スピリチュアル剤SPi【10】

【体質】
「京介さん無事で…」
「良かったです」
岡田が始めに話しかけ出来た。
そして俺が…
「大吾、ありがとうな…」
すると大吾が大きく頷いた。
そして俺はこれまでのいきさつを大吾に聞いた…
「俺が「SPiC型」感染者…化け物に噛まれてからの記憶が無いんだ…」
「京介さん、化け物に噛まれたショックとあと…」
「京介さんは、プリン体を受けやすいく…」
「尿酸値が上がっりやすい体質ですね…」
「大吾…何故そんな事までわかったんだ!」
俺は大吾の知識に驚きを隠せず…
絶句していた!
「京介さんは、若干、痛風気味ですよね?」
「え、何故わかるんだ?」
「それは、化け物に噛まれ処置をする為…」
「京介さんの手を見たとき…」
「噛まれた左手の親指の付け根がどうも…」
「右手の親指より腫れている事がわかり…」
「プリン体を受けやすい…高尿酸結晶では無いかと…?」
「ひょっとして、京介さん…」
「薬を飲んでますか?」
「飲んでるよ…」
「歳だからコレステロールを下げる薬と共にね…」
「それは、アトバスタチンとフェブリクですね?」
大吾がそこまで知っているとは…
プリン体とは…
デオキシリボースを糖成分とする核酸で…
アデニン・チミン・グアニン・シトシンの4種の塩基を含み、二本鎖の螺旋(らせん)構造をなす…
動植物の主に細胞核内に存在し、遺伝機構の本体としてたんぱく質の合成を支配する…
DNAである!
「実は…俺も京介さんと同じで尿酸値が高いんですよ!」
「でも大吾…それと俺が気を失ったのと…どう関係してるんだ?」
俺は大吾に問いかけた…
すると「スピリチュアル剤SPi」とプリン体の関係がわかり始めた…
【謎】
俺は、大吾が言うように体質的に、高尿酸血症であり、薬を服用しないと尿酸値が上がってしまう…
薬を飲んでいると特に日常問題無く過ごしいるのだが…
高尿酸値血症の原因は…
・腎臓からの排泄低下!
・尿酸の産生増加!
・プリン体の摂取量増加!
となっていて…
腎臓からの排泄低下が主な要因で…
遺伝的な要素があり、そんな事から利尿剤を内服している。
尿酸の生産増加は…
たとえば、白血病やリンパ腫など、がん細胞が原因となり…
がん細胞は、一般的に細胞活動が活発であり、老廃物としての尿酸を大量に産生する傾向がある。
また、肥満も高尿酸血症の原因となり得て…
尿酸産生量が体表面積と相関しているため…
酵素の異常により尿酸が大量に産生されることから、高尿酸血症につながると考えられる。
最後にプリン体の摂取量増加は…
尿酸のもととなるプリン体を大量に摂取することも、高尿酸血症の原因になり…
プリン体は、ビールやレバー類などに多く含まれて…
したがって、こうしたものを多く摂取する生活習慣スタイルは、高尿酸血症の原因となっている。
尿酸とは…
細胞が活動する際に生じる老廃物の一種で、生命活動が営まれるうえで体内において必ず産生されるもので…
尿酸は、プリン体から生じ…
プリン体とは、細胞の中にあるDNAの構成成分で、グアニンやアデニンといったものがあり…
細胞が活動を行う過程において、プリン体が不要になると、プリン体は尿酸へと変換され腎臓を介して体外に排泄されるのであった。
俺は、酒はビールが好きで…
つまみ類では、プリン体を多く含む食品…
体質的なこともあるのだが…
レバー、エビ、イワシ…
魚卵などプリン体を多く含む食品を好んで食べいた事から…
高尿酸血症になった要因であるのでは無いかと思われる。
「京介さん…化け物に噛まれて気を失ったのは…」
「ある意味…奇跡だったのかも知れません?」
大吾は、俺に何を伝えたいのか?
良く分からないでいると…
「体質的なのかプリン体を多く含む食品が好きなのか?」
「定かでは無いのですが…」
「プリン体は尿酸を上げる要素であり…」
「良いものでは無いのですが…」
「京介さんの体内細胞として、存在していた事が気を失った要因です…」
「大吾、どう言う事なんだ!」
俺は何となく…
すると大吾が…
「京介さん…」
「確信では無いのですが…」
「…「SPiC型」は負の心、エネルギーを溜め込んだ新しい世代若者が感染し…」
「それは…」
「体内の洗浄後、「Gミド」の養分…」
「…ゴキブリのDNA要素が異常繁殖して「SPiC型」が感染症として発生したんです」
「しかし…」
「京介さんの体内にあるプリン体…尿酸が「SPiC型」を拒否した結果…」
「気を失った…んですよ!」
「大吾!」
「そんな事があり得るのか?」
「だから、京介さんがこうして…いるんですよ…」
俺は、狐につままれたような感覚であり…
命の大切さを感じた…
そして、俺達は「ヤ・ミカエル」に協力するのか…
それとも…
【未来は…?】
俺が「SPiC型」感染を免れたのは…
偶然にも…
俺の身体が「プリン体」を受け入れやすい体質なのか?
