山田 詠美
無銭優雅

詠美さんの最新刊ですね


いぁー期待以上でした。


ラビット病が大好きだったんだけど、それに通ずるものがあります。

でもね、それよりもっと大人になった主人公たちには、家族が居て過去の傷があって・・

もっと優しいのね

好きな相手の前でだけ通じる言葉、たわいのない遊び、動物に戻って遊ぶ

そんな二人なんだけど。

その二人の背景がいい、とっても。

世間でいうと行き遅れであったり、ろくでなしであったり、頼りがない二人が

真摯に相手だけを求め合う

コミカルだけど切なくて、泣けてくる


PAYDAYや姫君も、シュガー&スパイスも悪くはない。

でも無銭優雅はここ数年で一番かもしれません

AtoZの次に好きかも!


末っ子で頼りない娘だ、とその役割を演じている慈雨ちゃん

40も過ぎた娘でも「年頃の娘」として心配し、愛おしむパパ。

親と子、父親と娘ってこうなんだね。

親が娘を思う気持ちが切ない。



家族とか友人とか自分をとても愛してくれる人といても、どこか理解されなくて

自分を無条件に許してくれて理解してくれて、受け入れてくれる人

そんな人がいるっていうのは、何よりも幸せだ

私も、結婚してそういうことを感じることがある。

無理をして元気でいる必要も、大人でいる必要もなく、全部でよりかかれる人。

ダメなとこほど愛おしいと思ってくれる人。

そんな人を見つけることができたら、立場も仕事も過去もお金もなくても

幸せになれるのかな。


イイ年齢を重ねた証拠。

とても素敵な本です。