエル」様…私が説明いたします」
「そうか、宜しく頼む…」
俺達に、自衛隊の 精鋭である3人の中でリーダー的存在である…
イシワタ主幹が歩きながら…
話し始めた…
「この服装は、特殊な生地を何層も編み込み、仕立て上げ…」
「殺傷を食い止めるため、開発された特殊部隊専用着であります」
「防弾チョッキ2型などは、セラミックを立てとして入れていますが…」
「今回の服装は、防弾は考えず殺傷を重視する事から…」
「特殊な生地…繊維を使っています」
「特殊な生地…繊維の成分は、極秘となっています」
「しかし、重いなぁ〜」
俺は、つい本音が口走り…
岡田に目で同意を求めていた…
俺は、服装などが重い事を誤魔化すように…
「殺傷を抑えるため、このような生地の編み込みにするんですね?」
俺は、自衛隊イシワタ主幹に媚びを売るように話しかけた!
そして、護身用ピストルの説明がイシワタ主幹から、伝えられる事だったのだが…
直和ホテルに到着した。
ホテルの外見は、2ヶ月と変わらない状況であるが…
すると、山田が足早に、直和ホテルの大きな扉を開けた…
すると「ヤ・ミカエル」が大きな声で…
「山田くん…チョと待つてくれ…」
山田は、躊躇せずに直和ホテルの大きな扉を開けた!
そして、山田は逸早く…
受付嬢である、なんちゃんの元へと駆け寄った…
なんちゃんは、無事だったのだ?
受付背にして、なんちゃんは存在していたが…
「なんちゃん…」
「無事だったんだね!」
山田の不安が打ち消され…
背を向けている、なんちゃんに歩み寄り…
山田の手がなんちゃんの肩に触れ…
「なんちゃん、良かった!」
振り返った、なんちゃんに…
呆然となり…
山田が叫び声を上げた…
【異変】
振り返ったなんちゃんは、別人であった。
口ならヨダレを垂れ流し…
山田に…
「あなた、どなたですか…」
「このホテルは、現在営業していません…」
誰かが教え込んだような…
録音されたような口調で、山田に応答した…
「なんちゃん…なんちゃん…」
「僕だよ…山田だよ…!」
山田は、大声を上げなんちゃんの両肩揺すぶり…
涙を流しながら、何度も名前を呼び続けている…
すると、ロビーの奥からホテルの社長である…
丸山 誠が現れた…
この社長も新しい世代若者であり…
「スピリチュアル剤」「SPi」の服用が義務づけられていた…
すると「ヤ・ミカエル」が…
「丸山社長…」
「あれから…」
「…「SPi」を服用した従業員の具合はどうだ…?」
「ソウデスネ…」
「トクニ、カワリ、アリマセン」
丸山社長の話し方は、全く感情が無く…
まるで、機械仕掛けの人間…?
2ヵ月前の面影がなく…
ロボットみたいであった…
「…「ヤ・ミカエル」さん…どう言う事なんですか…?」
山田が少し強い口調で「ヤ・ミカエル」に問いかけた!
すると「ヤ・ミカエル」は…
「山田くん…」
「君はこの薬「SPi」の成分を良く理解してるじゃ無いか…」
「ヤ・ミカエル」は鼻にかけた言い方で…
山田の意見を退けるように…
「…「SPi」の成分は…」
「各人間のDNAによって若干変わるんだよ…」
「山田くん、研究者でも無い私が知っているのに…」
「君が知らないと…」
そんな山田と「ヤ・ミカエル」のやりとりの中…
突然…
ホテル…
受付横の大きなガラス窓が叩き壊され…
激しい音が鳴り響いた!
「バッキーン…」
ホテルに入り込んで来たのは…
俺達がこの直和県に来て観続けていた…
悪夢…
化け物であった…
その化け物は、不意をつき政府関係者に襲いかかった…
政府関係者…
(詳しくは厚生省、山本次官)
山本次官の首筋に化け物が食らいつき…
山本次官は断末魔を上げた…
その時、自衛隊の主幹であるイシワタが化け物の頭目掛け…
引き金を引いた!
「パン…パン…」
乾いた銃声音が鳴り響いき…
化け物は、山本から離れた…
するとイシワタの部下である自衛官が間髪入れずに…
山本の頭に…
「パン…パン…」
2発の銃弾を撃ち込み…
イシワタの部下は無表情まま立ちつくしていた!
俺達は、茫然としていた。
今、起きている事実を受け入れる事が出来ず…
冷静さを取り戻す為、頭の中で事実を反復していた。
俺は、50秒後に事実を受け入れ…
冷静に考える事が出来…
そして、「ヤ・ミカエル」に…
「…「ヤ・ミカエル」もういいじゃ無いか?」
「本音を話してくれ…」
俺達が、受け入れがたい状況である事から…
「ヤ・ミカエル」はこの状況を3日前に知ったと言っていたが…
自衛官の行動などから…
この様な事態は、はじめから「ヤ・ミカエル」いや…
国、政府は想定していたのだと…
俺は感じた!
【屍】
いつも、いたって冷静である岡田も、この状況に戸惑いを隠せず…
撃たれた、山本次官…
以前、新しい世代若者であった化け物を…
小刻みに震えながら…
直視していた。
横たわったている、山本次官の屍は頭部から…
帯びただしい血液が床に広がり…
ドス黒い朱色となり白いホテルの床と調和して…
生々しさを強調していた。
化け物に噛まれて、少しえぐれた首からも血液が流れ…
屍となった山本次官の顔は流血で染まり…
瞳孔が開き…
大きく口を開けていた。
山本次官は、一瞬の出来事であった事から…
自分が死んだ事が理解できず…
この世を去り…
魂は行き場がなく…
この辺を幽体として、彷徨っているのではないか…?
クールで、少し高飛車気性である山田のショックは大きく…
瞳孔が大きく開き、震えているのか?
極寒でも無いのに上顎と下顎がカスタネットのように…
カクカク音を立てていた。
俺は、化け物と化した新しい世代若者の屍を確認していた…
撃たれた頭部から、血液が流れている…
顔は、蒼ざめていたが、山本次官を襲った形相と打って変わり…
瞳を閉じて、微笑みを浮かべ…
安堵したような…
穏やか表情であった。
しかし…
俺は新しい世代若者(化け物)流血している頭部から異変を感じた…
すると「ヤ・ミカエル」が…
「イシワタ主幹…」
自衛官であるイシワタ主幹を大声で呼んだ!
「早く、焼却を…」
するといつの間にか、イシワタ以外の自衛官は、身体を防御する服装に着替えていた!
それは、ビニール系で出来ている素材で…
精密品を製造する時…
着用するクリーン服であり…
頭部から足のつま先まで覆ったものであった。
口には、防毒マスクを着用していた。
すると、イシワタ主幹がホテルの物なのか?
用意してあった…
台車に載せた棺桶が運び込まれ…
慣れた手つきで、自衛官は新しい世代若者(化け物)の屍を棺桶に入れ…
床に付いた血を小型掃除機で吸い上げ…
そのまま棺桶に入れ…
間髪いれずに、ポリタンクが用意され液体をかけ…
マッチを擦り…
屍に点火したのだった!
ポリタンクに入った液体はきっと灯油なのだろう?
そして、山本次官の屍は、透明なユニットバスが運び込まれ…
2人の自衛官が素早く衣服を脱がし…
液体が入ったユニットバスに、山本次官を沈めた。
そして、床に溢れた血液は、新しい世代若者(化け物)同様小型掃除機で吸い取り…
燃え上がる、新しい世代若者(化け物)が入った棺桶の中に掃除機ごと投げ入れた…
ユニットバスに入っていた液体は…
ホルマリンなのであろうか?