それとも…
俺の好物は「プリン体」が多く含む食品、アルコール特にビールなどを好んで身体に取り入れていた…
そんな不摂生から俺は、
「尿酸値」が上り「高尿酸血症」を引き起こし…
「痛風」となり…
脚を引きずる時もあった…
身体の中の悪いもの…
「プリン体」が尿酸を作り出し「SPiC型」感染の免疫となるとは…
俺も悪運が強いと感じていた。
「皆んな…無事で良かった!」
俺は、再び
岡田…
山田…
大吾…
冴島…
の心のうち話してもらおうと、俺が話し始めた…
「さあ、本題に入るかな?」
俺はまだ心の整理が出来ていないでいた。
「山田、この部屋にテレビカメラは付いて無いよなぁ?」
「何せ俺は、ご覧の通り自由を奪われているからなぁ…」
俺は、ベットに固定されていることを皮肉めいて山田に話し…
俺達の行動を監視されているのではないか確認させていたが…
「チョイ…待てよ」
「そんな物無い…か?」
俺はその時察知した、彼「ヤ・ミカエル」はチャネラーで俺達の心を読む事が出来るのでは…
「京介さん…」
「カメラはありません…よ」
「ありがとう…山田」
「京介さん、心配いりませんよ…」
「…「ヤ・ミカエル」さんはチャネラーであり、透視能力を兼ね備えていますが…」
「同時に、我々5人全ての心を透視することは出来ませんよ…」
「5人を同時に集中して透視する事は不可能なんです」
俺はホッとした…
すると冴島が…
「俺は…」
「今迄のような直和県で…」
「今迄の暮らしが出来れば…」
「はっきり言えるのは…」
「法がどうであれ…薬…」
「…「スピリチュアル剤 SPi」の服用は絶対出来ません」
「そうだよな…」
俺は新しい世代である冴島が苦悩している事が…
理解出来た…
すると同世代である、山田が…
「京介さん…僕も同じ考えなのですが…」
「現状、おかしな人の言動が多過ぎて…」
「…この先どうするか…」
「まして、この国の世界を決めるなんて…」
すると大吾が…
「俺は自由がないこの国に未来は無い…」
「そんな、まやかし的な事で解決は出来ない!」
大吾が力強く力説した…
そして岡田が…
「僕も大吾さんと同じ考えです…」
岡田は物静かなに語り…
「わかった…」
俺は皆んなの顔を観ながら頷き…
笑顔を返した…
すると山田が有り得ない提案を俺達に告げた…
その内容とは…
【決意】
俺達の結論は「ヤ・ミカエル」に協力出来ない結果となったが…
国が…
政府が…
この法案を可決すれば…
従うしかない…?
俺は、これからの事を冷静に考えていた…
「ヤ・ミカエル」は俺達に、これから作ろうとする「SPiC型」感染者を治す為の…
特効薬を教える事だけなのだろうか?
俺達がこの法案を拒否すれば、国外に逃亡するしかない?
すると山田が話し出した…
「…「スピリチュアル剤SPi」の服用義務化は避けられません…」
「現段階で服用義務化に適用しているのは、僕と…」
「冴島さんです…」
「まず、「ヤ・ミカエル」さんと取り引きをしましょう…」
「…「SPiC型」感染を治す特効薬のレシピそれと…」
「…ヨリヒロでは、マウス…」
「犯罪者の「スピリチュアル剤SPi」の服用実験を繰り返し行いましたが…」
「納期を急いだ事から、この様な最悪なシナリオが待っていました…」
「冴島さんの服用義務は、特例を認めさせる事…」
「そして、現段階での…」
「…「SPiA型、B型、C型」共に服用後…」
「服用前の人格が失われている事…」
「この人格さえ持てれば…」
「心の洗浄と活力がみなぎれば…」
「そこで僕は、何であんなに純粋で一途な女…」
「なんちゃんがあんな風に…」
「僕は服用義務化は、悪いものではなく…」
「人格を失う事が問題と思うのです…」
「一番は、普通じゃない人格…」
「荒んだ心に問題があるのです…」
俺は山田が愛する女が人格が変わったからなのか?
それとも「ヤ・ミカエル」に洗脳されているのか?いたのか?
検討が付かなかった…
すると大吾が…
「山田くん…」
「君は、俺と根本が違っている…」
「その薬を飲むのが人としてふさわしいのか?」
「人格とは…」
「何処で判断が着くんだ!」
そして岡田も…
「大吾さんの言うその通りだ…」
冴島も…
「俺は、絶対そんな物服用しない…」
話しが水掛け論的になっていたが…
俺はまだ迷っていた。
強制的な服用は避けたいと感じているが…
少しの沈黙を破り…山田が…
「僕が「スピリチュアル剤SPi」を服用ます…」
「そして、それをモニタリングして欲しいんです…」
「僕は、少なかれ…この薬「SPi」の事は理解出来ています…」
「…「SPi」服用前の心拍数及び脳のドーパミン…」
「…「SPi」服用後も同様にそして人格が変わるか…?」
「僕は今…」
「世界で一番好きな女…」
「なんちゃんの人格を取り戻したいんです!」
そして俺が…
「山田…お前大丈夫か?」
「僕にとって一番大切な女が見つかりました…」
「お願いします…」
「モニタリングした結果…」
「大吾さんなら…」
「僕の人格が変わったか?」
「それとも…」
そして大吾が…
「わかったよ、山田くん…」
「君の決意は固いようだ…」
「京介さん、俺はこんな薬を服用しない世界を考えていますが…」
「山田くんのモニタリングの提案…」
「熱意に打たれました…」
俺は解答が出来ないでいた…
それは、心に引っかかる…
今は亡き女への後悔があった…
…からである。
【後悔】
かれこれ、20年は過ぎたであろうか?
止まるところを知らない、心の病い…
それを一括りにしていい物なのだろうか?
親による子供の虐待は…
ピークを迎え…
止まる事なく週に2、3回…
必ずニュース報道されていた。
血を分けた父親が弱者である?
