森 絵都
風に舞いあがるビニールシート

言わずもがな、有名な一作ですよね



もっと早く読めばよかった。



ほんとに盛りだくさんの短編集で、登場人物の立場も仕事も苦悩も

まったく異なり、自分の知らない世界を見せてくれるのだけれど共感できる。


他者の残してくれたもの気づかないでいた想いによって、その人の後悔していたものが緩和され

また水がすべり落ち流れ始めるように始まっていくこれから。

未来へ一歩一歩進んでいくのであろうと思われる終わりかた。

完結ではなく、とどまっていたものがまた始まったような、今からまた歩き始める、という

ようなそんな終わり方が全編に渡って素敵です

また、それを象徴する風景、文章もすばらしい。



やっぱり表題作が良かったけど、犬の散歩も鐘の音もよかった

生きていく、生きていかなければならない強さを前向きさを。

感じさせてくれる本。



とても素敵な本でしたね。