俺達は、この事態を目の当たりにして…
まったく理解出来ないていたが…
その時…
俺は…
ある事に気づいた…
それは、新しい世代若者(化け物)の屍頭部から蠢くモノを…
確認出来たからだ…!
【真実】
俺は、この時点で…
騙されている事にやっと気づいた?
俺達を直和県に連れて来た…
真の目的は…
すると…「ヤ・ミカエル」が口を開いた。
「京介、思わねハプニングだったなぁ?」
俺は、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
「もう隠し通せ無いなぁ?」
「この島の異変は、実は「SPi」を服用してから…」
「1か月を過ぎた頃から現れたのだよ…」
俺は黙っていられず…
「なぜ…偽ったんだ…」
高ぶる心情を抑えて、最小限の言葉にとどめた…
「わかるだろう?」
「…「SPi」の服用義務化は絶対に法令化しなくてはならない!」
「その為には異変を遅らせる必要があるんだよ…」
「法令化される条例が1か月もたたないうちに…」
「問題があるとは…」
「言えないだろう?」
「直和空港を閉鎖にしたが、公の場で…」
「直和県に異常が出たのが2か月たってからなんて…」
「公表してないんだよ…」
「ヤ・ミカエル」はよくわからない言い訳を話している。
俺はこの時、この国がどうしょうもない未来に向かってる事を察知した…
「しかしなぁ京介…」
「これも想定内なんだよ!」
「ヤ・ミカエル」は涼しげな顔で言ってのけた…
「この国は…」
「私が支配しているんだよ…」
俺は不思議と「ヤ・ミカエル」の言葉に驚きはなかった…
ここで俺は…
「なにが想定内なんだよ!」
「そして、俺達はなにをするんだ…」
「ヤ・ミカエル」の顔が少し険しくなり…
「やっと、京介らしくなった?」
「さっきの化け物も山本次官の事も…」
「想定内なのかよ!」
俺は、抑えていた感情が崩れ始め…
言葉が乱暴になっていた!
すると「ヤ・ミカエル」が…
「ある程度は、想定内だよ…」
「ハプニングではあったが…」
「起き得る事なんだよ!」
俺は「ヤ・ミカエル」の感情が無い?
感情を無くした?
のだと…
少し考えていたのだが…
その時…
俺は、考えを改めた…
「ヤ・ミカエル」は…
命の尊さを思う心が…
欠如しているとのだと感じた。
「平然と山本次官を撃ち殺す指示も…」
「お前なのか?」
「まあな…」
やはり、「ヤ・ミカエル」には…
命の尊さを思う心が欠如してた!
岡田もこの状況が、どんなにヤバイ事なのか理解があり…
俺にアイコンタクトを送っていた!
すると山田が…
「ヤ・ミカエル」に…
「…「ヤ・ミカエル」さんなんかおかしいじゃ無いですか…」
「…「SPi」は心を穏やかなにする事が目的なのに…」
山田は、自分が仮設を立てて実証した、「SPi」を「ヤ・ミカエル」に認めさせたいのか…?
それとも、彼を否定したいのか…?
俺には、山田の気持ちが読めない…
すると「ヤ・ミカエル」が山田を罵倒した…
「君は、本当に京介の部下だったのか?」
「山田くんも含め君達に教えてやろう…」
「…SPiを服用して、1か月を過ぎた頃から…」
「私は、ハナから心を穏やかにする事だけを…」
「この「SPi」になんて求めていない!」
「目的は、おかしな人間の浄化だよ…」
「…あの世のススメを広めていて理解があると、信じていた…」
「若いチャネラーに裏切られた…」
「私は…」
「家族は奪われた…」
「考えて、考えて…」
「そして、私がこの国の主人なる事を決めたんだよ!」
「私も初めは…」
「人間を抑制するつもりでは無かったのだが…」
「夢を無くした新しい世代若者…」
「モラルがない高齢者…」
「ボケ老人…」
「あまりにもおかしな人間が増え過ぎたんだよ…」
「それを…」
「しっかり正せない…国の政策」
「私がやるしか無いと思ったのだよ…」
「しかし、私が、表舞台で主人となるには時間がかかり過ぎんだよ…」
「でもなぁ、あの世のススメを知り、表舞台の主人…」
「総理がスピリチュアルについて、私を頼りにする様になり…」
「私は、裏で政策を立て直したんだ…」
「その起爆剤が…」
「…「スピリチュアル剤」「SPi」の服用義務化なんだよ!」
「ヤ・ミカエル」は誇らしげに語っていた…
「少し前置きが長くなったな…」
そして、「ヤ・ミカエル」は「スピリチュアル剤」「SPi」の異常であるの詳細を語り出した…
それは、山田にも理解出来なかった事だったのだ…
俺にもよくわからない…
「スピリチュアル剤」「SPi」服用後…
症状がタイプ別に、別れる事であった…
そのタイプは…
【逃亡】
「…「SPi」服用義務化直後から、異変があったのだよ…」
「ヤ・ミカエル」、国は、直和県で「SPi」服用義務化後、事実を隠ぺいしていた…
「異変について知ったのは、直和ホテルの丸山社長から…」
「報告があったんだ…」
「…「SPi」服用後は、全ての人が…」
「直和ホテルの丸山社長の様に私に服従すると考えていたのだが…」
「服用後の症状が私が考えていた…」
「ように行かない事がわかったんだよ…」
「その情報は、「SPi」服用後…」
「2週間が過ぎた…」
「頃…」
「島の異変を聞き…」
「訪れてわかったんだよ!」
俺は、何が言いたいのか分からず…
「俺達を騙し続け…」
「いったい何が言いたいんだ!」
「京介…マア、そう熱くなるなよ…」
「ヤ・ミカエル」がニャリと笑いながら…
俺をいなすように話し始めた…
「この島を訪れて、先ほどの様な光景を目の当たりにした…」
「…「ヨリヒロ」の研究者、政府の関係者にビデオ映像を観せ…」
「データを取り…」
「調べた結果…」
「…「SPi」服用後の異変には、3つのタイプがある事わかったんだよ!」
俺は、「ヤ・ミカエル」が言いたい事がわかるようになっていた。
それは…
受付嬢…なんちゃんの症状…
丸山社長の症状…
そして、あの新しい世代若者である化け物…
俺は、そんな事を思っていると…
「ヤ・ミカエル」が…
「3つのタイプは…」
「SPi…A型、B型、C型の型式を持っていて…」
「…「SPiA型」は、順応タイプで考える力があり、命令者(ヤ・ミカエル)に従い…」
「命令者に助言をする事が出来…」
「良心的な心があれば命令者の良き相棒となるんだ…」
「ヤ・ミカエル」は自分の立場から話しをしていた。
「そして、「SPiB型」は、服従タイプで考える力が無く、命令者に従い学習したこと…」
「また、「SPi」服用前に良心的な心があれば…」
「簡単な対応が出来る」
「残念だけど、山田くん…」
「受付嬢のなんちゃんは「SPiB型」だ…」
山田の目は潤み…
なんちゃんの後ろ姿を見つめていた。
「最後に、「SPiC型」は、攻撃タイプで命令者に背き人を襲う…」
「原因は「SPi」服用後、DNAに入り込んだ「虫化」した「Gミド」が異常繁殖した事で…」
「家主である自分を制御できずに…」
「元来持っている悪の心…」
「負のイメージが身体を占領した結果であるようだ!」
「…「SPi C型」は、人の、喉仏めがけて攻撃し…」
「喉仏が補給食料となるようだ…」
「襲われたものは感染し、「SPi C型」となり…」
「…「SPi C型」はA型、B型も襲い感染し…」
「…「SPi C型」となる…」
「ヤ・ミカエル」の説明が終わり…
俺が話しかけた…
「俺達がこの事を知り…」
「お前、政府がとんでもない事を考えている…」
「ことがわかったよ…」
「俺達に、何を求めているんだ…?」
すると「ヤ・ミカエル」が…
「私の世界に協力して欲しいんだよ…」
「世界をこの国を変えるんだよ…」
「お前…正気か?」
俺は、本音を「ヤ・ミカエル」伝えた…
「京介…いたって…正気だよ!」
「…「ヤ・ミカエル」….」
「俺達がお前に従わなければ….」
「どうなる?」
「京介、私にそれを言わせるのか?」
「ヤ・ミカエル」と会話をしながら俺は、岡田にアイコンタクトを送っていた…
すると、化け物が入って来た割れた大きな窓の外に人影が…
「ヤ・ミカエル」に気付かれないよう…
その人影を確認すると…
俺達に、手招きをしていた…
俺は、ここから逃亡する事を思い付き…
大きな声で叫んだ…
「窓だー」
「行くぞー」
俺の掛け声と同時に、窓の外の人影が…
何かを投げ入れだ…
「ヤ・ミカエル」イシワタ達が怯み伏せた…
そして、投げ込まれた物から…
大量の煙りがたちこめ…
視界から「ヤ・ミカエル」達の姿が消えた…
俺は、岡田と共に手招きする人影を頼りに…
逃亡した…
そして山田も…
岡田の後ろからついてくるのがわかった。
【手招き】
煙は発煙筒であった。
「ヤ・ミカエル」は、俺達が、逃げた事を知っているのだが…
凄い煙りが…
目、鼻、口に入り…
立っている事も…
ままならないでいた。
俺は、不思議なことに外から手招きされた人の誘導に従い…
岡田、山田も俺に従い、化け物が入って来た割れた大きな窓に向かった!