幼い子供を…
いたぶり続ける…
俺は真っ先に、被害を受け、殺された子供の想いを感じてしまう。
一番身近にいて、尊敬している人物である父親…に
来る日も来る日…
何故なのか…
どうして…なのか…
私を…
なぶるのか…?
ニュース報道が週に2、3回であれば…
日常では…
考えると恐ろしくなるのは…
俺だけなのだろうか?
昔話は、消える事なく今も変わらず続いている。
心の病いは、親の虐待だけでは無く…
子供の遺恨による殺害…
その様な事も日常頻繁に起きていた…
大半は、働かない息子に意見をして殺された両親…
因果は定かでは無いが…
この様な事は、遺伝による要因多く…
後を絶たず続いていた…
あとは、高齢者の所得が増える現実に…
その所得の収支を新しい世代若者が補填していた…
世の中…いい方向に噛み合い…
廻る事なく…
噛み合わない歯車が嫌な音を立て…
来る日も来る日も惨劇が繰り返されていた…
俺は安易だった…
俺も虐待をしていた父親と同じように…
身体ではなく心に…
取り返しの付かない事をしていたのではと…
心の奥底に疑念を感じ…
後悔が俺の心から離れず…
俺を支配していた。
俺は、女房を膀胱癌で亡くし自分の考え方が違っていた事に気付いたのだが…
心に貼り付いた後悔の念はそう簡単に許してくれず…
俺に常に囁き続けていた…
それは、女房の怨みなのか?
俺の心にわだかまる後悔なのか?
わからないまま…
俺の心を支配していた。
女房が生きていた時…
俺の心を満たしていたのは、欲望だけであった。
欲望は日に日に巨大化していき…
俺の心を支配していた。
支配していたのは、仕事、金、女…
であった。
俺は心のあり方がわからないまま…
5年の歳月が流れ…
そして、気付いた時…
女房はストレスから膀胱癌を患いこの世から消えてしまった…
それから…
俺の心に後悔の念が居座り続けていた。
女房は安らぎや、癒しを感じる事なく…
暮らしていた…
女房は心の虐待を受けていたのでは無いかと…
俺は常に思う様になり…
「スピリチュアル剤SPi」を拒絶することに躊躇していた?
【勘違い】
俺は自分勝手であった。
女房とは、俺が好意をもち交際し…
付き合って、どのぐらいしてから結婚したのだろうか?
3年目に子供が生まれ、幸せな生活を送っていた…が…?
しかし俺は、家庭を振り返る事なく…
仕事…付き合い…
そして…女に…
うつつをぬかしていた!
俺は出世する為事だけの願望しか無く…
仕事のプロセス…
過程など全く考えていなかった。
すると俺は仕事の捉え方の勘違いから、自分を過剰評価し上司、同僚、部下に接していた…
上司には媚びを売り…
同僚には小さな手柄を大きく見せつけ自分を鼓舞していた。
部下に叱咤激励を繰り返しひとつ間違えるとパワハラ好意的な事を行なっていた。
俺はそんな自分が好きでは無かった。
しかし、世の中、面白いものでうわべだけの勘違い男に惹かれる女が現れた…
その女は、入社5年目のキャリアウーマン的…
27歳の女だった。
その女と出会ったのは…
同僚、部下の評判から部署異動が決まり…
その部署にその女が存在していた。
俺は変わる事無く今までの様に勘違いした自分を過剰評価し…
異動した部署の皆んなと接していた。
そんな中、異動した俺の為に歓迎会が行われ…
勘違いしている俺の考えに感銘を受けたその女と…
深い仲に落ちていったのだった…
俺の勘違いが大きな後悔を生み…
女房は帰らない人となってしまった。
女房の心の悲痛は、俺は理解出来ないでいた…
俺の勘違いの原因は、自分が好きになれない事だったのだが…
俺は気づく事なく、女房は来る日も来る日も…
俺を信じて子供を育て上げたのたが…
女房の苦悩は…
【幻覚】
俺はその女にハマっていた…
例えると…
底のなし沼の様な関係に陥っていた。
女房とは結婚して5年目を迎えていた。
俺はその女に心を奪われたわけではなく…
ただ…
その女の身体…
そして…
俺の勘違いだらけの感性を認めてくれたからであった。
しかし、俺の心にいつもおかしな幻覚が心を支配して…
そう…
それはその女といやらしい行為をする事により…
俺の身体が底なし沼に引き込まれるような幻覚に襲われ…
女房を裏切っているのに
その幻覚には不安が無く…
俺にとって、経験の無い淫靡な世界が心を満たしていた。
その女は独身で…
俺より5歳年下だったのだが…
淫靡な行為を知り尽くしていて…
俺はその淫靡な行為に溺れてった。
そして、その女は俺を尊敬していたが、決して愛など…
恋愛関係との結び付きを避けていたのであった。
俺の勘違いだらけの感性にその女は、仕事、アフターとハマっていたのだが…
その女は、ある事がきっかけで会社を退職する事になった。
俺との関係を続けて3年が過ぎようとしていたとき…
その女は淫靡な行為が無くては生きて行けない…
身体であったことから…
俺との密会以外は、ホテヘルで見知らぬ男と関係を持ち続けていた…
ホテヘルで働いていた事がバレたのは、職場の課長がその女が男とホテルに入るところを目撃し…
