角田 光代
八日目の蝉

前作の薄闇シルエットがすばらしかったので

とても楽しみにしていました


以前、映画情報のようなところで松雪さん主演で似たような話があったような?

と思っていたら「子宮の記憶」とかいう違うものでした

その話では息子ですもんね。


読み終わったら調べようと思っていたので、読んでいる間中、希和子像は

松雪さんになっちゃってましたよ(笑)





結婚・家族・血のつながりの脆さ、危うさ、不確かさ

人と人との絆の暖かさと強さ



島にたどり着き、夏の迫り来る景色を見た瞬間にこの子とここで暮らそう、育てようと

決意するところ

生活は苦しいけれど、慎ましく幸せな二人の暮らしぶり。

島の人々の暖かさ、素朴さ。

「どこにもいかないよ!」と叫んだ幼い日の薫


島の自然や夏の暑さ。祭り。幼い薫の笑顔。

どれも自分で見たかのように

映像を知ってるかのように、思い描くことができるのは

作者の力量以外ないですよね


憎んでいるはずの「あの人」と同じように既婚者と恋に落ち、身ごもってしまった薫が

島に近づくにつれ思い出していくあの日のこと


「その子はまだ朝ごはんを食べてないのよ」と叫んだあの人

フェリーに乗った途端胸に迫ってきた匂い、愛された思い出、優しい記憶

なんだ私は、「あの人」を愛していた。愛されていた。ずっと一緒にいたかったんだ。






直木賞受賞後、さらに良くなってます

コンスタントにこんな作品が書けるなんてすごいなぁ~


お勧めです


映画化しそうかも?ですね(笑)