俺達は、「ヤ・ミカエル」の世界…
政府の方針を拒否したのであった。
すると、背中の辺りから「ヤ・ミカエル」の声が聞こえてきた。
「京介達を逃がすな…」
「ヤ・ミカエル」の声に俺の心が怯えていた。
そんな気持ちを振り切るように走りはじめた。
長い時間では無いが…
凄く長く思え…
手招きする人と合流した…
「早く…」
俺達の背後にある直和ホテルから火災が起きているかのように…
発煙筒の煙りが立ち込めていた。
俺達は、追ってから逃れるように…
手招きする人についていった。
俺は走りながら…
「岡田大丈夫か?」
咳き込みながら岡田が…
「いや、目と喉をやられました…」
辛そうではあったが元気な声で岡田が答えた…
そして山田には、皮肉交じりに…
「山田…」
「お前、俺について来て良かったのか?」
「…俺は、てっきり「ヤ・ミカエル」に…」
すると山田が…
「すいません、京介さん」
「わかった…」
「しかし、俺達これから…」
「大変なことになったなぁ…」
走りながらそんな会話をしていると…
どのぐらい走ったのだろうか?
奥深く森林の中にたどり着いた。
「ここなら、ひとまず安心ですよ」
手招きする人が話しかけた…
そして俺は…
「ありがとうございます…」
「あなたは…」
俺は、手招きする人の顔を確認して…
「あ!」
「あの時の…」
手招きする人は、この島の漁師で…
ヤンピーのイベント「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化につき…
意義を発した…
新しい世代若者であった。
でも、どうして…?
俺は不思議に感じていた。
スピリチュアル…虫…SPi
【漁師】
俺達は「ヤ・ミカエル」が創る世界から逃げ出す事を選んだ…
そして、それの手助けをしてくれたのは、あの時の漁師だった…
「俺達をどうして助けてくれたんだ…」
俺は、彼を知っていたが…
彼は俺達を知っているのだろうか?
しかし…
俺は、彼に聴きたいこと?
聴かなくては、ならない事が沢山あり…
何処から切り出すか?
迷っていた…
すると新しい世代若者である漁師が話し出した。
「まず、はじめに自己紹介すると…」
「この島で漁師をしていた…」
「冴島と言います…」
「俺は、2ヶ月前…」
「ヤンピーのイベントで貴方たちを観てました…」
「唯一、あのイベントに参加した…」
「企業の人達だったので…」
「顔を覚えてました」
「それで、「ヤ・ミカエル」化した…」
「直和ホテルに訪れたる事を察知したのです」
「ヤ・ミカエル」化とは、「SPi」を服用後…
配下に収まったことを表していた!
「それは、閉鎖されている空港に、政府専用機が着陸した事でわかったんです」
「でも、どうして俺達って分かったんだ?」
俺は、「スピリチュアル剤」「SPi」を服用していて…
俺達とまともに会話出来るのが不思議であった。
俺は、聴きたい気持ちを押さえていた…
「でも、どうして俺達が来ると察知出来たんだ…」
すると漁師である冴島が…
「…「ヤ・ミカエル」は「SPi」服用後3つのタイプに分かれる」
「冴島君そこまで知っているのか!」
俺は、驚きを隠せず口を挟んだ。
「…「ヤ・ミカエル」が理想としている人格…」
「奴が描いているタイプは、A型だけで、B型は想定はしていたが…」
「奴は、C型が想定内だ…」
「なんて言っていたが、予想外だったんですよ」
「そこで、「SPi」を全国展開する為に…」
「B型はともかく、化け物化したC型の特効薬が早急、必要となった!」
俺は、ここでやはりと頷き…
岡田の顔を確認して…
双方で頷いていた。
「政府の研究機関、「ヨリヒロ」の技術だけでは、C型の特効薬を開発出来ないんです…」
「…「ヤンケル」特に山田さんの開発的洞察力そして、岡田さんの資源、材料を調達する情報力…」
「それをまとめる力…迎田さんの結集力が必要だったと思いますが…」
「しかし、漁師である冴島君…」
「良く俺達の事を…」
俺は、少し嬉しくかった…
俺達の研究…
俺達がやっていた事を見ていた冴島君を…
それて、冴島君が…
「感じたんです…」
「ヤンピーのイベント終了後、俺は、この人達ときってまた出会うのだと…」
「必然と「ヤンケル」迎田チームを調べ尽くしたんです」
「まあ、一人…「ヤ・ミカエル」のしもべもいるが…」
俺はかなりしつこい性格なのか…
また、山田に嫌味の言葉を発していた。
「京介さん、勘弁して下さい…」
山田、しょげた口調で返事を返した。
これからやっと俺が聞きたかった事…
冴島は、新しい世代若者であり2ヶ月前から「SPi」を服用してるのに…
服用義務は絶対であり、服用しないと厳しいお咎めがあるはずなのだが…
「冴島君は新しい世代若者で「SPi」の服用義務があるのに…」
「何故…」
すると冴島から…
自分には意思がある事…
本来の人間のあり方を…
俺はそれを感じ…
【思想】
森林の奥にある…
木々に覆われ、カモフラージュされたところに…
冴島の家があった…
「入って下さい…」
俺達は、招かれ…
家に入った…
「迎田さん…」
「冴島君…」
「京介って呼んでくれないか?」
俺は、冴島に近親感が湧いて来て思わず伝えていた。
すると冴島は…
「京介さん…俺は…」
「あんな薬で、自分自身の…」
「人格を失いたく無かったです…」
冴島の口調が強くなっていた…
「京介さん…」
「…「SPi」服用義務が宣言された…」
「あのヤンピーのイベントで、ご存知の通り…」
「俺が意義を投じた…」
「しかし…」
「誰かの圧力を感じ…」
「それが「ヤ・ミカエル」だった事…」
「俺に「サイコキネシス」をかけて…」
「俺の意志を封じ込んだ…」
俺は、口を挟み…
「やはり、そうだったんだ…」
「あのヤンピーのイベントの参加者は分かっていないが…」
「俺は、分かっていたよ…」
「冴島君に変な圧力がかかっていた事が…」
「京介さん、理解してくれてたんですね!」
「俺は、冴島君の話しに心で、拍手していたんだ…」
「京介さん達も分かったように…」
「…「SPi」を服用して仮にA型だったとしても….」
「直和ホテル社長、丸山さんのように…」
「ヤ・ミカエル」に従うような生き方は…」
「俺には出来ない….」
「俺は、漁師をして、かみさん、子供が居て…」
「裕福では無かったが、幼いせがれは、俺をしたっていた」
「そして、せがれは…」
「僕もパパのような漁師になると話していたんです…」
すると、部屋の奥から、冴島の妻と子供が現れ…
俺達に会釈した。
「俺は、怖かったんです…」
「あんな薬を飲んで自分の人格が失われる事が…」
「そして、俺の考えが正しかった…」
しかし、冴島は「スピリチュアル剤」「SPi」の服用義務をどうやって拒否したのか?