調査し発覚したのであった。
俺はその女が会社から去っていった時から…
今迄の淫靡な幻覚から解放され…
俺の心に後悔の念が生まれ始めていた。
そして女房もその女が去って行った時から…
俺の行動を知り…
その女との淫ら行為がどこからとも無く…
女房の心に入り込み…
理解出来ない事の苦悩が…
しかし…
子供ため心を抑制していた事から…
心に悲痛を生み出し病が身体に侵食して行ったのであった。
この時…
俺はまだ…
女房の悲痛に気が付いていないでいた。
俺はその女が去っても…
まだ勘違いだらけの感性を正す事は無かった…
しかし、女房を亡くし…
俺のことを許せない…
大きくなった子供が俺に語った言葉が…
俺の心に突き刺さり…
俺の心に後悔の念を植え付けたのであった。
【病い】
女房は病気を患っていたがいつも気丈に振る舞っていた。
病気の原因は喫煙であった。
もともと女房はタバコを吸う習慣など全く無かったのだが…
女房にとって喫煙は、俺の浮気に対するストレス…
子育てのストレス…
それらから逃れるため…
心を落ちつかせる鎮痛剤としてタバコを吸っていた。
喫煙のきっかけは、女房の親族関係にあった。
女房は北の寒い福村県の生まれで…
親族…父親、兄、弟と愛煙家であった。
そんな事もあり、特に女房は喫煙をしていなかったのだが…
都会に出てくるまでは、家族にタバコを吸う習慣があった事から…
ストレス解消の為に喫煙をするようになったのであった。
しかし、喫煙もストレスから過度となり…
女性では確率的に少ない膀胱癌を発症していた…
発生率は年間10万人中…
約10人程度で…
40歳以上の男性に多く発症し、はっきりとした原因は不明であるが…
女性に発症する事は、まれであった。
喫煙する人はしない人に比べ2~3倍多いと言われている。
この病い膀胱癌は…
初発症状では血尿で…
血尿は痛みなど、伴わないのが特徴であり…
「無症候性血尿」と呼ばれている。
この症状の時に検査等を行なって居れば…
女房は助かっていたのでは?
しかし、俺は勘違いだらけの感性であったことから…
女房の病に気付く事無く…
歳月が過ぎ…
女房は死んでしまった。
俺を許せない…
一人息子である、18歳の翔太が…
「父さんは何が不満だったんだよ!」
「かあさんは父さんの為…」
「家族の為…」
「僕の為に…」
「身体を犠牲にして…」
「あと、人生も…」
「僕、わかるんだ…」
「自分の心に蓋をして、暮らしてきた苦悩を…」
「翔太…どう言う事なんだ?」
俺は、まだ勘違いだらけの感性が心を支配していた。
そして、翔太から衝撃を受ける言葉を浴びせられ…
俺は…
今迄に無い衝撃的な感性が心に突き刺さり…
嫌悪感だけが全身を支配していた。
そして俺は…
息子…
翔太の言葉から…
女房を亡くし…
後悔の念が俺の心を支配するようになり…
今迄の…
勘違いだらけの感性は心から離れたのだが…
女房を殺した幻覚が俺を苦しめて…
俺の心に居座ってた。
息子…翔太の言葉はいたってシンプルであったが…
俺にとって、衝撃的な事であった。
【念】
息子、翔太が俺に浴びせた言葉は…
「父さんは理性のかけらもない…」
「本能のまま行動する…」
「考える事が出来ない…」
「…「"猿以下の人間"」だと僕は感じた時…」
「虚しさだけが…
かあさんの無念が僕の心に残り父さんを許さない…
そう決めたんだ…」
俺は「"猿以下の人間"」…
翔太にそのような考え…
彼の心に留まった…
「"猿以下の人間"」その言葉が俺の心に突き刺さり…
俺はこの言葉を浴びせられた瞬間…
言葉を失い…
俺が今迄、犯して来た行動が走馬灯のように…
頭…
心…を
駆け巡り…
勘違いだらけの感性が心から抜け出て行った…
しかし…
俺の空いた心に、後悔の念が居座り…
女房を殺した幻覚に襲われていった…
そんなことから…
俺は…
この法案「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化を拒否する事に迷っていた…
俺は、「スピリチュアル剤」「SPi」に関わった事から…
心の葛藤が再発していた…
俺の心に居る後悔の念は、女房を殺した幻覚を生み出し…
翔太が俺に浴びせた言葉…
「"猿以下の人間"」…
その言葉がキーワードとなり…
俺の心にある、後悔の念が全身を支配するようになっていた。
後悔の念それは…
【淫靡】
俺は物事を深く考える性格では無かったが、理性はわきまえていた。
しかし、いつのまにか理性が崩れはじめ…
俺の心のリミッターが外れだした?
なぜ?リミッターが外れ、俺は理性を失い…
自覚無く、勘違いだらけの感性になってしまったのか?
それは、俺の根底にある…
淫靡な心が目をさましたのであった。
大学卒業後、勤める気もなくバイトをしては…
海外へと放浪の旅を続けていた。
25歳を過ぎた頃だった…
韓国、中国、台湾を周り次にタイに向かっていた…
元来、俺はいろいろな事に興味があり…
好奇心だけが強く…
淫靡な世界にも興味があったのだろうか?
