こんにちは。
前回の続きです。
かつて人と話すことを辛く感じていた時期もあった、
けれども、なぜしんどかったのかが分かって
そこから急にラクになったという話でした。
結果からいうと
私は人と話すこと自体がしんどいわけではなく
「苦手な話の型があるだけ」なのだと気が付いたのです。
もともと昔から良くも悪くも人の心の動きには敏感な方だったのだと思います。
言葉で人が傷つけあったり
言葉の力でねじ伏せたり
そういうのはもちろんのこと、
そうではない一見ごく普通に見えるやり取りの中にも違和感を覚えることが多かったように思います。
「こうすべき、こうあるべき」「正しい、正しくない」といったジャッジや評価。
「⚪︎⚪︎できないなんてダメ」「人に迷惑をかけたらいけない」「だからダメなんだ」という否定やレッテル貼り。
「⚪︎⚪︎が悪い」「⚪︎⚪︎のせいで」という責任回避、他責思考。
などなど。
私は、日常に当たり前に潜む、こういうひとつひとつの会話の型に
傷つき、嫌な思いをし、反応していたのだ、と腑に落ちた時がありました。
そしてその後にさらに気がつくのだけれど
他人にその言葉や思考の刃を向けられ傷ついていたけれど、
それだけでなく、
それ以上に自分の頭の中で自分に刃を向けているのであるということも。
気が付いたきっかけは、NVCという考え方を知ったことでした。
NVCは、非暴力コミュニケーションと訳されます。
前述のような、ジャッジや評価、否定、レッテル貼り、責任回避、他責などの方法を選ばずに、
自由に、そしてお互いを豊かに生かし合う、思いやりの関係性でつながるコミュニケーションを試みる考え方です。
コミュニケーション、ひいては人同士が話すことに言葉はかかせないものですが…
言葉自体はあくまで道具に過ぎません。
例えば、同じ道具である包丁やナイフも、
美味しい料理を作るのにとっても便利なものであるけれど、
使い方を一歩間違えたら人を傷つけるものにもなるように、
言葉も同じで、使う人の考え方や意図の影響が強く出ます。
使い方次第で、人を傷つけあうものにもなりうるけれど、本来は人とつながるためにあるものです。
言葉で人とつながるために、相手に「ない」もののことで責めたり傷つけたりするのではなく、
相手の中に「ある」ものを信じてコミュニケーションを目指すものです。
相手を責めないために、自分で自分の選択に責任を取ること、自立・自律することもとても大切にされています。
私にはとても水の合う考え方でした。
これを知ってから、一気に人とつながったり、人に開くことがラクになりました。
NVCは、一度メソッドを学んで終わりのものではなく、とにかく実践が大切です。
私も、人生を通じて学んで実践していきたいと思っています。
コミュニケーションに繊細な方などにぜひ知ってもらいたい考え方です。
NVCとはについてのちょうど良いTEDの動画があったので貼っておきますね。
よかったらご覧ください。
こちらは2時間半と長いのでご興味が出た方向けですが…(字幕設定すれば日本語も出ます)
私の一番お気に入りの動画です。
いつか海外でこのヨラムのワークショップを直々に受けるのが夢です!
英語のブラッシュアップを地味に続けていくモチベーションになっています。