俺には、理解が出来ないでいた。
「SPi」服用義務スタートは、ヤンピーのイベントで…
あの時から…
服用を拒否していたのか?
すると冴島が…
「イベントでの服用開始では…」
「そのまま床に「SPi」を捨てて…」
「踏み潰した…」
「服用スタートは、儀式的形式で特に縛りが無かったのです…」
「その後、服用を拒否する為には…」
「…「SPi」は…」
「…「デジタル式保管機」に収納されていて…」
「温度管理が必要なことから、20度を保ってる…」
「冷蔵機能がついていて、早朝5時から10時まで服用しないと…」
「制御システムが内蔵されていて…」
「第1段階で警告音と光…」
「かなり、けたたましい音が鳴るそうです」
「それでも、無視していると…最寄りの交番又は警察署から…」
「警察官が出動する事になっています」
冴島は…
「スピリチュアル剤」「SPi」を絶対服用しない意志を感じた。
「…「SPi」を服用しない第一段階は…」
「この「SPi」が収納されている「デジタル式保管機」から錠剤をきちんと取り出せば…」
「警報が鳴ることも…」
「警察官が来ることも無いんですよ…」
「まず、「デジタル式保管機」から出す…」
「しかし、「SPi」を服用しないと…」
「錠剤カプセルに、発信フィルムが付着している事から…」
「各交番から、警察官が派遣されるシステムになっているんです…」
俺は、彼、冴島は若くして、しっかりした意志を持ち…
自分の生き方…
未来がはっきり描けていると感じた。
冴島の話しが続いた…
「俺は、絶対「SPi」を飲まない…」
「そう決めていたから…」
「発信フィルムは、カプセルのオブラートにあるんだと理解し…」
「自分を信じて…」
「カプセルの継ぎ目をカッターで僅かに割いて…」
「…「SPi」だけを取り出し…捨て…」
「カプセルだけを服用したのです…」
「そして、俺は服用を拒否する事が出来たのです!」
「京介さん…」
「理解していだたきましたか?」
俺は、冴島がこの島を守って行けるのだと感じたのであるが…
今後、俺、岡田、山田は「ヤ・ミカエル」からの追ってから逃げて…
すると、冴島が俺達に協力して欲しい…
提案が出された。
それは…


【行く末】
国、「ヤ・ミカエル」が描く世界は、俺が思う限りでは、人間が人間で無くなる…
ことを意味する…
「ヤ・ミカエル」の話しは…
「京介…」
「わかって欲しい、私が描く世界を…」
「国、政府は私の描く世界に同意してくれたんだ…」
俺は、薄々わかっていた…
「ヤ・ミカエル」が描く世界…
しかし、それを…
受け入れる事が出来ない…
俺が…いる…
そうか…!
俺が「ヤ・ミカエル」に怯えていたのは…
「ヤ・ミカエル」が…
俺の心、頭の中に…
彼が描く世界を俺に植え付けようとしていたからだ…
俺はそれに気づくと…
「ヤ・ミカエル」の呪縛から解放されたのか?
心が軽くなり…
自分が自分である事を取り戻し…
彼「ヤ・ミカエル」の話しを聞くことが出来るようになった!
「ヤ・ミカエル」の話しが続いた…
「私は、この国…世界の未来を考え、辿り着いた結果…」
「それは…」
「あの世に近い世界を作ることになんだ!」
「この世の、心無い人間には、もうウンザリなんだよ!」
「むしゃくしゃしていたから、だとか…」
「意味もなく人を殺める…」
「自分の私益から…」
「金目当てで…」
「人を殺める…」
「愛する家族を奪われた…」
「被害を受けた人達…」
「その時から、その人達の人生が変わっる…」
「景色は、全てモノクロになり、この世界…」
「色が付いた世界からモノクロの世界に変わっるんだよ!」
「被害を受けた人は、愛する家族を奪われ…」
「命を…」
「ヤ・ミカエル」は感情を露わに俺に訴えていた!
「そして、私も家族を失ったんだよ…」
「ヤ・ミカエル」は、声を潜め…
天上を見上げ、俺に語った。
「この世には、虫ケラ以下の人間が多過ぎるんだよ…!」
「私はあえて、愛する人を失った人達と共に考え….」
「考え抜いた結果…」
「この世にいる…」
「虫ケラ以下の人間と共に…」
「暮らす事なく…」
「生きるには…」
「奪われた命…」
「それは何処に行くかの追求して…」
「たどり着いた結果が…」
「あの世だったんだよ…」
「あの世は、全て死の世界では無く…」
「私の考えでは、この世3次元を超越した世界であり…」
「ユートピアである事を私が定説化して…」
「人々に理解されるように、なったのだよ!」
俺は、「ヤ・ミカエル」を崇拝するヤンピーそして…
ヤンピーを崇拝する新しい世代若者の心情がおぼろげに理解出来…?
そして、遣る瀬無い気持ちが心を満たし…
涙が頬を伝い…流れた…
俺は、受け難い「ヤ・ミカエル」の心情に…
心が揺さぶられていたが…
やはり、「ヤ・ミカエル」はあの世への執着だけで無く…
国を動かす事を考え…
この世をあの世…
ユートピア化する事を考え出したのであった!
それが、虫ケラ以下の人間の洗浄であり…
全ての人間の心を洗浄することが目的であり…
「スピリチュアル剤」「SP i」の提案を国、政府、厚生省に提言したのであった…
「京介…」
「わかってくれたかなぁ?」
「国は、あまりにも増え過ぎた…」
「虫ケラ以下の人間…」
「高齢者の負担に人生の喜び…」
「活路を生み出せない…」
「新しい世代若者…」
「増え過ぎる、モラルがない高齢者、ボケ老人…」
「そんな世の中になってしまい…」
「いささか困惑していた…」
「国…政府が…」
「私の考えを全て受け入れてくれたんだよ!」
「そして、政府関係者から「ヨリヒロ」に圧力をかけ…」
「この話を持ちかけ、承諾させたのだよ!」
「そして、全く興味がないのかと思っていた…」
「京介の会社「ヤンケル」がリサーチでこの島に訪れた時から…」
「山田くんの紹介で…」
「京介の素晴らしさを知ったんだよ…」
思った通り、山田から俺ら「ヤンケル」の情報は筒抜けであったのだ…
「やはり、山田くんが言うように、京介には信念を感じる…」
「…「ヨリヒロ」の研究者などはメンタルが弱く…」
「解決出来ないと判断して、京介達にかけてみたんだよ….」
「なんだか、勝手な事ばかり言いやがって…」
俺は「ヤ・ミカエル」からの呪縛が解け、意見する事が出来…
この島…
直和県の現状が「ヤ・ミカエル」から語られ…
はじめたが…
俺は、裏切り者の山田を睨みつけてた…
【空港】
俺は、山田の裏切りはともかく…
心が揺れ動いていた…
それは…
この国が行おうとしている…
人々、人間の人格を変える国の政策…
しかし…
この世の存在を望まない…
虫ケラ以下の人間…
高齢者の負担に人生の喜び、活路を生み出せない…
新しい世代若者…
モラルがないボケ老人…
高齢者…
そんな人…の
人間の未然防止…ため
または、犯罪を犯した人間…の
心の浄化のため…?