俺にはまだ…
自分の中に潜む…
淫靡な世界…
それを理解してはいなかった。
俺は、女性に対して奥手でもなかったが…
モテるわけでもなく…
性による快楽など知るよしも無かったのだが…
タイに着いた時…
俺の心に、今迄にない…
不思議な感性が湧き上がっていた。
それは、俺が感じだことがない…
俺の心に異常な過信が目覚め…
淫靡な世界の扉が開かれた?…
そこは、タイ奥地にある…


【体質】
「京介さん無事で…」
「良かったです」
岡田が始めに話しかけ出来た。
そして俺が…
「大吾、ありがとうな…」
すると大吾が大きく頷いた。
そして俺はこれまでのいきさつを大吾に聞いた…
「俺が「SPiC型」感染者…化け物に噛まれてからの記憶が無いんだ…」
「京介さん、化け物に噛まれたショックとあと…」
「京介さんは、プリン体を受けやすいく…」
「尿酸値が上がっりやすい体質ですね…」
「大吾…何故そんな事までわかったんだ!」
俺は大吾の知識に驚きを隠せず…
絶句していた!
「京介さんは、若干、痛風気味ですよね?」
「え、何故わかるんだ?」
「それは、化け物に噛まれ処置をする為…」
「京介さんの手を見たとき…」
「噛まれた左手の親指の付け根がどうも…」
「右手の親指より腫れている事がわかり…」
「プリン体を受けやすい…高尿酸結晶では無いかと…?」
「ひょっとして、京介さん…」
「薬を飲んでますか?」
「飲んでるよ…」
「歳だからコレステロールを下げる薬と共にね…」
「それは、アトバスタチンとフェブリクですね?」
大吾がそこまで知っているとは…
プリン体とは…
デオキシリボースを糖成分とする核酸で…
アデニン・チミン・グアニン・シトシンの4種の塩基を含み、二本鎖の螺旋(らせん)構造をなす…
動植物の主に細胞核内に存在し、遺伝機構の本体としてたんぱく質の合成を支配する…
DNAである!
「実は…俺も京介さんと同じで尿酸値が高いんですよ!」
「でも大吾…それと俺が気を失ったのと…どう関係してるんだ?」
俺は大吾に問いかけた…
すると「スピリチュアル剤SPi」とプリン体の関係がわかり始めた…
【謎】
俺は、大吾が言うように体質的に、高尿酸血症であり、薬を服用しないと尿酸値が上がってしまう…
薬を飲んでいると特に日常問題無く過ごしいるのだが…
高尿酸値血症の原因は…
・腎臓からの排泄低下!
・尿酸の産生増加!
・プリン体の摂取量増加!
となっていて…
腎臓からの排泄低下が主な要因で…
遺伝的な要素があり、そんな事から利尿剤を内服している。
尿酸の生産増加は…
たとえば、白血病やリンパ腫など、がん細胞が原因となり…
がん細胞は、一般的に細胞活動が活発であり、老廃物としての尿酸を大量に産生する傾向がある。
また、肥満も高尿酸血症の原因となり得て…
尿酸産生量が体表面積と相関しているため…
酵素の異常により尿酸が大量に産生されることから、高尿酸血症につながると考えられる。
最後にプリン体の摂取量増加は…
尿酸のもととなるプリン体を大量に摂取することも、高尿酸血症の原因になり…
プリン体は、ビールやレバー類などに多く含まれて…
したがって、こうしたものを多く摂取する生活習慣スタイルは、高尿酸血症の原因となっている。
尿酸とは…
細胞が活動する際に生じる老廃物の一種で、生命活動が営まれるうえで体内において必ず産生されるもので…
尿酸は、プリン体から生じ…
プリン体とは、細胞の中にあるDNAの構成成分で、グアニンやアデニンといったものがあり…
細胞が活動を行う過程において、プリン体が不要になると、プリン体は尿酸へと変換され腎臓を介して体外に排泄されるのであった。
俺は、酒はビールが好きで…
つまみ類では、プリン体を多く含む食品…
体質的なこともあるのだが…
レバー、エビ、イワシ…
魚卵などプリン体を多く含む食品を好んで食べいた事から…
高尿酸血症になった要因であるのでは無いかと思われる。
「京介さん…化け物に噛まれて気を失ったのは…」
「ある意味…奇跡だったのかも知れません?」
大吾は、俺に何を伝えたいのか?
良く分からないでいると…
「体質的なのかプリン体を多く含む食品が好きなのか?」
「定かでは無いのですが…」
「プリン体は尿酸を上げる要素であり…」
「良いものでは無いのですが…」
「京介さんの体内細胞として、存在していた事が気を失った要因です…」
「大吾、どう言う事なんだ!」
俺は何となく…
すると大吾が…
「京介さん…」
「確信では無いのですが…」
「…「SPiC型」は負の心、エネルギーを溜め込んだ新しい世代若者が感染し…」
「それは…」
「体内の洗浄後、「Gミド」の養分…」
「…ゴキブリのDNA要素が異常繁殖して「SPiC型」が感染症として発生したんです」
「しかし…」
「京介さんの体内にあるプリン体…尿酸が「SPiC型」を拒否した結果…」
「気を失った…んですよ!」
「大吾!」
「そんな事があり得るのか?」
「だから、京介さんがこうして…いるんですよ…」
俺は、狐につままれたような感覚であり…
命の大切さを感じた…
そして、俺達は「ヤ・ミカエル」に協力するのか…
それとも…
【未来は…?】
俺が「SPiC型」感染を免れたのは…
偶然にも…
俺の身体が「プリン体」を受け入れやすい体質なのか?
