西 加奈子
しずく

大好きな西加奈子さんの最新刊


短編集なので、色んなパターンが読めますねー

それも楽しい

この装丁も超好みです。


相変わらず、思わずブブーーッ!て笑っちゃうような描写や関西弁つっこみ満載で

かわいくておかしくてほのぼのですねー(特に「ランドセル」)


すべて女同士(雌同士)を書いていて、それがなんというか

女同士の友情であったり、母娘の家族愛であったり、感動とか大袈裟なことは全然なくて。

何気ない日常の中で、ココロの絆が少しだけ強くなった。その瞬間を

切り取ったような。そんな感じの短編ばかりです。


どれも見返すと個性があって好きなんだけど

私は表題作の「しずく」と「木蓮」が良かったですね


特に「しずく」の猫同士の会話や行動がおかしくて、かわいくて!

長い記憶を持ったり、人間のように言葉を沢山知らなくて

友情だの愛情だの、なんだかわからなくても

彼女たち(?)の中にある記憶の断片。

同じような毛むくじゃらと過ごした日々・・

猫をたくさん飼っている彼女ならではですね。

彼女の作風というか個性が一番出ている作品だと思います


「通天閣」ではそんなに感じなかったけれど

黄色いゾウ→しずく

と、どんどんパワーアップしています。

なんていうか、大きな事件や人の死とか。そういうものを取り入れなくても

物語がちゃんと完成されて、人に訴えかけるようになっている

気がします。


お勧めです