被害を受けた家族…
被害を受けた人の無念が…
この国、この世に…
多過ぎる事実を俺は知り…
理解出来ていたからだ!
そんな事を思っていると…
「ヤ・ミカエル」が語り始めた。
「京介、私の提案は、全ての人々が心が豊かになる事を前提に考え…」
「血管…血液を通して、脳の洗浄…」
「そして、洗浄された脳、心を活性化させるため…」
「…「スピリチュアル剤」「SP i」が虫となり…」
「血液に混ざり血管を通して全身体に行き届くのだよ…」
「京介も、薄々気がついていると思うが…」
「2か月が過ぎた頃から「SPi」を服用した…」
「新しい世代若者に異変が起きた…」
「その情報が入ったのが、3日前…」
「直和県知事からの連絡で…」
「その内容から、空港を閉鎖し…」
「外部からの来訪を遮断するように政府が決断した…」
「そこで、昨日…」
「直和県知事に連絡したのだが…」
「音信不通となり…」
「直和県庁に念を集中し…」
「私の頭の中に描かれた光景は、想像以上な物だった…」
「…おかしいな「ヤ・ミカエル」事前にテレパシーで…」
「…「SPi」服用後の光景を俺達に送っていたではないのか?」
「俺達は、2か月前…」
「この島、直和県に来た時から…」
「毎晩のように悪夢を観続けた…」
「お前が俺達に予知夢として…」
「送ったのでは無いのか?」
俺は、不思議な感覚にかられ…
岡田と顔を見合わせた?
「私の心情…」
「娘が殺された怨念が無意識に、テレパシーとして…」
「京介達に送っていたんだ…」
「スピリチュアルを極めている…」
「私が…」
「ねじれを生じ、無意識にテレパシーでは無く…」
「念として、送っていたのだろう…?」
「しかし、私は2か月後の予知は出来ない…」
「え、「ヤ・ミカエル」お前…本当か…?」
「本当だ!」
「京介達が観た予知夢との相違はともかく…」
「一刻も対応を急ぐので…」
「話しをすると…」
「…「SPi」を服用して、2か月が過ぎ…」
「異変が現れたのだ!」
「私が念じて描かれた直和県庁の光景は…」
「断末魔と共に、倒れていく直和県の職員…」
「バタ、バタと倒れて行く光景…」
「倒れている職員を確認すると…」
「それが、高齢職員である事が確認出来る…」
「夥しい鮮血が飛び散る光景も…」
「私の頭の中に描かれている…」
「念の映像は、私の目でフォーカスされていて…」
「危害を加えている人の映像が…」
「無いんだ?」
「それなら、「SPi」を服用した新しい世代若者であるかどうか…」
「わからないでしょ?」
俺は、話しの途中…
言葉を挟んだ。
「それが、わかるんだよ…」
「私の目のフォーカスは、ヤンピーのイベントで…」
「私に意見をした…」
「あの若い漁師である事が…」
「私の心に響いてくるんだ…」
「ヤ・ミカエル」の話しが終わり…
俺達、岡田、山田、政府の関係者…
自衛隊の精鋭3人
そして…「ヤ・ミカエル」…
政府が用意した、重々しい衣装に着替え…
俺達に護身用複銃身式のピストルを手渡れ…
重厚な扉を開け…
直和県に上陸した…
【ホテル】
扉の外は、気温が高く、重々しい服装は何を意味するのか…
既に、下着は汗まみれになり、肌にへばりついていた。
俺は、ワキガである事から臭いに敏感で…
かなり注意していたのだが…
脇に大量の汗をかいている事から
胸元のボタンを開き…
脇に手を入れ、テッシュペーパーで拭き取った…のだが…
「やはり、臭いなかぁ…」
俺は、独り言を呟くと…
岡田が…
「どうしたのですか…?」
俺は少し慌てて…
「なんでも無い…」
と答えた。
護身用のピストルは、小型ではあるがずっしり重く…
腰にホルダーと共に付けているが…
ピストルが右腰に装着されている事から…
バランス良く歩けない…
そして、俺達はまず直和空港から近い直和ホテルに向かっているが…
重いピストルの所為なのか?
右脚を少し引きずって歩いている事に気づいた…
「おい!「ヤ・ミカエル」この重い服装と重いピストル…」
「意味があるのか…?」
すると、政府から呼ばれた自衛隊の精鋭が答えた…
「…「ヤ・ミカエル」様…私が説明いたします」
「そうか、宜しく頼む…」
俺達に、自衛隊の 精鋭である3人の中でリーダー的存在である…
イシワタ主幹が歩きながら…
話し始めた…
「この服装は、特殊な生地を何層も編み込み、仕立て上げ…」
「殺傷を食い止めるため、開発された特殊部隊専用着であります」
「防弾チョッキ2型などは、セラミックを立てとして入れていますが…」
「今回の服装は、防弾は考えず殺傷を重視する事から…」
「特殊な生地…繊維を使っています」
「特殊な生地…繊維の成分は、極秘となっています」
「しかし、重いなぁ〜」
俺は、つい本音が口走り…
岡田に目で同意を求めていた…
俺は、服装などが重い事を誤魔化すように…
「殺傷を抑えるため、このような生地の編み込みにするんですね?」
俺は、自衛隊イシワタ主幹に媚びを売るように話しかけた!
そして、護身用ピストルの説明がイシワタ主幹から、伝えられる事だったのだが…
直和ホテルに到着した。
ホテルの外見は、2ヶ月と変わらない状況であるが…
すると、山田が足早に、直和ホテルの大きな扉を開けた…
すると「ヤ・ミカエル」が大きな声で…
「山田くん…チョと待つてくれ…」
山田は、躊躇せずに直和ホテルの大きな扉を開けた!
そして、山田は逸早く…
受付嬢である、なんちゃんの元へと駆け寄った…
なんちゃんは、無事だったのだ?
受付背にして、なんちゃんは存在していたが…
「なんちゃん…」
「無事だったんだね!」
山田の不安が打ち消され…
背を向けている、なんちゃんに歩み寄り…
山田の手がなんちゃんの肩に触れ…
「なんちゃん、良かった!」
振り返った、なんちゃんに…
呆然となり…
山田が叫び声を上げた…
【異変】
振り返ったなんちゃんは、別人であった。
口ならヨダレを垂れ流し…
山田に…
「あなた、どなたですか…」
「このホテルは、現在営業していません…」
誰かが教え込んだような…
録音されたような口調で、山田に応答した…
「なんちゃん…なんちゃん…」
「僕だよ…山田だよ…!」
山田は、大声を上げなんちゃんの両肩揺すぶり…
涙を流しながら、何度も名前を呼び続けている…
すると、ロビーの奥からホテルの社長である…
丸山 誠が現れた…
この社長も新しい世代若者であり…
「スピリチュアル剤」「SPi」の服用が義務づけられていた…
すると「ヤ・ミカエル」が…
「丸山社長…」
「あれから…」
「…「SPi」を服用した従業員の具合はどうだ…?」
「ソウデスネ…」
「トクニ、カワリ、アリマセン」
丸山社長の話し方は、全く感情が無く…
まるで、機械仕掛けの人間…?
2ヵ月前の面影がなく…
ロボットみたいであった…
「…「ヤ・ミカエル」さん…どう言う事なんですか…?」
山田が少し強い口調で「ヤ・ミカエル」に問いかけた!