それとも…
俺の好物は「プリン体」が多く含む食品、アルコール特にビールなどを好んで身体に取り入れていた…
そんな不摂生から俺は、
「尿酸値」が上り「高尿酸血症」を引き起こし…
「痛風」となり…
脚を引きずる時もあった…
身体の中の悪いもの…
「プリン体」が尿酸を作り出し「SPiC型」感染の免疫となるとは…
俺も悪運が強いと感じていた。
「皆んな…無事で良かった!」
俺は、再び
岡田…
山田…
大吾…
冴島…
の心のうち話してもらおうと、俺が話し始めた…
「さあ、本題に入るかな?」
俺はまだ心の整理が出来ていないでいた。
「山田、この部屋にテレビカメラは付いて無いよなぁ?」
「何せ俺は、ご覧の通り自由を奪われているからなぁ…」
俺は、ベットに固定されていることを皮肉めいて山田に話し…
俺達の行動を監視されているのではないか確認させていたが…
「チョイ…待てよ」
「そんな物無い…か?」
俺はその時察知した、彼「ヤ・ミカエル」はチャネラーで俺達の心を読む事が出来るのでは…
「京介さん…」
「カメラはありません…よ」
「ありがとう…山田」
「京介さん、心配いりませんよ…」
「…「ヤ・ミカエル」さんはチャネラーであり、透視能力を兼ね備えていますが…」
「同時に、我々5人全ての心を透視することは出来ませんよ…」
「5人を同時に集中して透視する事は不可能なんです」
俺はホッとした…
すると冴島が…
「俺は…」
「今迄のような直和県で…」
「今迄の暮らしが出来れば…」
「はっきり言えるのは…」
「法がどうであれ…薬…」
「…「スピリチュアル剤 SPi」の服用は絶対出来ません」
「そうだよな…」
俺は新しい世代である冴島が苦悩している事が…
理解出来た…
すると同世代である、山田が…
「京介さん…僕も同じ考えなのですが…」
「現状、おかしな人の言動が多過ぎて…」
「…この先どうするか…」
「まして、この国の世界を決めるなんて…」
すると大吾が…
「俺は自由がないこの国に未来は無い…」
「そんな、まやかし的な事で解決は出来ない!」
大吾が力強く力説した…
そして岡田が…
「僕も大吾さんと同じ考えです…」
岡田は物静かなに語り…
「わかった…」
俺は皆んなの顔を観ながら頷き…
笑顔を返した…
すると山田が有り得ない提案を俺達に告げた…
その内容とは…
【決意】
俺達の結論は「ヤ・ミカエル」に協力出来ない結果となったが…
国が…
政府が…
この法案を可決すれば…
従うしかない…?
俺は、これからの事を冷静に考えていた…
「ヤ・ミカエル」は俺達に、これから作ろうとする「SPiC型」感染者を治す為の…
特効薬を教える事だけなのだろうか?
俺達がこの法案を拒否すれば、国外に逃亡するしかない?
すると山田が話し出した…
「…「スピリチュアル剤SPi」の服用義務化は避けられません…」
「現段階で服用義務化に適用しているのは、僕と…」
「冴島さんです…」
「まず、「ヤ・ミカエル」さんと取り引きをしましょう…」
「…「SPiC型」感染を治す特効薬のレシピそれと…」
「…ヨリヒロでは、マウス…」
「犯罪者の「スピリチュアル剤SPi」の服用実験を繰り返し行いましたが…」
「納期を急いだ事から、この様な最悪なシナリオが待っていました…」
「冴島さんの服用義務は、特例を認めさせる事…」
「そして、現段階での…」
「…「SPiA型、B型、C型」共に服用後…」
「服用前の人格が失われている事…」
「この人格さえ持てれば…」
「心の洗浄と活力がみなぎれば…」
「そこで僕は、何であんなに純粋で一途な女…」
「なんちゃんがあんな風に…」
「僕は服用義務化は、悪いものではなく…」
「人格を失う事が問題と思うのです…」
「一番は、普通じゃない人格…」
「荒んだ心に問題があるのです…」
俺は山田が愛する女が人格が変わったからなのか?
それとも「ヤ・ミカエル」に洗脳されているのか?いたのか?
検討が付かなかった…
すると大吾が…
「山田くん…」
「君は、俺と根本が違っている…」
「その薬を飲むのが人としてふさわしいのか?」
「人格とは…」
「何処で判断が着くんだ!」
そして岡田も…
「大吾さんの言うその通りだ…」
冴島も…
「俺は、絶対そんな物服用しない…」
話しが水掛け論的になっていたが…
俺はまだ迷っていた。
強制的な服用は避けたいと感じているが…
少しの沈黙を破り…山田が…
「僕が「スピリチュアル剤SPi」を服用ます…」
「そして、それをモニタリングして欲しいんです…」
「僕は、少なかれ…この薬「SPi」の事は理解出来ています…」
「…「SPi」服用前の心拍数及び脳のドーパミン…」
「…「SPi」服用後も同様にそして人格が変わるか…?」
「僕は今…」
「世界で一番好きな女…」
「なんちゃんの人格を取り戻したいんです!」
そして俺が…
「山田…お前大丈夫か?」
「僕にとって一番大切な女が見つかりました…」
「お願いします…」
「モニタリングした結果…」
「大吾さんなら…」
「僕の人格が変わったか?」
「それとも…」
そして大吾が…
「わかったよ、山田くん…」
「君の決意は固いようだ…」
「京介さん、俺はこんな薬を服用しない世界を考えていますが…」
「山田くんのモニタリングの提案…」
「熱意に打たれました…」
俺は解答が出来ないでいた…
それは、心に引っかかる…
今は亡き女への後悔があった…
…からである。
【後悔】
かれこれ、20年は過ぎたであろうか?
止まるところを知らない、心の病い…
それを一括りにしていい物なのだろうか?
親による子供の虐待は…
ピークを迎え…
止まる事なく週に2、3回…
必ずニュース報道されていた。
血を分けた父親が弱者である?
