戸村飯店青春100連発/瀬尾 まいこ
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大好きな瀬尾さんの新作書き下ろし

ガツンとやられました

もっと好きになりました。


冒頭、書き下ろしなのにこれなんか?読んだことあるような???と

思ったら1章だけは既出のものに加筆したんですね

以前に(多分アンソロジーのようなもので)読んだときには、短編なだけに

これで終わり?って思ったけれどあの兄弟をこんな一冊に書き上げるとは。



瀬尾さんは関西出身なのだけれど、同じく好きな西加奈子さんのように

関西弁ベタベタっていうんでもなかったし、プって笑っちゃうところも

少ないイメージだったのだけれど、今回は断然上をいってます(笑

関西弁のしょーもないけど暖かいような掛け合いを十二分に堪能しつつ

笑えて泣ける

まさに青春100連発なんだなぁ


家を出たくて仕方がなかった兄と、離れるとなるともったいなくて一時でも

無駄にしたくない弟。

どちらかといえば兄のヘイスケがメインの物語なのだけれど

後半、ヘイスケがウルフルズの歌にグっとくるところとか

「終わった」ときに開けるであろう封筒をコウスケと一緒に開けたときの

その感じとか。

あんなに苦手で居場所がなくて逃げ出したかった家が、どーしよもなく

自分を形作っている感じとか



飾り気なく、素で、普通なのにすごく優しい物語



親の心子知らず。これに尽きますね(笑)




登場人物を好きになって、このままもっと続けばいいのに

って思う本は「古道具 中野商店」と似た感じがありますね。


あー面白かった。

お勧めです