すると「ヤ・ミカエル」は…
「山田くん…」
「君はこの薬「SPi」の成分を良く理解してるじゃ無いか…」
「ヤ・ミカエル」は鼻にかけた言い方で…
山田の意見を退けるように…
「…「SPi」の成分は…」
「各人間のDNAによって若干変わるんだよ…」
「山田くん、研究者でも無い私が知っているのに…」
「君が知らないと…」
そんな山田と「ヤ・ミカエル」のやりとりの中…
突然…
ホテル…
受付横の大きなガラス窓が叩き壊され…
激しい音が鳴り響いた!
「バッキーン…」
ホテルに入り込んで来たのは…
俺達がこの直和県に来て観続けていた…
悪夢…
化け物であった…
その化け物は、不意をつき政府関係者に襲いかかった…
政府関係者…
(詳しくは厚生省、山本次官)
山本次官の首筋に化け物が食らいつき…
山本次官は断末魔を上げた…
その時、自衛隊の主幹であるイシワタが化け物の頭目掛け…
引き金を引いた!
「パン…パン…」
乾いた銃声音が鳴り響いき…
化け物は、山本から離れた…
するとイシワタの部下である自衛官が間髪入れずに…
山本の頭に…
「パン…パン…」
2発の銃弾を撃ち込み…
イシワタの部下は無表情まま立ちつくしていた!
俺達は、茫然としていた。
今、起きている事実を受け入れる事が出来ず…
冷静さを取り戻す為、頭の中で事実を反復していた。
俺は、50秒後に事実を受け入れ…
冷静に考える事が出来…
そして、「ヤ・ミカエル」に…
「…「ヤ・ミカエル」もういいじゃ無いか?」
「本音を話してくれ…」
俺達が、受け入れがたい状況である事から…
「ヤ・ミカエル」はこの状況を3日前に知ったと言っていたが…
自衛官の行動などから…
この様な事態は、はじめから「ヤ・ミカエル」いや…
国、政府は想定していたのだと…
俺は感じた!
【屍】
いつも、いたって冷静である岡田も、この状況に戸惑いを隠せず…
撃たれた、山本次官…
以前、新しい世代若者であった化け物を…
小刻みに震えながら…
直視していた。
横たわったている、山本次官の屍は頭部から…
帯びただしい血液が床に広がり…
ドス黒い朱色となり白いホテルの床と調和して…
生々しさを強調していた。
化け物に噛まれて、少しえぐれた首からも血液が流れ…
屍となった山本次官の顔は流血で染まり…
瞳孔が開き…
大きく口を開けていた。
山本次官は、一瞬の出来事であった事から…
自分が死んだ事が理解できず…
この世を去り…
魂は行き場がなく…
この辺を幽体として、彷徨っているのではないか…?
クールで、少し高飛車気性である山田のショックは大きく…
瞳孔が大きく開き、震えているのか?
極寒でも無いのに上顎と下顎がカスタネットのように…
カクカク音を立てていた。
俺は、化け物と化した新しい世代若者の屍を確認していた…
撃たれた頭部から、血液が流れている…
顔は、蒼ざめていたが、山本次官を襲った形相と打って変わり…
瞳を閉じて、微笑みを浮かべ…
安堵したような…
穏やか表情であった。
しかし…
俺は新しい世代若者(化け物)流血している頭部から異変を感じた…
すると「ヤ・ミカエル」が…
「イシワタ主幹…」
自衛官であるイシワタ主幹を大声で呼んだ!
「早く、焼却を…」
するといつの間にか、イシワタ以外の自衛官は、身体を防御する服装に着替えていた!
それは、ビニール系で出来ている素材で…
精密品を製造する時…
着用するクリーン服であり…
頭部から足のつま先まで覆ったものであった。
口には、防毒マスクを着用していた。
すると、イシワタ主幹がホテルの物なのか?
用意してあった…
台車に載せた棺桶が運び込まれ…
慣れた手つきで、自衛官は新しい世代若者(化け物)の屍を棺桶に入れ…
床に付いた血を小型掃除機で吸い上げ…
そのまま棺桶に入れ…
間髪いれずに、ポリタンクが用意され液体をかけ…
マッチを擦り…
屍に点火したのだった!
ポリタンクに入った液体はきっと灯油なのだろう?
そして、山本次官の屍は、透明なユニットバスが運び込まれ…
2人の自衛官が素早く衣服を脱がし…
液体が入ったユニットバスに、山本次官を沈めた。
そして、床に溢れた血液は、新しい世代若者(化け物)同様小型掃除機で吸い取り…
燃え上がる、新しい世代若者(化け物)が入った棺桶の中に掃除機ごと投げ入れた…
ユニットバスに入っていた液体は…
ホルマリンなのであろうか?
俺達は、この事態を目の当たりにして…
まったく理解出来ないていたが…
その時…
俺は…
ある事に気づいた…
それは、新しい世代若者(化け物)の屍頭部から蠢くモノを…
確認出来たからだ…!
【真実】
俺は、この時点で…
騙されている事にやっと気づいた?
俺達を直和県に連れて来た…
真の目的は…
すると…「ヤ・ミカエル」が口を開いた。
「京介、思わねハプニングだったなぁ?」
俺は、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
「もう隠し通せ無いなぁ?」
「この島の異変は、実は「SPi」を服用してから…」
「1か月を過ぎた頃から現れたのだよ…」
俺は黙っていられず…
「なぜ…偽ったんだ…」
高ぶる心情を抑えて、最小限の言葉にとどめた…
「わかるだろう?」
「…「SPi」の服用義務化は絶対に法令化しなくてはならない!」
「その為には異変を遅らせる必要があるんだよ…」
「法令化される条例が1か月もたたないうちに…」
「問題があるとは…」
「言えないだろう?」
「直和空港を閉鎖にしたが、公の場で…」
「直和県に異常が出たのが2か月たってからなんて…」
「公表してないんだよ…」
「ヤ・ミカエル」はよくわからない言い訳を話している。
俺はこの時、この国がどうしょうもない未来に向かってる事を察知した…
「しかしなぁ京介…」
「これも想定内なんだよ!」
「ヤ・ミカエル」は涼しげな顔で言ってのけた…
「この国は…」
「私が支配しているんだよ…」
俺は不思議と「ヤ・ミカエル」の言葉に驚きはなかった…
ここで俺は…
「なにが想定内なんだよ!」
「そして、俺達はなにをするんだ…」
「ヤ・ミカエル」の顔が少し険しくなり…
「やっと、京介らしくなった?」
「さっきの化け物も山本次官の事も…」
「想定内なのかよ!」
俺は、抑えていた感情が崩れ始め…
言葉が乱暴になっていた!
すると「ヤ・ミカエル」が…
「ある程度は、想定内だよ…」
「ハプニングではあったが…」
「起き得る事なんだよ!」
俺は「ヤ・ミカエル」の感情が無い?
感情を無くした?
のだと…
少し考えていたのだが…
その時…
俺は、考えを改めた…
「ヤ・ミカエル」は…
命の尊さを思う心が…
欠如しているとのだと感じた。
「平然と山本次官を撃ち殺す指示も…」
「お前なのか?」
「まあな…」
やはり、「ヤ・ミカエル」には…
命の尊さを思う心が欠如してた!
岡田もこの状況が、どんなにヤバイ事なのか理解があり…
俺にアイコンタクトを送っていた!
すると山田が…
「ヤ・ミカエル」に…
「…「ヤ・ミカエル」さんなんかおかしいじゃ無いですか…」
「…「SPi」は心を穏やかなにする事が目的なのに…」
山田は、自分が仮設を立てて実証した、「SPi」を「ヤ・ミカエル」に認めさせたいのか…?
それとも、彼を否定したいのか…?