幼い子供を…
いたぶり続ける…
俺は真っ先に、被害を受け、殺された子供の想いを感じてしまう。
一番身近にいて、尊敬している人物である父親…に
来る日も来る日…
何故なのか…
どうして…なのか…
私を…
なぶるのか…?
ニュース報道が週に2、3回であれば…
日常では…
考えると恐ろしくなるのは…
俺だけなのだろうか?
昔話は、消える事なく今も変わらず続いている。
心の病いは、親の虐待だけでは無く…
子供の遺恨による殺害…
その様な事も日常頻繁に起きていた…
大半は、働かない息子に意見をして殺された両親…
因果は定かでは無いが…
この様な事は、遺伝による要因多く…
後を絶たず続いていた…
あとは、高齢者の所得が増える現実に…
その所得の収支を新しい世代若者が補填していた…
世の中…いい方向に噛み合い…
廻る事なく…
噛み合わない歯車が嫌な音を立て…
来る日も来る日も惨劇が繰り返されていた…
俺は安易だった…
俺も虐待をしていた父親と同じように…
身体ではなく心に…
取り返しの付かない事をしていたのではと…
心の奥底に疑念を感じ…
後悔が俺の心から離れず…
俺を支配していた。
俺は、女房を膀胱癌で亡くし自分の考え方が違っていた事に気付いたのだが…
心に貼り付いた後悔の念はそう簡単に許してくれず…
俺に常に囁き続けていた…
それは、女房の怨みなのか?
俺の心にわだかまる後悔なのか?
わからないまま…
俺の心を支配していた。
女房が生きていた時…
俺の心を満たしていたのは、欲望だけであった。
欲望は日に日に巨大化していき…
俺の心を支配していた。
支配していたのは、仕事、金、女…
であった。
俺は心のあり方がわからないまま…
5年の歳月が流れ…
そして、気付いた時…
女房はストレスから膀胱癌を患いこの世から消えてしまった…
それから…
俺の心に後悔の念が居座り続けていた。
女房は安らぎや、癒しを感じる事なく…
暮らしていた…
女房は心の虐待を受けていたのでは無いかと…
俺は常に思う様になり…
「スピリチュアル剤SPi」を拒絶することに躊躇していた?
【勘違い】
俺は自分勝手であった。
女房とは、俺が好意をもち交際し…
付き合って、どのぐらいしてから結婚したのだろうか?
3年目に子供が生まれ、幸せな生活を送っていた…が…?
しかし俺は、家庭を振り返る事なく…
仕事…付き合い…
そして…女に…
うつつをぬかしていた!
俺は出世する為事だけの願望しか無く…
仕事のプロセス…
過程など全く考えていなかった。
すると俺は仕事の捉え方の勘違いから、自分を過剰評価し上司、同僚、部下に接していた…
上司には媚びを売り…
同僚には小さな手柄を大きく見せつけ自分を鼓舞していた。
部下に叱咤激励を繰り返しひとつ間違えるとパワハラ好意的な事を行なっていた。
俺はそんな自分が好きでは無かった。
しかし、世の中、面白いものでうわべだけの勘違い男に惹かれる女が現れた…
その女は、入社5年目のキャリアウーマン的…
27歳の女だった。
その女と出会ったのは…
同僚、部下の評判から部署異動が決まり…
その部署にその女が存在していた。
俺は変わる事無く今までの様に勘違いした自分を過剰評価し…
異動した部署の皆んなと接していた。
そんな中、異動した俺の為に歓迎会が行われ…
勘違いしている俺の考えに感銘を受けたその女と…
深い仲に落ちていったのだった…
俺の勘違いが大きな後悔を生み…
女房は帰らない人となってしまった。
女房の心の悲痛は、俺は理解出来ないでいた…
俺の勘違いの原因は、自分が好きになれない事だったのだが…
俺は気づく事なく、女房は来る日も来る日も…
俺を信じて子供を育て上げたのたが…
女房の苦悩は…
【幻覚】
俺はその女にハマっていた…
例えると…
底のなし沼の様な関係に陥っていた。
女房とは結婚して5年目を迎えていた。
俺はその女に心を奪われたわけではなく…
ただ…
その女の身体…
そして…
俺の勘違いだらけの感性を認めてくれたからであった。
しかし、俺の心にいつもおかしな幻覚が心を支配して…
そう…
それはその女といやらしい行為をする事により…
俺の身体が底なし沼に引き込まれるような幻覚に襲われ…
女房を裏切っているのに
その幻覚には不安が無く…
俺にとって、経験の無い淫靡な世界が心を満たしていた。
その女は独身で…
俺より5歳年下だったのだが…
淫靡な行為を知り尽くしていて…
俺はその淫靡な行為に溺れてった。
そして、その女は俺を尊敬していたが、決して愛など…
恋愛関係との結び付きを避けていたのであった。
俺の勘違いだらけの感性にその女は、仕事、アフターとハマっていたのだが…
その女は、ある事がきっかけで会社を退職する事になった。
俺との関係を続けて3年が過ぎようとしていたとき…
その女は淫靡な行為が無くては生きて行けない…
身体であったことから…
俺との密会以外は、ホテヘルで見知らぬ男と関係を持ち続けていた…
ホテヘルで働いていた事がバレたのは、職場の課長がその女が男とホテルに入るところを目撃し…
調査し発覚したのであった。
俺はその女が会社から去っていった時から…
今迄の淫靡な幻覚から解放され…
俺の心に後悔の念が生まれ始めていた。
そして女房もその女が去って行った時から…
