有川浩「植物図鑑」(小説)感想♪
ある方にお勧めされて、ずっと気になってたんですが単行本は高いので文庫化されるの待ってたんだよねぇ

帯の通り、『とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説』でした

主人公のさやかが行き倒れ青年・樹(イツキ)を拾う(?)事から始まる、奇妙な同居生活のお話しww
なぜか無一文の樹が、歩けるだけ歩いて行き倒れていたのが偶然さやかの家の前で
会社の飲み会からほろ酔い気分で戻ったさやかに発見され、樹の人の良さ気な見た目にさやかも警戒心を抱かなかったらしく
行き倒れていた事情など軽く会話を交わすんだけど、なんとか一夜の宿を確保したい樹が苦し紛れの言動をとるんだけど
そこが
さめ的にはヤバい
本から少しだけ抜粋…
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男が警戒心を感じさせなかったせいだろう。いつの間にか男の前にしゃがみ込んでいた。
と、男がぽんとさやかの膝に丸めた手を載せた。
そして
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
そう言った。
まるで犬のお手みたい。膝に載った手を見ながらそんな事を考えていたので、ツボに入った。
「ひ……拾って、って。捨て犬みたいにそんな、あんた」
クククと笑い転げていると、男は更に言葉を重ねた。
「咬みません。躾のできたよい子です」
「やだ、やめてー!」
ますます笑いが止まらなくなった。
今にして思うと、この瞬間をして魔が差したと言うのだろう。
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こんな感じです

もう、この言動がたまらなくカワイくて、この瞬間からハマったよ~

この事がきっかけで、とりあえず一晩泊めてあげてカップ麺をごちそうしてあげるんだけど
言葉通り躾のできたよい子なので、変な事にはなりません。
一宿一飯の恩義とばかりに、翌朝樹が残り物の材料だけで作った朝ご飯にすっかり胃袋を掴まれ
さやかが申し出て、奇妙な同居生活が始まります。
この樹がスーパー家政夫で重度の植物オタクww
家事は完璧、さやかがいままで雑草だと思っていた植物の知識を与え食す本当の意味での「草食」男子

普通にそこら辺に生えている雑草達が、樹の手にかかると美味しい料理に大変身

野草摘み(2人の間では「狩り」)に出かけたくなっちゃうww
そして、この樹がまた…めっちゃ優しくて、女子が『男の人にこんなことされたら(言われたら)ヤバい』って思うような言動を取るので
さやかはドキドキしっ放しで、どんどん惹かれて行くんだけど
樹の方は、天然タラシかこいつは
って思うくらい何とも無い感じで相変わらず『躾のできたよい子』のまま…もっと関係を進めたいと思うさやかだけど、樹はこの「イツキ」と言う名前以外、苗字や年齢すら証さない…
無理に聞き出そうとしたり、自分の想いを伝えたりしたら樹が消えてしまいそうで
樹への想いを募らせながらも、何も出来ない切ない片思いが続く…
そんな2人だけど、ある日、一枚のハンカチから2人の関係に変化が…
まぁ、結末まで書いちゃったらつまんないので、興味が沸いた方はぜひ読んでみて~

胸キュンしちゃうような甘々な場面が多いので、乙女ゲームのような展開が苦手な人は無理かも…
さめも、もしこれがアニメだったら甘すぎて見てらんないと思うもんww
帯にある『ちょっぴりほろ苦』は、さめ的には「激辛やん
」と思ってしまったけど読了してみれば、やっぱり『ほろ苦』だったな…と思えました

『“道草”恋愛小説』となってるんだけど、道草の2つ目の意味を知った時に、幸せな気持ちになれるんじゃないかなぁ~…
と思います

って…あれ…?
これ、感想って言うより解説みたいだねww
感想としては、めっちゃさめ好みで面白かったです
って事でwwAndroid携帯からの投稿