俺には、山田の気持ちが読めない…
すると「ヤ・ミカエル」が山田を罵倒した…
「君は、本当に京介の部下だったのか?」
「山田くんも含め君達に教えてやろう…」
「…SPiを服用して、1か月を過ぎた頃から…」
「私は、ハナから心を穏やかにする事だけを…」
「この「SPi」になんて求めていない!」
「目的は、おかしな人間の浄化だよ…」
「…あの世のススメを広めていて理解があると、信じていた…」
「若いチャネラーに裏切られた…」
「私は…」
「家族は奪われた…」
「考えて、考えて…」
「そして、私がこの国の主人なる事を決めたんだよ!」
「私も初めは…」
「人間を抑制するつもりでは無かったのだが…」
「夢を無くした新しい世代若者…」
「モラルがない高齢者…」
「ボケ老人…」
「あまりにもおかしな人間が増え過ぎたんだよ…」
「それを…」
「しっかり正せない…国の政策」
「私がやるしか無いと思ったのだよ…」
「しかし、私が、表舞台で主人となるには時間がかかり過ぎんだよ…」
「でもなぁ、あの世のススメを知り、表舞台の主人…」
「総理がスピリチュアルについて、私を頼りにする様になり…」
「私は、裏で政策を立て直したんだ…」
「その起爆剤が…」
「…「スピリチュアル剤」「SPi」の服用義務化なんだよ!」
「ヤ・ミカエル」は誇らしげに語っていた…
「少し前置きが長くなったな…」
そして、「ヤ・ミカエル」は「スピリチュアル剤」「SPi」の異常であるの詳細を語り出した…
それは、山田にも理解出来なかった事だったのだ…
俺にもよくわからない…
「スピリチュアル剤」「SPi」服用後…
症状がタイプ別に、別れる事であった…
そのタイプは…
【逃亡】
「…「SPi」服用義務化直後から、異変があったのだよ…」
「ヤ・ミカエル」、国は、直和県で「SPi」服用義務化後、事実を隠ぺいしていた…
「異変について知ったのは、直和ホテルの丸山社長から…」
「報告があったんだ…」
「…「SPi」服用後は、全ての人が…」
「直和ホテルの丸山社長の様に私に服従すると考えていたのだが…」
「服用後の症状が私が考えていた…」
「ように行かない事がわかったんだよ…」
「その情報は、「SPi」服用後…」
「2週間が過ぎた…」
「頃…」
「島の異変を聞き…」
「訪れてわかったんだよ!」
俺は、何が言いたいのか分からず…
「俺達を騙し続け…」
「いったい何が言いたいんだ!」
「京介…マア、そう熱くなるなよ…」
「ヤ・ミカエル」がニャリと笑いながら…
俺をいなすように話し始めた…
「この島を訪れて、先ほどの様な光景を目の当たりにした…」
「…「ヨリヒロ」の研究者、政府の関係者にビデオ映像を観せ…」
「データを取り…」
「調べた結果…」
「…「SPi」服用後の異変には、3つのタイプがある事わかったんだよ!」
俺は、「ヤ・ミカエル」が言いたい事がわかるようになっていた。
それは…
受付嬢…なんちゃんの症状…
丸山社長の症状…
そして、あの新しい世代若者である化け物…
俺は、そんな事を思っていると…
「ヤ・ミカエル」が…
「3つのタイプは…」
「SPi…A型、B型、C型の型式を持っていて…」
「…「SPiA型」は、順応タイプで考える力があり、命令者(ヤ・ミカエル)に従い…」
「命令者に助言をする事が出来…」
「良心的な心があれば命令者の良き相棒となるんだ…」
「ヤ・ミカエル」は自分の立場から話しをしていた。
「そして、「SPiB型」は、服従タイプで考える力が無く、命令者に従い学習したこと…」
「また、「SPi」服用前に良心的な心があれば…」
「簡単な対応が出来る」
「残念だけど、山田くん…」
「受付嬢のなんちゃんは「SPiB型」だ…」
山田の目は潤み…
なんちゃんの後ろ姿を見つめていた。
「最後に、「SPiC型」は、攻撃タイプで命令者に背き人を襲う…」
「原因は「SPi」服用後、DNAに入り込んだ「虫化」した「Gミド」が異常繁殖した事で…」
「家主である自分を制御できずに…」
「元来持っている悪の心…」
「負のイメージが身体を占領した結果であるようだ!」
「…「SPi C型」は、人の、喉仏めがけて攻撃し…」
「喉仏が補給食料となるようだ…」
「襲われたものは感染し、「SPi C型」となり…」
「…「SPi C型」はA型、B型も襲い感染し…」
「…「SPi C型」となる…」
「ヤ・ミカエル」の説明が終わり…
俺が話しかけた…
「俺達がこの事を知り…」
「お前、政府がとんでもない事を考えている…」
「ことがわかったよ…」
「俺達に、何を求めているんだ…?」
すると「ヤ・ミカエル」が…
「私の世界に協力して欲しいんだよ…」
「世界をこの国を変えるんだよ…」
「お前…正気か?」
俺は、本音を「ヤ・ミカエル」伝えた…
「京介…いたって…正気だよ!」
「…「ヤ・ミカエル」….」
「俺達がお前に従わなければ….」
「どうなる?」
「京介、私にそれを言わせるのか?」
「ヤ・ミカエル」と会話をしながら俺は、岡田にアイコンタクトを送っていた…
すると、化け物が入って来た割れた大きな窓の外に人影が…
「ヤ・ミカエル」に気付かれないよう…
その人影を確認すると…
俺達に、手招きをしていた…
俺は、ここから逃亡する事を思い付き…
大きな声で叫んだ…
「窓だー」
「行くぞー」
俺の掛け声と同時に、窓の外の人影が…
何かを投げ入れだ…
「ヤ・ミカエル」イシワタ達が怯み伏せた…
そして、投げ込まれた物から…
大量の煙りがたちこめ…
視界から「ヤ・ミカエル」達の姿が消えた…
俺は、岡田と共に手招きする人影を頼りに…
逃亡した…
そして山田も…
岡田の後ろからついてくるのがわかった。
【手招き】
煙は発煙筒であった。
「ヤ・ミカエル」は、俺達が、逃げた事を知っているのだが…
凄い煙りが…
目、鼻、口に入り…
立っている事も…
ままならないでいた。
俺は、不思議なことに外から手招きされた人の誘導に従い…
岡田、山田も俺に従い、化け物が入って来た割れた大きな窓に向かった!
俺達は、「ヤ・ミカエル」の世界…
政府の方針を拒否したのであった。
すると、背中の辺りから「ヤ・ミカエル」の声が聞こえてきた。
「京介達を逃がすな…」
「ヤ・ミカエル」の声に俺の心が怯えていた。
そんな気持ちを振り切るように走りはじめた。
長い時間では無いが…
凄く長く思え…
手招きする人と合流した…
「早く…」
俺達の背後にある直和ホテルから火災が起きているかのように…
発煙筒の煙りが立ち込めていた。
俺達は、追ってから逃れるように…
手招きする人についていった。
俺は走りながら…
「岡田大丈夫か?」
咳き込みながら岡田が…
「いや、目と喉をやられました…」
辛そうではあったが元気な声で岡田が答えた…
そして山田には、皮肉交じりに…
「山田…」
「お前、俺について来て良かったのか?」
「…俺は、てっきり「ヤ・ミカエル」に…」
すると山田が…
「すいません、京介さん」
「わかった…」
「しかし、俺達これから…」
「大変なことになったなぁ…」
走りながらそんな会話をしていると…
どのぐらい走ったのだろうか?
奥深く森林の中にたどり着いた。
「ここなら、ひとまず安心ですよ」
手招きする人が話しかけた…
そして俺は…
「ありがとうございます…」
「あなたは…」
俺は、手招きする人の顔を確認して…
「あ!」
「あの時の…」
手招きする人は、この島の漁師で…
ヤンピーのイベント「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化につき…
意義を発した…
新しい世代若者であった。
でも、どうして…?