俺の行動を知り…
その女との淫ら行為がどこからとも無く…
女房の心に入り込み…
理解出来ない事の苦悩が…
しかし…
子供ため心を抑制していた事から…
心に悲痛を生み出し病が身体に侵食して行ったのであった。
この時…
俺はまだ…
女房の悲痛に気が付いていないでいた。
俺はその女が去っても…
まだ勘違いだらけの感性を正す事は無かった…
しかし、女房を亡くし…
俺のことを許せない…
大きくなった子供が俺に語った言葉が…
俺の心に突き刺さり…
俺の心に後悔の念を植え付けたのであった。
【病い】
女房は病気を患っていたがいつも気丈に振る舞っていた。
病気の原因は喫煙であった。
もともと女房はタバコを吸う習慣など全く無かったのだが…
女房にとって喫煙は、俺の浮気に対するストレス…
子育てのストレス…
それらから逃れるため…
心を落ちつかせる鎮痛剤としてタバコを吸っていた。
喫煙のきっかけは、女房の親族関係にあった。
女房は北の寒い福村県の生まれで…
親族…父親、兄、弟と愛煙家であった。
そんな事もあり、特に女房は喫煙をしていなかったのだが…
都会に出てくるまでは、家族にタバコを吸う習慣があった事から…
ストレス解消の為に喫煙をするようになったのであった。
しかし、喫煙もストレスから過度となり…
女性では確率的に少ない膀胱癌を発症していた…
発生率は年間10万人中…
約10人程度で…
40歳以上の男性に多く発症し、はっきりとした原因は不明であるが…
女性に発症する事は、まれであった。
喫煙する人はしない人に比べ2~3倍多いと言われている。
この病い膀胱癌は…
初発症状では血尿で…
血尿は痛みなど、伴わないのが特徴であり…
「無症候性血尿」と呼ばれている。
この症状の時に検査等を行なって居れば…
女房は助かっていたのでは?
しかし、俺は勘違いだらけの感性であったことから…
女房の病に気付く事無く…
歳月が過ぎ…
女房は死んでしまった。
俺を許せない…
一人息子である、18歳の翔太が…
「父さんは何が不満だったんだよ!」
「かあさんは父さんの為…」
「家族の為…」
「僕の為に…」
「身体を犠牲にして…」
「あと、人生も…」
「僕、わかるんだ…」
「自分の心に蓋をして、暮らしてきた苦悩を…」
「翔太…どう言う事なんだ?」
俺は、まだ勘違いだらけの感性が心を支配していた。
そして、翔太から衝撃を受ける言葉を浴びせられ…
俺は…
今迄に無い衝撃的な感性が心に突き刺さり…
嫌悪感だけが全身を支配していた。
そして俺は…
息子…
翔太の言葉から…
女房を亡くし…
後悔の念が俺の心を支配するようになり…
今迄の…
勘違いだらけの感性は心から離れたのだが…
女房を殺した幻覚が俺を苦しめて…
俺の心に居座ってた。
息子…翔太の言葉はいたってシンプルであったが…
俺にとって、衝撃的な事であった。
【念】
息子、翔太が俺に浴びせた言葉は…
「父さんは理性のかけらもない…」
「本能のまま行動する…」
「考える事が出来ない…」
「…「"猿以下の人間"」だと僕は感じた時…」
「虚しさだけが…
かあさんの無念が僕の心に残り父さんを許さない…
そう決めたんだ…」
俺は「"猿以下の人間"」…
翔太にそのような考え…
彼の心に留まった…
「"猿以下の人間"」その言葉が俺の心に突き刺さり…
俺はこの言葉を浴びせられた瞬間…
言葉を失い…
俺が今迄、犯して来た行動が走馬灯のように…
頭…
心…を
駆け巡り…
勘違いだらけの感性が心から抜け出て行った…
しかし…
俺の空いた心に、後悔の念が居座り…
女房を殺した幻覚に襲われていった…
そんなことから…
俺は…
この法案「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化を拒否する事に迷っていた…
俺は、「スピリチュアル剤」「SPi」に関わった事から…
心の葛藤が再発していた…
俺の心に居る後悔の念は、女房を殺した幻覚を生み出し…
翔太が俺に浴びせた言葉…
「"猿以下の人間"」…
その言葉がキーワードとなり…
俺の心にある、後悔の念が全身を支配するようになっていた。
後悔の念それは…
【淫靡】
俺は物事を深く考える性格では無かったが、理性はわきまえていた。
しかし、いつのまにか理性が崩れはじめ…
俺の心のリミッターが外れだした?
なぜ?リミッターが外れ、俺は理性を失い…
自覚無く、勘違いだらけの感性になってしまったのか?
それは、俺の根底にある…
淫靡な心が目をさましたのであった。
大学卒業後、勤める気もなくバイトをしては…
海外へと放浪の旅を続けていた。
25歳を過ぎた頃だった…
韓国、中国、台湾を周り次にタイに向かっていた…
元来、俺はいろいろな事に興味があり…
好奇心だけが強く…
淫靡な世界にも興味があったのだろうか?
俺にはまだ…
自分の中に潜む…
淫靡な世界…
それを理解してはいなかった。
俺は、女性に対して奥手でもなかったが…
モテるわけでもなく…
性による快楽など知るよしも無かったのだが…
タイに着いた時…
俺の心に、今迄にない…
不思議な感性が湧き上がっていた。
それは、俺が感じだことがない…
俺の心に異常な過信が目覚め…
淫靡な世界の扉が開かれた?…
そこは、タイ奥地にある…