俺は不思議に感じていた。
スピリチュアル…虫…SPi
【漁師】
俺達は「ヤ・ミカエル」が創る世界から逃げ出す事を選んだ…
そして、それの手助けをしてくれたのは、あの時の漁師だった…
「俺達をどうして助けてくれたんだ…」
俺は、彼を知っていたが…
彼は俺達を知っているのだろうか?
しかし…
俺は、彼に聴きたいこと?
聴かなくては、ならない事が沢山あり…
何処から切り出すか?
迷っていた…
すると新しい世代若者である漁師が話し出した。
「まず、はじめに自己紹介すると…」
「この島で漁師をしていた…」
「冴島と言います…」
「俺は、2ヶ月前…」
「ヤンピーのイベントで貴方たちを観てました…」
「唯一、あのイベントに参加した…」
「企業の人達だったので…」
「顔を覚えてました」
「それで、「ヤ・ミカエル」化した…」
「直和ホテルに訪れたる事を察知したのです」
「ヤ・ミカエル」化とは、「SPi」を服用後…
配下に収まったことを表していた!
「それは、閉鎖されている空港に、政府専用機が着陸した事でわかったんです」
「でも、どうして俺達って分かったんだ?」
俺は、「スピリチュアル剤」「SPi」を服用していて…
俺達とまともに会話出来るのが不思議であった。
俺は、聴きたい気持ちを押さえていた…
「でも、どうして俺達が来ると察知出来たんだ…」
すると漁師である冴島が…
「…「ヤ・ミカエル」は「SPi」服用後3つのタイプに分かれる」
「冴島君そこまで知っているのか!」
俺は、驚きを隠せず口を挟んだ。
「…「ヤ・ミカエル」が理想としている人格…」
「奴が描いているタイプは、A型だけで、B型は想定はしていたが…」
「奴は、C型が想定内だ…」
「なんて言っていたが、予想外だったんですよ」
「そこで、「SPi」を全国展開する為に…」
「B型はともかく、化け物化したC型の特効薬が早急、必要となった!」
俺は、ここでやはりと頷き…
岡田の顔を確認して…
双方で頷いていた。
「政府の研究機関、「ヨリヒロ」の技術だけでは、C型の特効薬を開発出来ないんです…」
「…「ヤンケル」特に山田さんの開発的洞察力そして、岡田さんの資源、材料を調達する情報力…」
「それをまとめる力…迎田さんの結集力が必要だったと思いますが…」
「しかし、漁師である冴島君…」
「良く俺達の事を…」
俺は、少し嬉しくかった…
俺達の研究…
俺達がやっていた事を見ていた冴島君を…
それて、冴島君が…
「感じたんです…」
「ヤンピーのイベント終了後、俺は、この人達ときってまた出会うのだと…」
「必然と「ヤンケル」迎田チームを調べ尽くしたんです」
「まあ、一人…「ヤ・ミカエル」のしもべもいるが…」
俺はかなりしつこい性格なのか…
また、山田に嫌味の言葉を発していた。
「京介さん、勘弁して下さい…」
山田、しょげた口調で返事を返した。
これからやっと俺が聞きたかった事…
冴島は、新しい世代若者であり2ヶ月前から「SPi」を服用してるのに…
服用義務は絶対であり、服用しないと厳しいお咎めがあるはずなのだが…
「冴島君は新しい世代若者で「SPi」の服用義務があるのに…」
「何故…」
すると冴島から…
自分には意思がある事…
本来の人間のあり方を…
俺はそれを感じ…
【思想】
森林の奥にある…
木々に覆われ、カモフラージュされたところに…
冴島の家があった…
「入って下さい…」
俺達は、招かれ…
家に入った…
「迎田さん…」
「冴島君…」
「京介って呼んでくれないか?」
俺は、冴島に近親感が湧いて来て思わず伝えていた。
すると冴島は…
「京介さん…俺は…」
「あんな薬で、自分自身の…」
「人格を失いたく無かったです…」
冴島の口調が強くなっていた…
「京介さん…」
「…「SPi」服用義務が宣言された…」
「あのヤンピーのイベントで、ご存知の通り…」
「俺が意義を投じた…」
「しかし…」
「誰かの圧力を感じ…」
「それが「ヤ・ミカエル」だった事…」
「俺に「サイコキネシス」をかけて…」
「俺の意志を封じ込んだ…」
俺は、口を挟み…
「やはり、そうだったんだ…」
「あのヤンピーのイベントの参加者は分かっていないが…」
「俺は、分かっていたよ…」
「冴島君に変な圧力がかかっていた事が…」
「京介さん、理解してくれてたんですね!」
「俺は、冴島君の話しに心で、拍手していたんだ…」
「京介さん達も分かったように…」
「…「SPi」を服用して仮にA型だったとしても….」
「直和ホテル社長、丸山さんのように…」
「ヤ・ミカエル」に従うような生き方は…」
「俺には出来ない….」
「俺は、漁師をして、かみさん、子供が居て…」
「裕福では無かったが、幼いせがれは、俺をしたっていた」
「そして、せがれは…」
「僕もパパのような漁師になると話していたんです…」
すると、部屋の奥から、冴島の妻と子供が現れ…
俺達に会釈した。
「俺は、怖かったんです…」
「あんな薬を飲んで自分の人格が失われる事が…」
「そして、俺の考えが正しかった…」
しかし、冴島は「スピリチュアル剤」「SPi」の服用義務をどうやって拒否したのか?
俺には、理解が出来ないでいた。
「SPi」服用義務スタートは、ヤンピーのイベントで…
あの時から…
服用を拒否していたのか?
すると冴島が…
「イベントでの服用開始では…」
「そのまま床に「SPi」を捨てて…」
「踏み潰した…」
「服用スタートは、儀式的形式で特に縛りが無かったのです…」
「その後、服用を拒否する為には…」
「…「SPi」は…」
「…「デジタル式保管機」に収納されていて…」
「温度管理が必要なことから、20度を保ってる…」
「冷蔵機能がついていて、早朝5時から10時まで服用しないと…」
「制御システムが内蔵されていて…」
「第1段階で警告音と光…」
「かなり、けたたましい音が鳴るそうです」
「それでも、無視していると…最寄りの交番又は警察署から…」
「警察官が出動する事になっています」
冴島は…
「スピリチュアル剤」「SPi」を絶対服用しない意志を感じた。
「…「SPi」を服用しない第一段階は…」
「この「SPi」が収納されている「デジタル式保管機」から錠剤をきちんと取り出せば…」
「警報が鳴ることも…」
「警察官が来ることも無いんですよ…」
「まず、「デジタル式保管機」から出す…」
「しかし、「SPi」を服用しないと…」
「錠剤カプセルに、発信フィルムが付着している事から…」
「各交番から、警察官が派遣されるシステムになっているんです…」
俺は、彼、冴島は若くして、しっかりした意志を持ち…
自分の生き方…
未来がはっきり描けていると感じた。
冴島の話しが続いた…
「俺は、絶対「SPi」を飲まない…」
「そう決めていたから…」
「発信フィルムは、カプセルのオブラートにあるんだと理解し…」
「自分を信じて…」
「カプセルの継ぎ目をカッターで僅かに割いて…」
「…「SPi」だけを取り出し…捨て…」
「カプセルだけを服用したのです…」
「そして、俺は服用を拒否する事が出来たのです!」
「京介さん…」
「理解していだたきましたか?」
俺は、冴島がこの島を守って行けるのだと感じたのであるが…
今後、俺、岡田、山田は「ヤ・ミカエル」からの追ってから逃げて…
すると、冴島が俺達に協力して欲しい…
提案が出された。
それは…
